vol.3 ちゃんと自分の道を歩いている

3月 私は激しく怒り、とにかく狂っていた。思い返すと笑えてくるけれど、炎のように燃え尽きて、きっとここからまた新しく芽吹くのだと思っている。

外側の世界に対して、怒りばかりが溢れた。今目の前で起きてることというよりは、それは反応させてくれたこと。本当の感情は、奥に奥に押し込めてしまったいつかのもの。

怒りと始まりの悲しみ。徐々に重い蓋がズレて勢いよく溢れ出たようだった。これまでの人生で、無意識にしまった感情が肉体から出ていくような感覚。

もう私の中にはいられない感情たちが、たくさん出てきてくれた。あまりにも勢いが激しくて、私の意思では止めることができないほど。はぁ、本当に激しかった。

ベットの中で声を張り、叫んで叫んで。
泣きながらドアや壁に当たり。こんなこと書いたら本当に狂っていたようだけど、それくらい蓄積された感情だったことにごめんねと伝えられた。出てきてくれてありがとう。

私の感情だけでなく、続く命。もっと先の命から続いていた見えない感情や経験が宿っているといつか本で読んだこと。もしかしたらあるのだろうと出てくる感情を体験しながら感じたこと。

普段の日常に呼吸法や瞑想があるけれど、私はこの過程で心を鎮める技術にとても助けられた。もし知らなかったら、勢いがよく飛び降りてしまうんじゃないか?とそんな気持ちにさえなった。

自分との向き合いをよく玉ねぎの皮に例えられるけれど、一皮剥けたらまた奥にある皮と出会う。いつまで続くの? と落胆もした。消えていなくなりたいとさえ思った。それでも人生の旅は続いていく。

もう必要のない感情に出会えることは、ぐるぐるしているようにみえてちゃんと進んでいる証拠だと思うんだ。

この1年でそんな時期が数回あった。自分だけと思えてきたり、まわりが輝いてみえたり、置いていかれる気持ちに悲しくなったり、ずっと続くのではないかと思えたり、世界を疑ったりもした。それでも少し先に経験をして、伝えてくれる方たちがいたことが心強く感謝の気持ちだった。

立ち止まっているようにみえて、大丈夫。本当は一歩一歩進んでいるの。今回の経験で心から体感することが出来た。自分を生きることの追求と、感情メーターの考察はとても面白く、世界は自分を通してこんなにも私たちに教えてくれているのかとまた知る。

どんなことも全部がギフト!そして世界は優しい場所だった。もう何度も何度も、きっと愛に気づくために起こるのだろう。

そして渦中は先が見えなくても、トンネルを抜けたとき振り返るとわかる。

ちゃんと自分の道を歩いていること。

遠回りしているようで一番の近道。
だからこそ急がずに、どんな感情も感じてあげたい。何かで気を紛らわすより、私の場合は感情の出したいままに委ねてみることがよかったです。

そしてとにかく休息する。お風呂に入ってゆっくりして、眠かったら存分に眠る。自分の肌に触れてさすってあげる。自分の名前を呼んで、言ってほしい言葉を自分に伝え続けてあげた。そうしたらいつのまにか、色んな気づきがギフトのようにやってきた。

気がついたら浄化が始まる。たくさん泣いていいんだ。その涙は気づいてくれてありがとうと、内側からの喜びが溢れているようだった。

その先にはまた軽やかになって、自分を生きる旅の続き。


Sari

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