現代アートの作家として生きていく人、やめていく人
彫刻家の大黒貴之です。
日本にはたくさんの芸術・美術大学、或いは芸術学部があります。
そこから毎年数多くの学生が卒業していきます。
学生時代にこんな話を聞いたことがあります。
「作家(アーティスト)になる志を持って学校を卒業した学生たちは、
5年後、100人中10人になり、それからまた5年後には半分になる」
つまり、22歳で大学を卒業したとして、32歳になるときには、95%の卒業生が作品をつくることをやめているというのです。
経済的、もしくは環境的にやめざるを得ない状況になったり、作品をつくって発表しても、その無反応さに嫌気がさしてやめていく人が多いのではないでしょうか。
僕も、こりゃもう続けていくのが難しいかなという壁に何度かぶち当たったことがありました。
しかし、不思議なことにまた作家の道に戻されてきました。
作家を続けていくには、そのような運というか、めぐり合わせのようなものも必要なんだと最近になって実感しています。
もう一つ。
一部の作家を除いて、ほとんどの作家志望の若い人たちは、最初、作品をつくっても見向きもされませんし「さて、いつまで続くんだろうね」という目で見られることが多いと思います。
周囲から「早く就職したら」とか「才能無いと気づかないのですか」などと好き勝手言われると思いますが、そんなものは無視して(いや、少し凹みながらも・・・)作品をつくって、これでもかとまた作品を発表していく。
そのようなことができるのは、やっぱり根本的に作品をつくるのが好きな人で、美術(アート)が好きな人で、なんやかんやと言いながらも知らぬ間にまた作品をつくっている人。
周囲を見ていると、そんな人たちが作家として残っているようです。
作家に限らず、「その道」で生きていく人って、そのような自然発生的な衝動というか周囲が何を言おうが、自分の信念をもって仕事を押し出していく圧力のようなものを持っている人だと思うのです。
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