働くってなんだろうね、と思いながらそれでも僕らは働くんだろうね
「生きるためにお金が必要だから、働いている。」
そう答える人は多いし、実際に生きていくためにはお金が必要だから(現在の資本主義の中で生きていくなら当然)、そうであることにきっと間違いはないはず。
僕も生きるためにお金が必要だから、働いている。うん、それは間違いない。
ただ同時に思うこともある。
人生の大半の時間を、それこそ24時間のうちの3分の1を占めている仕事が、ただ生きるためにしていることでいいんだろうか。
僕たちはなんのために生きているんだろう?と思わずにはいられない。
働くために生まれてきたんだろうか、と思う。
そうすると、「そんなことあるわけないよな」といつも思う。
僕たちは働くために生きていないし、生まれてきたわけでもない。
だからいつだって生きるために生きない。生きたいように生きれたらいいな。そう思うんだ。
働くってなんだろうか。
働くってなんだろう。
僕は今日も働いているし、昨日も働いたし、おそらく明日も働くだろう。
人生の大半の時間を働いている気がする。
ただ比較的に働くことを楽しんでいられている。代筆屋として手紙を書く仕事もそうだし、いろんな相談を受けることもそう。
婚活サービスでプランナーとして活動したり、畑を耕したり、草刈りをしたり、時々狩りもする。本を読むことも、旅をすることも僕にとっては仕事であり、働くことになっている。
こうして誰かのために、自分にできることができていることに喜びを感じているし、有難いと心で手を合わさずにはいられない。
きっと生涯続けていきたいことに出会えたんだとも思う。
そこには「好きなことを仕事にする」とはずっともっと別の”呪い”たちがある
「やりたいことが見つからない」
「好きなことがあるけど、それでは食べていけない。」
そんな相談を受けることもある。昨日も話を聞かせてもらっていたけれど、好きなことを仕事にしたい、楽しく仕事をしたいという想いが強い。
好きなことを仕事にして、楽しく働けたほうがいいんだってきっと強く思っている。
今の仕事をやめて、それに近しい職業に転職したり、アルバイトでもいいからやってみたらいい。と僕は思う。
人によって、その人の状況によって他の言葉を選んだり、伝えないこともある。
でも僕はそう思っている。死ぬわけでもないんだから、って。
「でも…」という言葉が出てくる。自分の中にその思いがある。
ああ、そうかと思う。きっと呪いがある。
好きなことを仕事にする。という最近SNSで見えるようになってしまって、自分次第で自由にその道を選べるようになってしまった僕たちには「好きな仕事をして、楽しく働いたほうがいい」ということの前に、ずっと、ずっと別の呪いがあった。
僕たちにはきっと、もっとたくさんの呪いがあるんだろうなと思う。
それでも僕らは働くからさ、だから…
いくら好きなことを仕事にしたいと思っても。どんな呪いに呪われていようとも。
今を変えようと変えずとも、僕らは働いていく。
だから、ぜんぶ、勇気。
身も蓋もないけれど、きっとそうだと思うんだ。
ぜんぶ、勇気すぎる。
ほかの誰でもなく、自分が勇気を出せるかなんだ。
僕はきっと勇気を出した。でも最初はちっちゃく勇気を出してきた。勇気を出せない自分と向き合って、勇気を出すにも訓練が必要なんだと思えるようになった。
でもちっちゃな勇気の積み重ねが少しずつ勇気の出力を大きくしていってくれた。だから大きく出せるようになっていっただけなんだと思う。
だから今こうして代筆屋をしているんだと思う。
勇気を出しても、死なないよ。月10万円あれば僕らは生きていける。
生きるために働くことも悪くないね。でも生きたい人生を生きる方がもっといいはずだから。
呪いを一つずつ、ちっちゃな勇気を出しながら。
今日も、明日も働いていくはずだから。どんな仕事をして、どんなふうに働きたいか。
そう考えながら、今日もまた笑って。今日もまたいい一日に。
働くあなたへ
生きたいように生きる物書きより
※
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