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Fearless Change パターン25~28 「勉強会」「テイラーメイド」「著名人を招く」「経営層の支持者」

Fearless Changeとは

 「アイデアを組織に広めるための48のパターン」が収録された書籍です。タイトルの通り、組織に対して恐れ知らずの変化を与えるために必要なことが書かれています。48のパターンそれぞれに概要・使いどころ・使用例などがまとまっています。ナンバリングされていますが、順番に使うものではありません。適切な状況で適切なパターンを使いましょう。

パターン1~24

パターン1~4 「エバンジェリスト」「小さな成功」「ステップバイステップ」「予備調査」
パターン5~8 「ふりかえりの時間」「協力を求める」「ブラウンバッグ・ミーティング」「コネクター」
パターン9~12 「何かを食べながら」「電子フォーラム」「アーリーアダプター」「外部のお墨付き」
パターン13~16 「グループのアイデンティティ」「達人を味方に」「空間を演出する」「イノベーター」
パターン17~20 「やってみる」「感謝を伝える」「次のアクション」「個人的な接触」
✔ パターン21~24 「便乗」「種をまく」「適切な時期」「定期的な連絡」

パターン25「勉強会」

 あるトピックを学びたい同僚を集めて、小さなグループを作り勉強会を開催するパターンになります。複数人で学ぶことで議論したりその場で質問する機会を得られます。グループ討論やロールプレイングをすると強力な説得力をもつという研究もあります。グループは最大8人までと書かれていました。

✔ ブラウンバッグ・ミーティング(7)

パターン26「テイラーメイド」

 新しいアイデアがもたらす価値を納得させるため、組織のニーズに合わせ、どれだけ有用かを示すパターンになります。新しいアイデアに価値があるのではなく、新しいアイデアがもたらす結果が「有用」だから受け入れられます。明らかな優位性をもたらし、既存の慣習を妨げず、理解も容易なイノベーションであれば、積極的に適用したいと考えますし、適用もしやすいでしょう。「技術を売るな、仕事上の解決を売りなさい」

✔ 外部のお墨付き(12)

パターン27「著名人を招く」

 変化への取組みがもっと注目されるように、優れた経歴を持つ人を招いて、新しいアイデアについて語ってもらい、信頼性や興味を高めるパターンになります。

 企業のニーズに合わせて話し手が内容を調整できるように、イベント前のミーティングを予定し、新しいアイデアを取り巻く意見や、ステークホルダーの構造や優先事項についての情報を提供し、組織が吸収できるレベルで話すように働きかけます。

✔ コネクター(8)
✔ ちょうど十分(34)
✔ 謁見(38)
✔ 種をまく(22)

パターン28「経営層の支持者」

 新しいアイデアがもたらすイノベーションと組織の目標が連携しやすくなるよう、経営層からの協力を得るパターンになります。

 著名人を招くにもお金が掛かる場合がありますし、権限によって制限されリソースが割けない場合もあるでしょう。そこで経営層の支持を得て組織全体の目標に合わせるために協調体制を作りあげ、現場での変化を超えて、活動が維持されるようになります。

✔ テイラーメイド(26)
✔ 達人のレビュー(31)
✔ 定期的な連絡(24)
✔ 著名人を招く(27)
✔ 謁見(38)

ここまでの感想

 新しい技術を導入しようとするとやっぱりチームで勉強会を開催すると思いますが、新しいアイデアについても同様で勉強会を開催して、なぜ導入するのか、何を導入するのか、導入することの利点、どうやって使うのかなど共有が必要なんですね。個人的な接触を使ってその人たちだけが各々導入ししている状態は一見新しいアイデアが定着していそうで実は定着していない状態なんだなと感じました。やはりチームで、組織で導入となると公式のイベントを開いてきちんとみんなで共有する場が重要ですね。そこから参加者同士で体験談の共有といった広がりが発生する可能性もありますし!

 経営層の支持を取り付けられないどころか、反対派に回ってしまうかもしれないって? その解決方法も本に書いてますよ😉


😉