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Fearless Change パターン9~12 「何かを食べながら」「電子フォーラム」「アーリーアダプター」「外部のお墨付き」

Fearless Changeとは

 「アイデアを組織に広めるための48のパターン」が収録された書籍です。タイトルの通り、組織に対して恐れ知らずの変化を与えるために必要なことが書かれています。48のパターンそれぞれに概要・使いどころ・使用例などがまとまっています。ナンバリングされていますが、順番に使うものではありません。適切な状況で適切なパターンを使いましょう。

パターン1~8

パターン1~4 「エバンジェリスト」「小さな成功」「ステップバイステップ」「予備調査」
パターン5~8 「ふりかえりの時間」「協力を求める」「ブラウンバッグ・ミーティング」「コネクター」

パターン9「何かを食べながら」

 いつもやっているミーティングなどに食べ物を持ち込むことで特別なイベントにすることができるパターンになります。食べ物を分け合うことでグループへの帰属意識を高めることができます。

 ブラウンバッグ・ミーティング(7)と似ているところもありますが、ブラウンバッグ・ミーティング(7)はランチにミーティングを持ち込むパターン、何かを食べながら(9)はミーティングに食べ物を持ち込むパターンになります。ちなみに予算がなくなったらブラウンバッグ・ミーティング(7)を開こうとも書かれています。

 使えるパターンとして、下記が紹介されています。

✔ ブラウンバッグ・ミーティング

パターン10「電子フォーラム」

 電子掲示板、グループメールアドレス、メーリングリスト、書き込み可能なウェブサイトを用意し、最新情報や重大ニュースを伝える手段を持つパターンです。今ならチャットや LINE グループなどもここに入りますね。

 こちらからの告知を受け取りたいだけの人もいれば、積極的に参加したい人もいるので「告知」と「ディスカッション」を分けることについても書かれています。

 使えるパターンとして、下記が紹介されています。

✔ 定期的な連絡(24)
✔ 空間を演出する(15)
✔ コネクター(8)
✔ 体験談の共有

パターン11「アーリーアダプター」

 イノベーター理論でおなじみの「アーリーアダプター」。新しいアイデアのオピニオンリーダーになりうる人々の協力を得ることで新しいアイデアを実現・定着させていくパターンになります。

 イノベーターは一般的にはよいオピニオンリーダーにはなれないと書かれており、キャズムを超えるためにはアーリーアダプターの力を借りる必要があります。アーリーアダプターはそのアイデアの有効性を考え、ビジネス上のゴールに結びつけようと試みます。

 アーリーアダプターを説得するためには、なるべくたくさんの情報や研修の機会を提供し、成功の匂い(40)を感じさせるのが有効的です。

 使えるパターンとして、下記が紹介されています。

✔ 成功の匂い(40)
✔ 個人的な接触(20)
✔ テイラーメイド(26)
✔ 橋渡し役(42)
✔ 勉強会(25)
✔ 体験談の共有(32)
✔ 定期的な連絡(24)
✔ 感謝を伝える(18)

パターン12「外部のお墨付き」

 新しいアイデアの信頼性を上げるために、外部の情報を組織内に紹介するパターンです。客観的な事実や他社事例を発信することで、現実的であることを証明することができます。それに「何を」よりも「誰が」を重視する人っていますもんね。

 初期活動において、外部のお墨付き(12)を使ってイノベーター(16)やアーリーアダプター(11)に認めてもらうのも大切です。

 使えるパターンとして、下記が紹介されています。

✔ 成功の匂い(40)
✔ 種をまく(22)
✔ 個人的な接触(20)
✔ 電子フォーラム(10)
✔ 空間を演出する(15)
✔ 著名人を招く(27)
✔ ちょうど十分(34)

ここまでの感想

 休憩時の差し入れにハーゲンダッツが有効という話を聞いたことがあります。溶けるのでみんなが同じ時間・同じ場所に集まりやすい、ハーゲンダッツで特別感を演出できる効果があるらしいです。ハーゲンダッツならではですね。差し入れて?(チラッ

  アーリーアダプター、イノベーターなどマーケティング理論の単語が出てきて、たとえ組織内とはいえ新しいアイデアを広めるのもマーケティングの一環なのだと認識しました。


😉