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Fearless Change パターン1~4 「エバンジェリスト」「小さな成功」「ステップバイステップ」「予備調査」

Fearless Changeとは

 「アイデアを組織に広めるための48のパターン」が収録された書籍です。タイトルの通り、組織に対して恐れ知らずの変化を与えるために必要なことが書かれています。48のパターンそれぞれに概要・使いどころ・使用例などがまとまっています。ナンバリングされていますが、順番に使うものではありません。適切な状況で適切なパターンを使いましょう。

パターン1「エバンジェリスト」

 エヴァンジェリストとは伝道師のことで、キリスト教を布教する人のこと。そこから転じ「新しいアイデアに情熱を燃やしアイデアを布教する人」のことを指します。

 新しいアイデアを導入するなら、まず自分自身がそのアイデアに対し情熱的になる必要があります。そして新しいアイデアが実現するビジョンをその情熱を持ってみんなに広めるパターンです。

 使えるパターンとして、下記が紹介されています。

✔ やってみる(17)
✔ ふりかえりの時間(5)
✔ 小さな成功(2)
✔ ブラウンバッグ・ミーティング(7)
✔ 何かを食べながら(9)
✔ 個人的な接触(20)
✔ 感謝を伝える(18)
✔ 協力を求める(6)

パターン2「小さな成功」

 組織を変えるとなると困難な道のりで長い時間が掛かるものですが、その途上でもゴールに一歩近づいたこと祝い、自信と確信を得て、長期間の変革を頑張り続けるための推進力に変えていくパターンになります。

 使えるパターンとして、下記が紹介されています。

✔ ステップバイステップ(3)
✔ ふりかえりの時間(5)
✔ 空間を演出する(15)
✔ 成功の匂い(40)
✔ 定期的な連絡(24)

パターン3「ステップバイステップ」

 大きな変化より、小さな変化のほうが抵抗が少なく、たくさんの小さな変化が、最終的に大きな転換を生み出します。そのため時間をかけてでも、目標に向かって一歩一歩進めていくパターンになります。

 どんな小さな変化でも、早く成功が得られることを目指します。また既存の仕組みを壊さずに、たった一つの小さな障害を取り除いたり、たった一つの小さな要素を加え、第一歩を踏み出しましょう。

 使えるパターンとして、下記が紹介されています。

✔ 小さな成功(2)
✔ お試し期間(47)
✔ ふりかえりの時間(5)
✔ エバンジェリスト(1)
✔ 相談できる同志(39)

パターン4「予備調査」

 新しいアイデアが組織に合うかどうか、どこから始めたらいいかを調べるためのパターンです。最小限に絞ったレバレッジポイントを探すのがコツです。予備調査を終えるとエバンジェリスト(1)として活動することもできます。ただし失望の可能性も覚悟しておきましょう。適切なタイミングを待つ必要があるかもしれません。

 使えるパターンとして、下記が紹介されています。

✔ イノベーター(16)
✔ 達人を味方に(14)
✔ やってみる(17)
✔ 体験談の共有(32)
✔ ブラウンバッグ・ミーティング(7)
✔ イベントに便乗(21)
✔ 種をまく(22)

 書籍「ビジョナリー・カンパニー」からの引用もありました。

ここまでの感想

 小さく進めて、ふりかえって、成功を祝うってめっちゃアジャイル! 「アジャイルに効く」ってサブタイトルに書いてあるけど、やり方がもうアジャイル!

 新しいアイデアに対して自分自身が「自分がやっていく」と情熱を持っていくことがまずは重要ですね。その情熱を人に伝え巻き込んでいく重要性が分かってきました。

 もちろん変化に対して歓迎する人もいれば、反対する人も出ると思います。Fearless Changeにはその人たちに対しての対応方法もパターンとしてまとまっているので引き続き読んでまとめていきたいと思います。

組織を変化させることに情熱を持てなかったらどうなるんでしょうね……🤔


😉