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Fearless Change パターン29~32 「正式な推進担当者」「アーリーマジョリティ」「達人のレビュー」「体験談の共有」

Fearless Changeとは

 「アイデアを組織に広めるための48のパターン」が収録された書籍です。タイトルの通り、組織に対して恐れ知らずの変化を与えるために必要なことが書かれています。48のパターンそれぞれに概要・使いどころ・使用例などがまとまっています。ナンバリングされていますが、順番に使うものではありません。適切な状況で適切なパターンを使いましょう。

パターン1~28

パターン1~4 「エバンジェリスト」「小さな成功」「ステップバイステップ」「予備調査」
パターン5~8 「ふりかえりの時間」「協力を求める」「ブラウンバッグ・ミーティング」「コネクター」
パターン9~12 「何かを食べながら」「電子フォーラム」「アーリーアダプター」「外部のお墨付き」
パターン13~16 「グループのアイデンティティ」「達人を味方に」「空間を演出する」「イノベーター」
パターン17~20 「やってみる」「感謝を伝える」「次のアクション」「個人的な接触」
パターン21~24 「便乗」「種をまく」「適切な時期」「定期的な連絡」
パターン25「勉強会」

パターン25~28 「勉強会」「テイラーメイド」「著名人を招く」「経営層の支持者」

パターン29「正式な推進担当者」

 新しいアイデアの組織導入をもっと効果的に進るために、担当業の一部に組み入れることを提案するパターンになります。正式な担当者がいれば、アイデアを枯らさない程度の関心レベルを維持する活動に焦点を合わせることができます。ボランティアのままでは、そのための十分な時間がないため、変化への取り組みを仕事の一部として認めてもらう必要があります。

 マネージャーたちはメトリクスに関心を持っているため、ブラウンバッグ・ミーティング(7)の回数、参加者の数と名前などを記録し、説得力を増しましょう。正式な推進担当者となっても情熱を持ち続けエバンジェリストとしての役割はこなしていく必要があります。

✔ ブラウンバッグ・ミーティング(7)
✔ 電子フォーラム(10)
✔ やってみる(17)
✔ 達人のレビュー(31)
✔ 外部のお墨付き(12)
✔ 著名人を招く(27)
✔ テイラーメイド(26)
✔ みんなを巻き込む(33)
✔ 協力を求める(6)

パターン30「アーリーマジョリティ」

 組織において、新しいアイデアを注力する方針を確立するために、アーリーマジョリティ(大多数)を納得させるパターンになります。アーリーマジョリティは全体の約1/3に相当します。このグループが新しいアイデアをひとたび受け入れれば、イノベーションの成功を助けるために組織の基準によく従うでしょう。

 彼らはイノベーションがちゃんと機能すること、既存の仕組みとうまく適合することを望みます。

✔ 個人的な接触(20)
✔ テイラーメイド(26)
✔ やってみる(17)
✔ 外部のお墨付き(12)
✔ 体験談の共有(32)
✔ 橋渡し役(43)
✔ 感謝を伝える(18)

パターン31「達人のレビュー」

 マネージャーやほかの開発者向けの新しいアイデアを評価してもらうために、味方となった達人や、関心をもっている同僚を集めるパターンになります。

 経営層と開発者は近くにいる達人の判断を信じます。達人は最近の流行に通じているので、専門家や頼れる知識源とみなされることがあります。この信頼の認識によって、達人は経営層を含む多くの聴衆に影響を与えることができます。

✔ 達人を味方に(14)
✔ 協力を求める(6)
✔ コネクター(8)
✔ 懐疑派代表(44)
✔ 何かを食べながら(9)
✔ 場所重要(36)
✔ 外部のお墨付き(12)
✔ 次のアクション(19)
✔ 適切な時期(23)
✔ 感謝を伝える(18)
✔ 根回し(45)
✔ 連絡(24)

パターン32「体験談の共有」

 新しいアイデアの有用性をわかりやすく示すために、うまくいった人に経験の共有を促すパターンになります。新しいアイデアをまだ使っていない人たちは、ほかの人がそれを使ってうまくいっていることにまだ気づいていない可能性があります。自分で体験できない場合には、まわりの尊敬する人の体験を聞くのが効果的です。

✔ 成功の匂い(40)
✔ 空間を演出する(15)
✔ 何かを食べながら(9)
✔ 電子フォーラム(10)
✔ ブラウンバッグ・ミーティング(7)
✔ 達人を味方に(14)
✔ アーリーアダプター(11)
✔ トークン(42)

ここまでの感想

 ここまでくると新しいアイデアが多少は浸透してきている前提のパターンが多くなってきましたね。

 体験談の共有はユーザコミュニティを作り上げるのにも役立ちそうです。ユーザ同士で問題共有と解決までしてくれるので自分自身はまた別の活動に専念できていいことだらけのパターンと感じました。また小さな成功を祝うことで満足度も高まり、参加者がエバンジェリストとして活動するケースもありそうです。


😉