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運命の糸はつながっている「襲撃」

<文学(30歩目)>
運命の糸はつながっている。「事実は小説より奇なり」はままあること。


襲撃
ハリー・ムリシュ (著), 長山 さき (翻訳)
河出書房新社

「30歩目」はオランダの巨匠から、運命の糸がつながっていること。そして、伝えたいことは「何時か伝わる」ことが学べます。

作者のハリー・ムリシュさんはオランダ、あるいは西ヨーロッパ世界を代表する作家です。

そしてこの作品は「追想のかなた」と言う映画の原作になり、アカデミー賞(外国語映画部門)受賞になっています。

つまり、私がグダグダ駄文を並べなくても「素晴らしい」のですが、敢えて一言。

物語は、第二次世界大戦中のオランダにおける親ナチスドイツ政権に対してのレジスタンス運動が幹になっています。

そして何が秀逸かと言うと、一つの事件を色々な立場に立つ者が経験して、得たものが絡み合うことです。

色々な立場から見た戦争が、5つのエピソードから展開しています。特に、登場人物のトゥルースさん(レジスタンス)からの伝言がとても意味深い。間違いなく10年ほど後に再読すると思います。
皆さまにおすすめです。

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