伴名 練さんによる傑作集「日本ＳＦの臨界点　新城カズマ　月を買った御婦人」

＜ＳＦ（１４７歩目）＞
新城カズマさんの安定した楽しさの傑作集です。

日本ＳＦの臨界点　新城カズマ　月を買った御婦人
新城 カズマ (著), 伴名 練 (編集)
早川書房

日本ＳＦの臨界点　新城カズマ　月を買った御婦人 (ハヤカワ文庫 JA ハ 11-4)

「１４７歩目」は新城カズマさんの伴名練さんによる作家別傑作選。伴名さんの愛を感じました。

私の年代のSF者は、日本SFから入った人も多く、ライトノベル時代からお世話になっている新城カズマさん。
安定の楽しさを提供してくれます。
この「日本SFの臨界点」シリーズ、これからも期待しています。

「ギルガメッシュ叙事詩を読みすぎた男　──Ｈ氏に捧ぐ」
Ｈ氏とは、星新一さん。読むと引き込まれる先品です。

「アンジー・クレーマーにさよならを」
百合のさきがけ的な作品で、あ～目の付け所がシャープだなと感じた。

「原稿は来週水曜までに」
クスリではなく、大笑いをしてしまった。
こんな作品も新城さんが書いているとは知りませんでした。

「マトリカレント」
ちょっと古典のような、ちょっと深い作品。実は、新城さんの作品にこんなのがあること知りませんでした。

この「日本ＳＦの臨界点」はイケます。

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