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ニュージーランドで出会った韓国人と結婚したけど、結婚20周年目前に離婚した話

1990年代後半、留学先のニュージーランドでダニー(仮名)に出会った。韓国からの留学生だった。当時私は18歳、ダニーは23歳。
最初に彼に興味を持ったのは私。6歳年下の私は妹扱いだったけど、犬の様に付き纏い(笑)ダニーが帰国する2か月前に彼女の座をゲットした。
タイムマシーンがあったら、当時の私に警告してやりたい。「あなたが感じている小さな違和感を無視しないで。」と。
そう。付き合い始める前から「ん?」と思う事が何度かあったのだ。約束の時間には必ず遅れて来る事、映画館で隣に座った男に痴漢され席を替わって欲しいと頼む私に「ずっと見たかった映画だから静かにして。」とだけ返した事(この時は「私の言っている事が聞こえなかったのかな?」と思い、我慢した)、障害のある人達を見下す発言(注意をするとそれ以降しなくなった)等々。 今なら分かる。恋愛時に感じた違和感は見過ごしてはいけない!と。末っ子で父親に甘やかされていた上、それまで付き合った彼氏からは「まめちゃんが一番!まめちゃんの我儘は全て正義」の様な扱いを受けていた私は、「君は馬鹿だな。こんな事は幼稚でくだらないよ。」と真正面から注意(今考えたら否定だな)してくるダニーに阿保みたいにトキメイテしまったのだ。折角大切に育ててくれた父親に申し訳ない。
勿論、ダニーは悪い所ばかりではない。6歳も年上なのだから頼れる所も沢山あり、偶に感じる違和感を無視して私は突き進んだ。
私の長い長い23年間の始まりだった。

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