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これからの「物作り」を考えるための ハンナ・アーレント『人間の条件』Zoom読書会 8/29後記, 9/12告知

これからの「物作り」を考えるための ハンナ・アーレント『人間の条件』読書会。その記念すべき第1回を8/29(土)に開催しました。
4〜7月にかけて開催したシーズン1 では『人間の条件』の冒頭から「第三章 労働」までを読み進めてきましたが、今回から始まったシーズン2では、年末にかけて「第四章 仕事」を講読する予定です。

今回はシーズン1の参加者に加え、新たに3名の方にご参加いただき「第18節 世界の耐久性」を講読しました。
シーズン1と同様、政治哲学研究者の「たし」がスライドを使って解説しながら、ときどき立ち止まって議論する形式で進めました。この記事のTOP画像はそのとき実際に使用したスライドです。
芸術家、ITコンサル、機械系エンジニア、広報と、多様なバックグラウンドの方々にお集まりいただき、文章、写真、機械、システムなど、様々な生産物の観点から「物作り」や「仕事」について議論しました。

当読書会の特徴は時間の長さにあります。毎回3時間をかけてテクストをじっくり読みます。今回も5ページくらいしか進んでいません。精読&遅読です。それでも集中力がもつのは、テクストという共通の媒体があるからです。共通の媒体がなければ互いの主張が噛み合わず、議論が進まないことが往々にしてありますが、テクストという媒体があることでみなさんの経験を引き出しながらも、発散することなく議論を前に進めることができます。初参加の方からは、こうしたスタイルが新鮮で面白かったというご感想をいただきました。

また当読書会では、ビデオを使いません。飲食自由ですし、寝転がっていても大丈夫です。表情を作る必要もありません。顔の見えない初対面の方々と読書会をします。4月にシーズン1が始まった頃は、私も相手の表情が見えず不安でした。でも3回目くらいやると慣れてくるもので、次第に相手の表情がそれとなくわかるようになってきました。
今後もこの形式で開催しますので、ぜひリラックスしてご参加いただければと思います。

次回9/12(土)21:00-24:00は「第19節 物化」を講読予定です。​
初参加の方も大歓迎です。
ご応募はPeatixからお願いします。

また当らぼでは ”文化的な働き方”を探求するプラットフォームとしてSlackを利用しています。
読書会に参加されない方もお気軽にご登録ください。

執筆:ぬま(システムエンジニア)

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