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おいしさを開く鍵

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料理が苦手な方、好きだけれど億劫な方、 そして大好きな方へ、私なりの小さな自信の積み重ね方をご紹介します。
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#家事の工夫

うつわの衣替え

うつわの衣替え

木々の緑も日毎濃くなり、爽やかな初夏の頃がやってきました。
楽しそうな鳥の囀りを聞いていると、なんだかふーっ、と深呼吸したくなります。

江戸料理を教わったある料亭で、
器たちも、衣(?)替えをすると良いと習い、
そこでは四季それぞれにやっておられました。

春の器は使う時期が短いので、我が家ではそれほど大きく入れ替える必要もなく、
夏前のこの時期に、先生に倣った分け方でやり始めています。

特に

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メニューが思い浮かばないときは

メニューが思い浮かばないときは

…皆さん、どうされていますか?

先日、料理が億劫になったときの私なりの思いのあらましについて、書かせていただきましたが
今回はさらに具体的な形で、補足してみたいと思っています。
日々の料理についての考え方の一助にしていただけたら嬉しいです。

SNS等を通してご紹介している日々のかんたんご飯をご覧になってくださった方々から、ご相談を受けることが度々あり
その大半が、毎日なにを作るか考えるのが面倒

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食卓の、ハレ(晴れ)とケ(褻)について

食卓の、ハレ(晴れ)とケ(褻)について

ハレとケ。
非日常と日常。
お祭りやお祝い、行事の日と、何気ない普通の日。
英語にするとformalとinformalでしょうか。
どうもそれでは括りきれない、日本ならではの伝統の根底にある一種の祈りのようなものが、確かにそこにあると感じています。

例えば身につけるもの。
元旦、七五三、結婚など、当日に晴れ着を着たり、参拝したり、きちんと形を整えてみると、普段の日とは段違いにスーッと、良い心持ち

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料理が億劫になったとき

料理が億劫になったとき

私は頭の中がほぼ食べものという変わり者のため、作るときにはほぼしんどさや億劫が顔を出すことはありませんが、片付けも料理のうち。
ああ、あの時はしんどかったなあ、なんていう思い出は、やはり沢山、心の奥にあります。

使った道具や鍋、器を洗って拭い、元にあった場所に戻すだけでずっとすっきり片付いていることがわかっているのに、朝も晩もいつもぎりぎり。
頑張っているはずなのにうまく行かず、家事が終わり切ら

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