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トロフィーなど評価頂いた記事

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2022年12月の記事一覧

レバーペーストを、ゆっくり仕込む。

レバーペーストを、ゆっくり仕込む。

鶏のレバーペーストは、娘の大好物の一つ。

以前は塩とスパイスで下味をつけて玉ねぎやにんにく、ハーブとともにフライパンで炒め赤ワインを振り、ミキサーでバターと生クリームと混ぜる、というパパッとしたやり方でしたが

レバーを低温調理でゆっくり火を通してみると
箸で挟むだけでグッと食い込むほどにとろりと仕上がり、
ミキサーもいらなくなりました。
仕上がりの風味もより濃くなるので、気に入っています。

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カンタン、タルトタタン🍎

カンタン、タルトタタン🍎

旬のりんごをただ煮たり、
バターと砂糖で焼いてみたり。

その薫りの真ん中で、深呼吸でもしてみたら、
縦に深く刻まれた眉間のしわも、たちまちフワーっと消えてなくなるような(はずはありませんが)
味の素ならぬ、わたしの元気の素、だという実感が確かにあるようで、
寒くなるとともに、りんごのおやつを休みの朝に作ることが増えてきます。

気忙しくなってきた12月。
溜まった疲れを吹き飛ばすべく、
到来物の

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古梅干しと煎り酒

古梅干しと煎り酒

梅仕事の話をする季節ではありませんが、
我が家に残る古い梅干しの話を。

それはもう30年以上も前の、息子の育休中でした。
初めて10キロの梅を漬けたのです。

梅自体の種類も塩のまぶし方も干し方も心許なく、その時に縋るように読み込んでいたのが乗松祥子先生の「梅暦、梅料理」の本。

ページごとにその面白さに魅せられ、
エキス、シロップ、梅酒にカリカリ漬け、甘漬けなど、梅仕事のワクワクする楽しさに、

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洋梨の甘露〜ル.レクチェでおやつ編

洋梨の甘露〜ル.レクチェでおやつ編

一年のうち、束の間にしか手に取ることのできない旬のものたち。
毎年それを手に取り、味わいを愉しみながら
“走り”には出逢いたてのときめき、
“名残り”には別れ間際の寂しさ、という風に、
私のなかには
人生になぞらえたくなるほど離れ難いものたちが、いくつかあります。

必ず感じるのは、栗と洋梨。
今から、別れが寂しくてなりません。

洋梨の沼にはまるたび、その香りの虜になっている私。
姿を消したその

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