見出し画像

はじめの一歩 ~踏み出す期待と不安~

いらっしゃいませ。
発想屋オーナーの まさ と申します。こちらでは、
″「発想屋」という架空のお店のカウンターで、お客様がゆっくり好きな飲み物を飲みながら、雑談を通して悩み事などを解決していく″という設定で書いています。

その日によって、来店されるお客様のお悩みや雑談の内容は異なっていますので、興味のある雑談を読んでいただき、少しでもお役にたてればと思います。

まずは、本日のお客様のご紹介

タカシさん (26歳)
サラリーマンの父(58歳)と専業主婦の母(54歳)
デパート勤務の妹(23歳)の4人暮らし。
地方の理系の大学出身後、地元の工場に勤める。
たまの週末、友人たちと行きつけの居酒屋へ行くことが楽しみ。
趣味はカメラと映画鑑賞
あまり活発なタイプではないが、物腰が柔らかく人付き合いが得意。
将来の目標は今現在特になし。

そんなタカシさんは、今勤めている工場を辞めて飲食店で接客業に挑戦したいと考えている。
というのも、友人たちと通う居酒屋さんの店員さんの接客がいつも明るく元気なので、いつしか憧れを抱いていたそう。
そんななか、どうしたらよいかという迷いがあり、何かいい案がないかということでご来店。

※人物像は理解をしやすくする為の架空のものです

それでは本日の営業をはじめます。

【本日のお品がき】
1.踏み出す勇気はすごい事
2.はじめの一歩にかける期待
3.はじめの一歩を踏み出す不安
4.不安の棚卸しをしよう
5.未来を掴むために今すべき事

1.踏み出す勇気はすごい事

まさ
「そもそもタカシさんは、何がきっかけで飲食業に興味をもったんですか?」

タカシさん
「僕はこれまで工場に勤め、飲食店はお客として行くことしかなかったんですが、よく行く居酒屋さんの店員さんの明るく元気な接客に惹かれ、いつしか自分自身を投影するようになっていました。

「自分もあの店員さんのように明るく元気な接客をして、お客さんに喜んでもらえたら気持ちいいだろ~なぁ」っと思って。」

そこから、タカシさんは無意識に店員さんを観察するようになっていったそう。

まさ
「確かに、自分のしたことでお客様が喜んでくれるっていうのは最高ですね。ただ、いいな~って憧れても、自分が接客する側になるまでではない。って思う人が多いなかで、よく自分がやってみたい!って思って動こうとしている事がまず凄いですよね。」

タカシさん
「そぉですかね~。」
「自分自身も本気でやりたいと思っているのか、やってみて自分が出来るかどうかも分からないから正直難しいところですね~。」

まさ
「誰でもこれまでの慣れた環境から、違った環境に移すことはかなりの労力だから動かない人もいることも事実。何かを変えたいから身を置く環境を変える人もいますからね。」
「どちらにしても、迷いながらもこうして話すという行動に移しているという事自体がまず勇気のいる行動だし、それだけでも凄い事だと思いますよ。頭で考えてるだけでは何も変わらないし、何かを変えたいと思ったことで踏み出した一歩なわけですからね。」

2.はじめの一歩にかける期待

タカシさん
「そんな、大したことじゃないですけど将来の事を考えた時、今のままでいいのかなぁ~って思う自分がいて…。」
「妹はしっかり者で、どこでもやっていけそうだし、自分はコレ!ってゆうのがないから手に職というか、何か強みをつくりたいというか…。」

まさ
「今の工場でも十分強みとなるものも出来るでしょうし、他のところで出来るかもしれないですしね。大事なのは、タカシさんがどんな自分だったらいいと思うか、だと思いますよ。」

タカシさん
「どんな自分だったらいいと思うか………。」

「今浮かんだのは、居酒屋さんの店員さんのように明るく元気な接客をして、お客さんに笑顔になってもらいたいですね。」
「自分がいつも元気をもらって笑顔になっているので。」

まさ
「それであれば、気持ちは接客に向いてるってことですかね。」

タカシさん
「どちらかといえば、そうだと思います。」
「あの店員さんのようになれたら楽しいだろぅなぁ~って。」
「接客業って難しいだろうけど、忙しくても笑顔で接客してたり、いつも落ち着いた対応を出来る人は凄いと思うし、自分もなれたらいいな~って思います。」

まさ
「なれるかなれないかは、やってみないことには何とも分からないですね。」

タカシさん
「そぉですよね~。」
「接客業やってみよっかな~」

3.はじめの一歩を踏み出す不安

タカシさん
「でもやっぱり難しいですよね~。」
「今まで、工場勤務で最低限の挨拶と業務連絡以外、人との絡みは殆どないし、接客業なんてした事もないし。」
「やっぱり無理かな~。」

まさ
「まぁ、今までやってきた事と違った職種に移ることは正直ラクではないですからね。」
「ただ、どんな人でも環境を変える事とか、自分自身に変化を加えることは不安はつきもの。その不安にどう向かうかによって、その人が変わるか変わらないかが違ってくることだと思います。」

タカシさん
「いざやるとなっても、今の工場のこともあるし、親に何て言えばいいかわからないし、仮に工場辞めて飲食店で働いてもすぐ辞めちゃったらどぉしよぉ。」
「友達は結婚して子供もいたり、会社で出世していい車乗ってたり…。」

「それなのに自分は将来も決まらず親と同居。」
「なんかなぁ~って思っちゃいますね。」

まさ
「不安は誰もがあって当然ですし、別にタカシさんの友人たちと比べなくてもいいんじゃないですかね。」
「タカシさんはタカシさんだし、友人は友人。
それぞれの個性だし、それぞれの人生ですからね。」

タカシさん
「比べても仕方ないのは頭ではわかってるんですけどね~。でも、やっぱり比べちゃいますよ。」
「自分に自信がないから余計に…。」

「だから迷って一歩が踏み出せないんですよ。」

4.不安の棚卸しをしよう

まさ
「迷って一歩が踏み出せないことは決して悪い事ではないですよ。考え方次第では、すぐ行動に移さない=逆を返せば慎重派とも考えられるし、迷ってる自分自身をわかってるってことは、ちゃんと冷静に俯瞰視出来てる証拠ですからね。」
「自分自身の正直な気持ちを理解しているってことだと思いますよ。」

タカシさん
「そぉゆうことなんですかねぇ。」
「単純に後先考えず動いて誰かに迷惑をかけたくないので、ちょっと慎重にはなりやすいだけなんですけどねぇ。」
「しかも長男だし…。」

まさ
「それであれば、タカシさんが思う不安ってどんな事がありますか。」

タカシさん
「まず、本気で接客業をやりたいと思ってるのか。」
「僕は接客業が出来るのかどうか。」
「親に話したら何て言われるか。」
「工場はすんなり辞めさせてくれるのか。」

「飲食店っていってもどんなお店で、どんな接客があるのかがわからない。」
「お給料や休み、自分の時間があるか。」
「職人さんは怖くないか。」
「職場の人とうまくやっていけるか。」
「嫌なお客さんが来たらちゃんと対応できるか。」

などなど、この他にもタカシさんの不安材料は沢山出てきました。

まさ
「ありがとうございます。」
「今あげてもらった不安材料の多くに共通することがありましたけど、何か気づいた点ってありますか。」

タカシさん
「共通することっていわれても、特にはわからないですね。」
「とりあえず思いつくままの不安材料なので。」

まさ
「思いつくまま=正直な気持ちだからいいんです。」
「タカシさんにあげてもらった不安材料の殆どが、まだ起こっていない事象のことでしたね。」
「先の事などわからないから不安になるのは当然。」
「逆を返せば、まだ起こっていない事象だから考えても仕方がないということが殆どという事です。
その場になってみないとわからないことを不安材料として動けないのであれば、考え方を変えると気が多少はラクになれますよ。」

タカシさん
「不安材料は考えてても仕方ないってどういう意味ですか?考えない方がいいってことですか?」

まさ
「考え方次第では、不安材料が安心材料にも変えられます。」

タカシさん
「具体的にはどういうことですか。」

まさ
「まだ起こっていない事象、つまりこれから起こる事象に関しては考え方一つで良くも悪くもなるということ。」
「それをふまえたうえで、先ほどの不安材料の文末の、~のか。や、~か。などを無視して考えてみてください。」

タカシさん
「わかりました。」
「まず、本気で接客業をやりたいと思ってるのか。」は文末の、~のかを無視するから
「本気で接客業をやりたいと思っている」

「僕は接客業が出来るのかどうか。」は
~のかどうかを無視するから
「僕は接客業が出来る。」


「工場はすんなり辞めさせてくれるのか。」だと
~のかを無視するから
「工場はすんなり辞めさせてくれる。」

「お給料や休み、自分の時間があるか。」は
「お給料や休み、自分の時間がある。」だし、
「職人さんは怖くないか。」は
「職人さんは怖くない。」
「職場の人とうまくやっていけるか。」は
「職場の人とうまくやっていける。」
「嫌なお客さんが来たらちゃんと対応できるか。」は「嫌なお客さんが来たらちゃんと対応できる。」

「これって、真逆になりますよね。」

まさ
「そういうことです。真逆になったらいいですよね。タカシさんも自信に繋がるでしょうし。」
「要は出来ない理由が不安材料であれば、逆を返せば出来る理由が安心材料になるということですね。」
「あくまでも、不安を払拭するための考え方の一つであって、これだけで終わっては何の意味もないので大事なのは、このあとですね。」

タカシさん
「っというと。」

5.未来を掴む為に今すべき事

タカシさん
「何をすればいいんですか。」

まさ
「それは、タカシさんのなりたい自分を具体的にイメージして逆算して行動していくということです。」

タカシさん
「逆算して行動していくっていっても…。」

まさ
「そうですよね。」
「逆算して行動。って言われてもなかなかイメージしにくいですよね。」
「それでは、具体的に言うと、タカシさんのなりたい自分を強くイメージしてください。」

「出来るだけ詳細に。どのようなお店で
どのような立ち居振る舞いでどのようなお客様をどのように接客し、どのような気持ちを感じているか。また、職場の人や家族との関係もイメージしてみてください。」

タカシさん
「洋食のレストランで同年代のグループに笑顔で接客して喜んでもらっているのが想像できました」

まさ
「そこでタカシさんはどんな気持ちっぽいですか。」

タカシさん
「やっててよかったなぁ、って喜んでる感じです。」

まさ
「では、職場や家族とはどんなイメージが出来ますか。」

タカシさん
「職場の人達もみんないい人で、中には厳しい人も居ますけど、でもアットホームな雰囲気で、家族も喜んでくれているイメージです。」

まさ
「そうですか。いいイメージですね。」
「それなら、そのイメージを実現させる為には、今と理想とのギャップを埋めていかないと、そのいいイメージにはたどり着けないですね。」
「つまり、これが逆算して行動していくということです。」

タカシさん
「はぁ~、なるほど。」
「なんかワクワクしてきますね。」

まさ
「ワクワクしてきますよね。」

「あとは、理想と現実のギャップを見つけて、一つずつクリアしていけばいいということですね。
一気にではなく中長期的なビジョンで。」

「今の工場を辞めて転職するのもしない、
工場で働きながら、飲食店のバイトをしてみる。やり方はいろいろありますし、動き出すタイミングもあると思います。だから、これが正解!ってことは個人的にはないと思います。」
「もしあるとするならば、タカシさん自身が本気でやりたい事が出来ることがベストだと思います。

ただ、全てが思い通りいけるとは限りませんが、理想を持ち続けそこに向かって努力し続ける志向と行動力、素直さと感謝の心を持っている人たちに夢を叶えている人が多いことは言えます。」

「それから、飛び級して一気にレベルアップをはかろうとしても無理が生じやすいので、地道にコツコツ成功体験を積み重ねていくことをお勧めします。継続は力なり。

「お互い頑張って理想の自分を手に入れて楽しい人生にしていきましょう」

タカシさん
「はい!理想の自分を手に入れるため、今出来ることを精一杯頑張っていきます!」
「ありがとうございます!」

こうしてタカシさんの顔つきがかわり、
足取り軽く店を後にした。

何事も 思考
↙↗ ↘↖
行動 ⇆ 変化

失敗を恐れず挑戦する行動力

素直さと感謝の気持ち

これが大事。

勇気をもって大きな一歩を踏み出そう!

本日の営業はこれにて閉店とさせて頂きます。
ありがとうございましたm(_ _)m

サポートして頂ければ有難いです🙏✨いただいたサポートは、記事作成のための活動費にあて、よりよい記事を届けられるよう努めていきます❗宜しくお願い致します🙏✨