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下灘

かつて、ここには国道378号線はなかった模様・・つまりは駅のすぐ先は海だったわけだ。その時の風景が残っていればそれはもう海と一体になる駅だっただろう。
70年代、世は“列島改造論”真っ只中にあった頃に完成しその後も二車線化などの拡幅があり、現在のカタチになった。航路が、貨物列車が、トラック輸送がと変遷を辿り、社会が自家用車に舵を切った結果、鉄道は益々選択されず、今では1日に7-8本?のダイヤとなっている。わざわざバイクや車で訪れ、そこを走る一輌編成の電車が停車するところを有り難がるのだから、なんとも考えさせられてしまう光景ではあります。
勿論、かく言う僕も他との兼ね合いもあるからして、車で移動し見学に来た身でありますから偉そうなことは言える立場ではないのですが・・

かつて存在していなかった国道378号線
ブルーベンチと海のコントラスト
プラットフォームから海が続いているように見える
国道378号線がない時代を見たかった
媛ひのきのベンチ

狭い道路を挟んで駅の向かいに下灘珈琲はあります。
ドリップコーヒーがオススメとのことで頂くことに。ひとつずつ丁寧に淹れられたコーヒーは35℃を超える暑さの中だったので冷たいものに。
深みのある焙煎ですが、深煎りまでいかないスッキリとした味で、暑さと喉の渇きも随分あったものの、非常に美味でした。

駅前に下灘珈琲
下灘珈琲サイン

こういうなんてことない、それでいて魅力が溢れるスタンドっていいなあって思ってしまいます。(強いて言えば、もっとならではのものを少量で良いので取り揃えられていると格段に素敵さが増します)

みなさんもぜひ訪れてみてください。

あ、駐車場は少ないし道も狭い、静かで小さな集落なので必要以上に騒いだり生活している人たちの妨げや邪魔になるようなことはなきよう心掛けてください。
こう言う場所が必要以上に騒がれ、汚されて行くのは忍びないですから・・

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