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啓蟄の私的意味

今日は二十四節気の「啓蟄」
文字通り、冬ごもりしていた虫たち(蟄)が
春の気配を感じとり、
穴を啓いて出てくる頃という意味だ。
新年になり二十四節気としては3番目になる。
立春(2/3)雨水(2/18)そして、啓蟄(3/5)

暦の上で立春といえば、春が立つ、すなわち
春がはじまるよ、という時期に来たことを
表している。だけれど、まだ寒い。
それも啓蟄の頃になれば、春めいてくる。

私は正直、立春より啓蟄を迎えると
あぁ、いよいよ春が身近になってきたなと思う。
立春は、春を頭で感じるが、
啓蟄は、春を実感し動き出すイメージがある。
つまり、動的な感覚を全身で受ける。

人間も虫たちと同じで、いつまでも冬ごもり
しているわけにはいかない。
四季のある土地に生きている者としては、
特に当然な性とでも言おうか。
春になれば、これまで我慢していた気持ちが
抑えきれなくなるのも至極当然だ。

私はいつもこう思っている。
春は五感が啓く季節ではないかと。

啓蟄はまさにそういう時候なのだ。
どこかに出かけたくなるのも、
会いたいと思う人に会いに行きたくなるのも、
美味しいものを食べに行きたくなるのも、
五感の啓蟄だから。

あぁ、COVID-19の感染さえなければ、
人は性に任せて動き出すのに・・・


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