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KUMANO映え・・夕

一昨年に機会をいただいた写真展「KUMANO映え」。
「KUMANO映え」は今も熊野信仰の起源である自然信仰を感じる自然を撮ってきたもの。
今回は、「朝」「昼」に続いて「夕」の写真で熊野を紹介します。

熊野の夕べも朝と同様、神々を感じる時間。

熊野古道には、ビュースポットは少ないですが、小雲取越にある「百間ぐら」は三千六百峰と言われる熊野の山並みが見える絶景ポイント。
夕陽の時間は、神々しい光に包まれます。

百間ぐらの夕陽撮影の後は
真っ暗なるのでご注意を


七越には、熊野のことをもっと知りたいというお客さまを連れて行きます。
熊野の山々の大パノラマが迫り、下方に目を向ければ熊野川が悠々と流れ真ん中には大地のエネルギーが満ちあふれる熊野本宮大社旧社地の大斎原が見えます。大斎原がそこにある理由もわかるところ
ここも夕暮れから星空の時間が最高です。

七越からの滅多にない雪景色
雲が鳳凰に見えた瞬間



ここは、川を神としてお祀りしています。
日頃は透明な水が流れ、その水はあまりにも綺麗でずっと見ていることができます。
ひとたび嵐がくると想像を絶する水がでます。
川の恵みに感謝し、時には暴れる川を畏敬する熊野の真髄たるところです。

赤木川にあります


熊野川は熊野の信仰を生み、育み、ヒト、モノ、文化を運んできました。
熊野川の風景は、今も人々を圧倒し、魅了しています。

熊野の大河にはよく虹が架かります


熊野川に夕陽が当たると、大河と大地はオレンジ色と漆黒のツートーンになり崇高な雰囲気を醸し出します。「熊野川と夕陽」のポイントは少なくてシーズンも限定されます。

なかなか観れない熊野川と夕陽


古座川熊野信仰の起源である大地の営みがはっきり見えるところです。
それは熊野カルデラのなごりである長さ22kmの古座川弧状岩脈。
その絶景の中を古座川は流れています。

潜水橋があるこのロケーションは古座川で数少ない西側が開いている地点で夕陽だけでなくミルキーウェイもバッチリです。

潜水橋と古座川と夕陽
ミルキーウェイも撮れます



今、和歌山で最もHOTなところである白浜。国内外から多くのお客さまにおこしいただいてます。その訳は、↓↓↓

紀伊半島の西海岸はまさに夕陽スポット。その代表が白浜のシンボルである円月島。多くの観光客が真ん中の穴に太陽が沈む様子を撮影しています。

白浜はサイクリングでの周遊も楽しい


天神崎は、今や超人気「映え」スポット。
「KUMANO映え」の代表です。
訪れる人の度肝を抜く風景があります。

潮の状況や風の有無などが重要
撮影ポイントや潮の状況は↓↓↓

天神崎のすぐ近くに水上鳥居があります。
ここの夕陽は、神を感じる時間。

元嶋神社の水上鳥居



橋杭岩は、「日の出」の撮影に多くのフォトグラファーが集まりますが、「月の出」は、あまり注目されてません。なかでも夕焼けのなかの月の出は、「ピンク」色に染まった空から月が上がります。
この自然が創り出す神秘的な風景は、晴れた日の夕暮れに満月が昇るというタイミングしかありません。
「運」がある人だけが観ることができます(笑)。
最高の「映え」写真。涙がでる風景です。

なかなか撮れない
夕焼けのなかの月の出


熊野の夜は、満天の星空が歓迎してくれます。
ミルキーウェイが昇る時期は海からも川からも山からもミルキーウェイを観ることができます。

ミルキーウェイと潮岬灯台の灯、漁火との協演も。

是非、夜空も見上げてください


熊野本宮の夜は星のささやきが聞こえるほど。なかでも大斎原の星空は、神々しいとしか表現できません。

いい時間帯にミルキーウェイを観ることができるのは夏、秋です。
(春は深夜から明け方にミルキーウェイが横たわります。冬はオリオン座が主役になります。)

大鳥居の真上の天の川

熊野に行って天気が良ければ、ぜひ星空を眺めてください。
そんな時間を楽しめるのも「熊野の魅力」なのです。

写真展「KUMANO映え」の写真をベースに朝、昼、夕と3回にわたって熊野の自然を紹介させていただきました。
熊野信仰は、自然崇拝が起源
その自然が今も人々の心を奪ってやまないことを「KUMANO映え」という表現にしました。
人々を圧倒する自然がなければ熊野ではありません。
熊野への旅は、熊野三山に参拝して温泉に入るだけでなく、この自然に触れて熊野がここにあるわけを感じてください。

永遠にこの自然があることを祈っています。

お一人でも「熊野へ行ってみたい」と思ってくれれば幸いです。

写真展以降も「KUMANO映え」らしい写真を撮影してますので、また機会があれば・・と思います。

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