神々座す絶景・・「熊野の山」ーcoolなkumano9-
熊野のイメージはやはり山ですよね。
熊野は自然崇拝が起源。
その軸となるのは山岳信仰です。
山、岩、森、川などを神として信仰してきました。
熊野の山々は神々が棲まうところ。
修験の舞台となり、仏教と習合し、熊野は聖地となっていきます。
神々座す熊野の山の風景は、
いつも私に何か
得体の知れないものをくれました。
自然と向き合うひととき。
圧倒的な大きさ。
大地と空から感じるエネルギー。
音がない時間。
神々が棲まう空気感。
熊野で人々が得るものを探す自分。
・・・
神々座す熊野の山の絶景をいくつか紹介します。
朝
朝の光は、エネルギーを感じます。
熊野古道中辺路の途中、日の出直後の熊野本宮大社旧社地「大斎原」の絶景です。霧がいい演出をしてくれました。
ここは終日絶景を楽しむことができます。
熊野の山並みに霧のなかの日の出。
待っていた瞬間です。
10回は通いました。
早朝の熊野の山並み。
朝日がある東に山並みが見えるところは少ない(知らない)です。
昼
もちろん横の光の朝、夕もいいです。
三重県にある熊野の山の風景は、さらに雄大です。
大丹倉は高さ約300m幅約500mの巨大岩壁。修験の場です。
丹は赤い。倉は崖です。大っきな赤い崖ということです。
大丹倉の荒々しい風景の近くに人が作ったこんな絶景があります。
丸山千枚田は
地域の皆さんの努力で復活させた
日本最大規模の1340枚の棚田です。
水を張った直後が最適かと。
三重県の熊野の風景はこれからもっと知りたいと思っています
風伝おろし(風伝峠の霧)を観たい。
熊野那智大社や妙法山阿弥陀寺の背後にあるがある妙法山は、
海から近くて標高749mもあるので上昇気流による雨が多いですが
ここからの山と海の景観は秀逸です。
那智高原周辺には色川の集落があり棚田と色川茶が絶景を構成しています。
自転車で行っても面白いですよ。クライムですが・・・
太地半島は海岸段丘で絶景が各所に。サイクリングが本当に楽しいところ。
海越しの熊野の山並みを観ることができます。お気に入りの場所。
国際自転車レースのツールド熊野最終日のコースでもあります。
古座川は、「熊野カルデラ」(参照:熊野とは①熊野がそこにある理由・・それは大地の営み)より形成された「古座川弧状岩脈」に沿って流れる熊野カルデラの申し子。
その古座川のすぐそばにツインピークスの嶽の森山がそびえています。
低山ですが、岩山だけあってなかなかのものです。
熊野本宮の篠尾地区は霧のカットが多いですが、山並みもすごいのです。
奈良県内も高野山と熊野を結ぶ熊野古道小辺路がとおっています。
十津川温泉から熊野本宮大社の間は、熊野とは④「道」・・熊野古道、聖地への道でも紹介しましたが、路線バス利用で楽しみやすい道です。
途中、熊野川と熊野の山並みの景色が疲れを癒やします。
大峯奥駈道にあるここ七越は、熊野在住の時に最も行ったところ。
頭を空っぽにするには最高の場所です。
熊野のことをもっと知りたい人や
熊野のイメージを自分なりに持って来ている人をよく案内しました。
ここに来て、涙を流す人も少なくなかった。
そんな絶景です。
夕暮れ
夕暮れの写真を撮りに行くと帰路は真っ暗になるので
よく知ったところで、よく注意することが必要。
光源がないのでほんまに真っ暗になります。漆黒。純黒。
熊野古道は巡礼の道。絶景ポイントは少ないのです。
数少ない絶景が「百間ぐら」。
夕景がグッドです!!
熊野古道小雲取越の途中にあります。
前述でも紹介した七越は、山並みと夕陽と星が最もお薦め。
皆さんが持っている熊野のイメージと最も合致するところかもしれません。
熊野は星空も綺麗。
熊野の山々は神々が棲まうところとして崇拝され、修験の場になり、やがて熊野は仏教と習合し、日本人の心のよりどころとして聖地になりました。
熊野の山をいくつも越え難行苦行の末
熊野の神々に出会うことで御利益をいただく。
こんな日本人らしい信仰の形を持ったところが熊野。
起源となった熊野の山々を始め、岩、森、川、滝、海などの
熊野の自然がいつまでも今以上でありますように祈っています。
今までのnoteの作品をマガジンにしています。⇩
■マガジン「熊野とは」・・熊野のことをわかりやすく解説①~⑥
■マガジン「coolなkumano」・・カッコいい熊野、私だけが知る熊野を連載中①~
■撮影許可が必要なところは、許可をいただいて撮影しています。
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