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【環境問題を自分ごと化する】カーボンカードって?

このブログではクックパッドの家庭科の授業にて使用しているオリジナル教材「カーボンカード」についてご紹介します。


カーボンカードとは?

カーボンカード2

クックパッドがデンマークのデザイン会社と共に製作したカードです。
表面には食材のイラスト、裏面には該当食材のカーボンフットプリント(生産にまつわるCO2排出量)、及びウォーターフットプリントが数値表記されています。

なぜ作ったのか?

さまざまなSDGsや気候変動の教育が行われています。ですが、どうしてもなにか自分から縁遠いことを「勉強する」という感じが抜けきらない…。
そこで誰にとってもわかりやすく身近に感じやすい「食」をテーマに、環境問題と自分とのつながりを感じてもらおうと作られたのがこのカードです。

生産と消費が離れてしまったことで、食べ物はいつでもお店にあるもの という認識のものになってしまったのかもしれません。このカードを使うことでカーボンフットプリントはもちろん、物事の「背景」を想像できる人になってほしいという想いを持っています。

どんな食材のカードがあるの?

カーボンカード

卵、チーズ、えび、ラム肉、豚肉、鶏肉、シャケ、牛肉、レンズ豆、ナッツ、とうふ、豆、紅茶、ミルク(牛)、ミルク(ソイ)、ミルク(ライス)、ミルク(アーモンド)、ミルク(オート)、コーヒー、ペットボトル水、ライス、パン、じゃがいも、パスタ、オートミール、ヌードル、アボカド、ベリー&グレープ、トマト、りんご、バナナ、だいこん、わさび、わけぎ、みそ、洋梨など(2021年11月現在)

黄色カードはタンパク質、青色カードは炭水化物、緑色カードは野菜や果物、オレンジ色カードは飲料です。

どうやって遊ぶ(使う)の?

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このカードには特にルールなどをつけていません。自由に使うことができます。学校によってはこのカードを生徒に渡して、自由にゲームを作る授業を実施したりもしました。
…とはいえ、「それじゃイメージ湧かない!」と思いますので3つほど事例を書いてみます。

①大きい順に並べてみよう!
ランダムに並べた4枚のカードを裏側の数値を見ずに、カーボンフットプリントの大きい順に並べ替えるゲームです。ウォーミングアップにぴったりです。

②カーボンカードクッキング!
食材カードを見た上で作りたい料理レシピを決めます。
→使用している食材のカーボンフットプリントの合計値を出します。
→「国連決議で排出カーボン量を30%減が通達」
作る料理を変えずにカーボンフットプリントの値を30%減少させる方法を考えて発表します。

③カーボンカードブラックジャック!
勝利条件: CO2の合計値が500に最も近い人が勝ち。 
敗北条件: CO2の合計値が501以上。CO2合計値が他の人より低い。
①カーボンカードをひとまとめにし、食材側を上にして机の真ん中に置き「山」にする
②一人につき2枚づつ山から取る。※他の人に数値は見せない。
③CO2の合計値が500に近づくように、一人づつ山から一枚カードを取る。
  取らない場合はスキップ。全員がスキップになったら終了。
④500に一番近い人が勝ち。
※CO2の値が200以上のものはすべて200として換算する。
※このゲームルールは聖光学院の高校生が授業内で作成したものです。

カーボンカードブラックジャックはクックパッドの家庭科の多くの授業で使われています。

お問い合わせ


クックパッドの家庭科HPよりお問い合わせください。
https://education.cookpad.jp/

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