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「覚えておかなくてはいけない事」

覚えている。
そして覚えていることを相手に示す。
というのは、
相手に「関心がある」「気になっている」「心配している」
そんなことを意思表示して伝えるために重要であると思っています。

覚えておかなくてもいい事を覚えていた時、
そして相手に、覚えておかなくても良かった事だけれど、それを覚えている事を伝えたとき、
その提示は基本的にプラスに働くと思うのです。


覚えておかなくてはいけない事を覚えていた時、
そして相手に、覚えておかなくてはいけない事で、それを覚えている事を伝えたとき、
その提示は(あたりまえだよな。)とプラスにもマイナスにも働かないはずです。


でも、覚えておかなくてはいけない事を忘れていたとき、
そして忘れているから相手に何も伝えられない、尋ねることもない、
そんなとき、その無関心さは相手に怒りと落胆を与えると思います。

覚えておくべき事と覚えなくてもいい事の分別を私は、もう少し昔に修得したとは思っています。
でも、最近、
「覚えておくべき事を覚えている事」
が、一体どれだけ重要であるのか、それをひしひしと感じるのです。


私の父は基本的に大切なことを忘れている傾向にあります。
悪気がないことも分かるし、
仕事で把握すべきことが山積みなのであろう事も分かります。

それでも、家族との生活の中で重要な事が漏れ落ちていると、
本当に関心が無いんだな。
忘れているのだから、もういい。
忘れていることを伝える気にもならない。

そんな気分になります。

母の父(祖父)が色々大変な状況になったとき、
母は、私の父に、
「○○日に○○をして、〇〇日には○○に行かないといけない」
そのような重要な連絡を共有していました。

予定していた出来事があった当日、
父は仕事から帰ってきても、今日どんな状況であったのか何も聞かない。
今日何をする日なのかすら忘れている。
母は怒る。
へコへコする父。

こういうことが、
「覚えておかなくてはいけない事を忘れている」
状況そのものだと思ってしまいました。

忘れていることで、相手に何も聞かない。それがそのまま
「無関心」を提示することになります。


でも、覚えておかなくても良いこと。

友達が私の好きな食べ物を覚えていて、その店に行こうと提案してくれる。
彼氏が私がつけていたピアスを覚えていて、「今日は違うピアスだね」と言ってくれる。
店員さんが、昔の私を覚えていて「おおきくなったね」と声をかけてくれる。
覚えておかなくても良いことを覚えていてくれたら、それは幸せを与えてくれる種となっていると思います。


私の考え方が硬い、きついと受け取られるかも知れません。
母親が怒る前に、母親は父親に自分から話したら良いじゃないか。
そういう考えもあるのだと思います。
それでも、私は、
忘れるのならメモしておいたら良い。
それぐらい覚えておこう、と思って欲しい。
そう思ってしまいます。
ましてや繋がりの深い人の関係ならなおさら、
重要な事は覚えておき、提示する事が必要不可欠であると思います。

それは、その人との ”信頼や関心のある関係” を構築する上で欠かせない1つの条件だと思うからです。

だから、私は「覚えておくべき事」には敏感でいたいし、
関心を相手に示す事は怠りたくない。
「覚えておく必要がない事」も+αで覚えておけるキャパを確保しておきたい。そう思っています。

偉そうなことを書いているのだから、せめて自分は「覚えて提示する」ことを大切にする責任をこれからも持っていようと思います。


堅苦しい文章になってしまいましたが、
最後まで読んでくださりありがとうございます♪




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