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芥川賞受賞者と最終学歴⑩

⑩ 第163回~164回(2020年~)

 第163回(2020上) 『首里の馬』 高山羽根子→多摩美術大学美術学部絵画学科卒業

           『破局』 遠野遥→慶應義塾大学法学部卒業

 第164回(2020下) 『推し、燃ゆ』 宇佐見りん→不明

 第165回(2021上) 『貝に続く場所にて』 石沢麻依→東北大学大学院文学研究科修士課程修了

           『彼岸花が咲く島』 李琴峰→早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了

 第166回(2021下) 『ブラックボックス』 砂川文次→神奈川大学卒業

 第167回(2022上) 『おいしいごはんが食べられますように』 高瀬隼子→立命館大学文学部卒業

 第168回(2022下) 『この世の喜びよ』 井戸川射子→関西学院大学社会学部卒業
                『荒地の家』 佐藤厚志→東北学院大文学部英文学科卒業

 第169回(2023上) 『ハンチバック』 市川沙央→早稲田大学人間科学部(通信教育課程)卒業

 第170回(2023下) 『東京都同情塔』 九段理江→不明。ただ、朝日新聞、1月18日(木)「ひと」によると、「文章で初めて賞をもらったのは、小学校6年生のとき。「美しい日本語を使おう」と自ら題した作文だった。」

 第171回(2024上) 『サンショウウオの四十九日』 朝比奈秋 不明 京都府出身 医師
          
           『バリ山行』 松永K三蔵 関西学院大学文学部卒業


 慶應義塾大学、東北大、早稲田……。まだ3回ですが、宇佐美りんは不明ですが、全員大学ですね。
 ここまで見て来て、裕福な家庭で育った方々が多いように感じたり、親族に有名人が多い方々もおられたりしましたが、遠野さんのお父さんって、BUCK-TICKのボーカルの櫻井敦司なんですね……。平成生まれとしては初の受賞者となったらしいですが、私はお父さんが櫻井敦司だったことの方が驚きでした。(金原ひとみのお父さんが金原瑞人だったことにも驚きましたが……。)
 受賞作は、『推し、燃ゆ』だけ試し読みしました。私はサブカルも好きなので、SNSでアニメやマンガ、アイドルなどを推している方々のツイートを拝見することも多いのですが、「お花畑信者」という表現は見たことがなかったですし、女性アイドルグループと男性アイドルグループを一緒にしてる気がして、私には向きませんでした。

 第167回(2022上)は、芥川賞候補者が初めて全員女性、直木賞は5人中4人が女性だったそうですね。(私は候補者の性別で作品を読んでいるわけではありませんが……。作家を目指していた頃から随分経ってしまいましたし、私には雲の上の世界の話ですが、こういった時期が過ぎて、芥川賞も直木賞も語られるようになるといいですね。)

 井戸川さんは、中原中也賞を受賞、芥川賞も受賞って、すごいですね…。育児や仕事(高校の国語の教師)もされてて、全くかなわないな…って思います。私は、ここまで出来ませんので。

 当事者作家については、肯定的なものから、否定的なものまで、いろんな意見がありますが、市川沙央さんの受賞で、私は、「いわゆる「普通」と言われる人達は、どうしたらいいんだろう?」と思いました。もちろん、当事者が語り、その生の声を読めることは喜ばしいことですが。

 最後までやってみて、正直な感想は、例外はありますが、多くの受賞者達の経歴や家庭環境が恵まれたものに思えて、とても羨ましかったです。自分とはかけ離れた世界のように思えて、最初っから、作家なんて目指さなければ良かったと思いました。それでも、私から見れば、遥かに恵まれたように見える人達が作家になるということは、作家とはそれだけ魅力のある職業なのかも知れませんが……。話が少し横道にそれてしまいましたが、⑨第143回~第162回(2010年~2019年)の受賞者達は、進路をしっかり考えていた方々が多いように感じましたし。人生は自分の思うようにはいかないものですが、自分がボーッと生きているようにも感じました。(ボーッと生きてきたつもりはないのですが……。)
 憧れの職業があれば、先達の経歴を調べてみるのもよいかも知れません。

 辛いこともありましたが、やってみて良かったです。可能であれば、もっと早くやっておきたかったです。

 最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

※主な参考サイト Wikipedia

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