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効果のあった不登校支援の取り組み。

ご覧いただきありがとうございます。

吹田市で子どもの場所を運営してます、NPO法人トイロです。

今回は、「トイロで効果のあった実践」について書いていきたいと思います。

最後までお付き合いください。




① 家での過ごし方をサポートする。



まず、行動のパターンやどのようなことに興味があり、何が行動の活性化につながっているのかを分析します。

YouTubeやオンラインゲームをしているだけでは行動の変容にはつながらないので、それぞれの生徒の興味を行動パターンから探っていきます。

それは、トイロの時間割の選び方からも見えてきます。

ある時間割には参加率が高いとなると、それに近いものを家庭でも取り入れてもらいます。

調理実習、映画、ボードゲーム、演劇、生物、読書など、トイロで実施したことを家庭で実践してもらいます。

どのカリキュラムも、生徒が家で実践できたり、学んだことを保護者に教えられるように工夫しているので、家族で話を深めたり、一緒に取り組んだりすることができます。

このサポートの結果、

・親から褒められる機会が増えた。
・ごはんなどを作って家族が喜んでくれた。
・親子でトイロの話をするので、コミュニケーションの機会が増えた。
・生徒が学んだことを家で披露することで、自身が成長の実感を得られえるようになった。

これは、比較的活力のある不登校の子ども達ではなく、どこにも関りを持てなかったり、家から一切出なかった子ども達です。

トイロには週に1~2回しか来れない子ども達ですが、学校のオンライン授業が受けられるようになった子、行事に参加できた子、心療内科に通えた子、完全に学校に通えるようになった子と、トイロからステップアップできました!




② 自然体験と校外学習。

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兵庫県の宍粟市と、和歌山県の有田川に自然体験と農業体験に行ってきました。

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校外学習は、イタリア料理のお店での職場体験、天王寺動物園と通天閣巡り、たこ焼き屋さんでの職場体験を実施しました。

ほとんどが、親と離れての参加が初めての生徒ばかりで、最初は不安がっていました。

けれど、いざ参加すると一つ一つの活動が初めての事ばかりで、楽しみに変わっていました。

自然体験では1泊することもあって、大丈夫かなという心配もありましたが、結果的に無事終わることができました。

だから、今では、トイロからどっか外に出かけるよと言ったら、喜びます。

これはとても大きな変化であると言えます。

結果は、

・家以外で過ごせたことに、生徒の自信につながった。
・自然の中で遊ぶことで、ゲームや動画以外の楽しみを見つけた。
・BBQ、釣り、農業体験、川遊び、花火などの思い出を作ることができて、また来年も行きたいと思うことができた。
・電車に乗れなかったけど、乗って校外学習に参加することができた。
・家族にお土産を持って帰りたいと、家族への興味を持てた。

この体験で自信をつけることができて、コンビニに買い物へ行けるようになった子、家族でアウトドアに出かけるようになった子、来年を楽しみに待てるものができた子、友達ができた子など、自然体験も成果を残すことができました。




③ 個別の支援計画作成。


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支援計画を基に、学校との連携、他施設との連携、保護者との連携が効果的にできました。

他に、トイロでの支援の目標を知ってもらうことで、トイロでの成果を引き継いでもらえたり、実践を連動させたりすることができました。

何より、保護者の方との面談で、目標達成度合いがわかりやすいし、目標の修正もしやすかったです。

結果としては、

・学校が進んで連携してくれた。
・放デイなど、他施設から連携したいと声をかけてもらえた。
・本人、保護者共に目標の達成具合を把握しやすかった。
・次のステップを決めやすかった。

不登校支援をする以上は、手順を踏んだ面談ができて、ケース会議も開けて、支援計画を作成できることが必須条件だなと改めて実感しました。

絶対に個別対応が必要です。


効果が顕著だった取り組みに関して言えば大きくこの3つが挙げられます。

行動の変容をしっかり分析して、その結果を活かしていくことが不登校の子ども達をサポートする上での最上位なので、それが可能になる取り組みを実施していくこと。

これに尽きると思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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