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第1章 ダイエット開始前にするべき事



ダイエットを開始する時、モチベーションは高い

だから無理な運動や食事制限をしてしまうことも多い

ただモチベーションだけでは続かない


これはタバコ・アルコール・薬物などの中毒者に「モチベーションと気合いで断絶しよう」と言っているようなもの。できる人もいるだろうが、大半は失敗する。

ダイエットも同じ


飢餓と肥満と脳


食べ物は中毒物質じゃないから違う。と思う方もいると思う

人間の歴史を見ていくと、常に飢餓と戦ってきた

人類の起源は約400万年前。
ホモサピエンスの起源は20万年前と言われている

今のように食べ物が溢れている状況は、人類史上初

明治・大正といった近年であっても、飢餓が起これば娘を身売りすることはあったし、戦後しばらくまでは食べ物に困る時代が続いた。それでも、人間は飢餓に対応できる構造になっており、生き延びてきた

しかし時代は変わり、飢餓とは無縁な日常生活を行なっている

飽食に私たちの体は慣れてない

だから、体は脂肪を溜め込もうとする

また、特定の食事をすることによってβ-エンドルフィンやドーパミンといった、脳内物質(脳内麻薬とも呼ばれている)が分泌され、多幸感を人間に与える

だからお腹いっぱいになりたい

そして、もっと幸せな気持ちになりたいからもっと食べてしまい、満腹中枢のブレーキでは抑えきれない状態を作り出す

これも肥満につながる

だからダイエットを始める前に、この脳の構造を理解し、脳から食欲をコントロールする方法を実践する必要がある

その方法も、後の章に記載する

ダイエットなのに運動は×?


運動はまだ始めないで欲しい

急な運動は怪我のリスクを増やすだけ

私たちのような中年は1回怪我をしてしまうと、回復まで時間がかかるし、何よりモチベーションの低下につながる

また長年運動もしておらず、良い栄養を取っていない体はすぐに壊れる

外に置いた洗濯バサミ・バケツなどのプラスチックみたいなもの

古い輪ゴムといっても良いかもしれない

使おうとするとすぐに壊れる

だから運動はまだしないで欲しい

この状況から改善する方法ものちの章に記載しているので、

まずは以下の3つから着実に初めて欲しい

ダイエット前に理解したい3つのこと


①無理せず現状を把握しよう
②血液検査+ホルモンバランス チェック
③体の冷えの改善


① 無理せず現状を把握しよう

体重が増加してる時は、食欲が増加している 

どんどん体重が増えていく

だから、まずは現状把握をしてもらいたい


タバコの禁煙を例としてあげたいと思う

大半の人は「今日からやめるぞ!」と思い、急に辞める

だけど失敗する

まずすべきことは現状把握!

今まで1日何本吸ってたのか
どの時間帯に吸う事が多いのか
どんな事がきっかけで吸うのか

これを知る事がまずは大切


そして、自分の習慣や吸う本数がどんなものを理解してから、徐々に減らしていく

その際は、禁煙パッチなどの補助を利用してもいいだろう

ダイエットも基本的に同じ

食欲は急には止まらない


だからまずは、体重の現状把握と現在の体重維持を準備体操と思って取り組んで欲しい


え?現状維持??と思われる方も多いと思うが、体重が増加している時は、ドンドン増えていく

その時は脳が暴走していて、「暴食モード」になっている

人間は食事をすることによって、脳内物質が分泌され、脳の中で色々な作用が起こっている

また糖分、特に白砂糖の依存度は、違法薬物並みの依存度があることが研究結果として発表されている

言い方は悪いかも知れないが、知らないうちに食べ過ぎ=砂糖中毒になっているのかも知れない


だから、自分の食生活を把握してほしい

普段どんなものを中心に食べているか
どんな時間に食べているのか
間食の頻度と
どんな量を食べているのか
カロリーのある飲み物はどれぐらい飲んでいるか
お酒の量とそのつまみの種類は


マメな人は エクセルとかメモ帳に書き出してみるのもいいかもしれないが、私のようなズボラ人間はそんなことはできないので、だいたいでいい
(食べたものを記録するレコーディングダイエットなどの方法もあり後述すする)

家の冷蔵庫や食品入れの中身を見ても、だいたい判断することができる


だからその上昇を止めて、現状を維持する事を第一目標としよう

体重の現状維持は簡単だと思うけど、実際は難しい

参考ウェブサイト
メモ甘党は砂糖中毒?砂糖に麻薬なみの依存性があることが明らかに
https://gigazine.net/news/20081215_sugar_addict/

"砂糖依存症"は本当にある!? 研究で判明
https://www.cosmopolitan.com/jp/trends/lifestyle/research/a1430/can-you-actually-get-addicted-to-sugar/


② 血液検査+ホルモンバランス チェック

痩せる事も大切だけど、健康はもっと大事

体重が増えていると、高血糖や動脈硬化などが起こっている可能性がある

なので、まずは自分の体の状態を客観的に把握しよう

そして、それを改善してからダイエットに挑もう


具体的には以下の項目

血糖値
肝臓・腎臓関係
甲状腺機能 
男性は テストステロンなどの男性ホルモン


血糖値はすごく重要

高血糖は動脈硬化や糖尿病などに直結するだけではなく、ある程度の高さなら血糖値を下げる薬(飲み薬で尿から糖分を排出する事ができる)を医者から処方してもらう事も可能

これは「SGLT2阻害薬」と呼ばれるタイプの薬で、2014年ごろから市場に出始めた

「スーグラ」「フォシーガ」などが有名

これはダイエットをするためには大きな助けになる

ただし、以下の方は注意が必要なので、お医者さんとよく相談しよう
・高齢者
・脱水症状を起こしたことのある人
・腎臓・肝機能障害のある人


また、肝臓・腎臓関係はダイエットをする際の食事に大きな影響を与える
この数字が悪いと食べないほうがいい食材、調理法なども出てくるので、
検査した事がない人は検査して欲しい

甲状腺機能はホルモンに関係していて、甲状腺の病気は十数人に1人の割合でかかっている患者数の多い病気

体重にも影響を与える病気もあるし、日常生活にも影響を与える事も多い

甲状腺の疾患は女性に多い病気なので、女性は要チェック

男性の場合は、男性ホルモンであるテストステロンをチェックしよう
40歳の男性を集めてテストステロンをチェックした研究があり、
約2割の人が低テストステロン症になっている

やる気が出ない
食後に眠くなる
新しい事をしなくなくなる
汗の量が極端に増えたり、寝汗をかいたりする

こんな症状が出れば要注意

更年期障害は女性の中では一般的に知られているが、実は男性にも多い

私の場合もこの症状だったが、何が原因か数年間わからずに苦労した

この項目を書いてて思ったが、10年前にこれを知って予防・治療していたら人生は大きく変わっていたはず

非常に悔やまれる


治療後は多くの面で生活の質が向上し、充実した生活ができ、そして仕事にも良い影響を与えた

中年男性以降は要チェックの項目だ


③ 体の冷えの改善

極度な食事制限、偏食をしている人だけではなく、普通の生活をしていても、冷え性になる人は多い

冷え性の人は基礎代謝が低く、痩せにくい

基礎代謝とは内臓・筋肉・体温の維持など生きていく上で必要なエネルギーのこと

基礎代謝の4割が筋肉で生み出されれてるので、これは筋トレの章で解説する

冷え性は手足に現れやすいが、お腹を触って冷たく感じる人は要注意

腸は「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」の素を作る

しかしお腹が冷えてるとこの機能が落ちる

油をイメージしてもらえばわかりやすいかもしれない

寒いところに置いている油は固まるが、熱すればサラサラになる

冬場に車に乗るときはしばらくエンジンを始動させ、エンジンを温める必要がある

これは身体にも共通して言える点だと思う

冷えていると痩せない

資生堂 脳腸相関Labo
https://www.shiseido.co.jp/nouchoulab/about/02/


冷たいものを飲まない、生姜湯などを飲む、腹巻・湯たんぽを使う・整体治療などいろいろな改善方法があるが、朝起きて熱めのお湯(白湯)をコップ一杯飲むことは費用もかからずお勧め

私の場合は漢方で改善したので、漢方に抵抗の無い方は是非試してほしい

その場合は、漢方医・漢方に詳しい薬剤師に相談することをお勧めする

副作用が出る人もいるし、すぐには結果が出ないので続きにくい漢方だが

自分にあった漢方が見つかれば、一生の友になるだろう


また個人的にお勧めしたいのが、「黒しょうが・黒ウコン」サプリ

黒ショウガは東南アジアなどでは、滋養強壮剤として使われる事も多く、

タイの「クラチャイダム』と呼ばれる黒ショウガは、多くの男性から支持されてる

これは「男性機能」改善サプリとして有名だけど、私は女性にこそオススメしたい

飲めば手足が温まる研究データなども出ており、私も体が温まるのを実感した

余談になるが、男性機能は毛細血管と血流がカギだ

男性器は毛細血管の集まりで非常に繊細


生活習慣病で血管が老化すると、一番先に実感できる部分だと思う

これを放置すると脳梗塞・心筋梗塞にもつながるので、血流を改善しよう
(こちらについてもnoteもいつか書きたい)

話が逸れてしまったが、血流を改善することによってもたらされるメリットは男女ともに多いので、身体を温め、血流を改善していこう

この3点はダイエットを開始する前には、ぜひ初めて欲しい

無理せず・ゆっくり・着実と結果を出すために

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