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あの日の畑を、あなたに
GW。祖父母の家の裏にある、大きな畑の草を抜いていた。
祖父母が老いてきて、あんなに好きだった畑仕事は難しくなり、裏の畑は以前の豊かな姿からは考えられないほどさみしくなっていた。
もう、ここに何かあたらしい苗を植えることはないのだ。だから、草を取っても仕方ない。それに今草を片付けても、GWが終わり私が去ってしまえばすぐにまた草は生えてくる。
けれど、どうしても畑をきれいな姿にしたかった。きっと今
あなたにできることが、私にはとても難しくて
相も変わらず、仕事のことで悩んでいる。
働くということ、それは例えば、四角い箱にはみ出さずに入りなさい、と言われているようで。
一生懸命に箱に体を合わせようとすればするほど、ああ、指先が出てしまって、それを注意されて、より一層がんばって体を縮めようとすると、かえって腕とか足とかが、よりいっそうはみ出してしまって。
どうして、周りの人はみんな、上手に箱に入れるのだろう。
どうして、ほかの人はみ
旅に出るときの乗りものは
暗い夜の海に、大型のフェリーが一隻浮かんでいる。
その中の2等部屋に自分たちはいる、らしい。薄い毛布が配られ、限られたスペースには、決して少なくない人数がひっそりと乗っている。
周りの乗客の気配を含んだ静けさは、その質量のまま緊張感に置き換わって、無意識のうちに息を殺してしまう。気がつけば、体も少しこわばっている。
船のつくり自体はある程度しっかりしているらしいので、天地がひっくり返るような揺
未来を夢見る人との境界線
将来に希望を持つこと。大きな理想を抱かずに「分相応」に生活し、「ほどよく」あきらめること。その境目は、どこで生まれたのだろう。
最近、新卒の新入社員さんが、同じチームに配属された。
今までも、同じ部署に新卒社員を受け入れたことはある。だけど今回は、自分でもびっくりするほどに、とても圧倒されてしまった。
このご時世、まだオンラインでしか会ったことがない。それでも。
配属されてまもなく、部署の全
矛盾を生きるわたし(たち)
いつだって気持ちは矛盾を孕んでいる。
「わかりたい」けど「わからない」余白がないとつまらないし、「つながりたい」けど「開放されている」状態がないと息が詰まる。
「手に入れたい」と願ったものも、一度手に入れると「案外、そんなにいいものでもないな」と思うこともあるし、でも「やっぱりいらなーい」と手放してから、「あれ、、よく考えると惜しかった」と思うかも。
今の自分と過去の自分、未来の自分の価値観
人生のおやすみ期間が必要なとき
なんとなく、状況はなかなかに芳しくないぞ、とは思っていたのです。
やっぱり正常な状態ではないかも、と気付いたのは、何度目かに「あぁ〜もう無理かも」と思い、言葉として口から出、終いにその気力もなくなり、代わりに涙が静かにさらさらと両目から流れ出したあとでした。
人間とはわりと簡単に、そして明確に、「心が折れる」ことがあるものだと、知りました。
人はコミュニケーションの生き物で、仕事でもなんでも、
思考の断片はどこに消える
思考している気になって、全然何も考えていない。
断片的にはなにか考えることはあるけれど、まとまった、ひとつのものごとについて考えることができないでいる。集中力のなさか、あるいは。
夜、眠る前の少し朦朧とした意識の中で出てくることばや考えのほうが、表現上のかざりや自分という世間の目を意識していないぶん、澄んでいるのかもしれません。
考えすぎは、思いつめる、という行為に転化してしまいがちなので、好
どうやって伝えればよいのでしょうか
窓を打つ雨音が激しい。かと思えば、ふいに白いひかりが差してくる。そんな気候の不安定な日には、例にもれず、なんとなくどんよりとした気分になる。
天気と心は少なからぬ割合でつながっているらしい。今日もそんな日。
ありがたいことに、やるべき仕事もそこまで多くなく、さらに在宅勤務だったので、思考はどうしても内に向いていく。
自分はどうしてこうもコミュニケーションがへたなのだろう・・・というのが、いつのま
「なにもしない」罪悪感と贅沢と
家にいる時間が長くなって、「なにもしない」でいる時間がふえた。
ここでいう「なにもしない」とは、主に娯楽にふけること。つまり漫画を読んだり、好きな動画を見たり、目的もなくネットサーフィンをしたり、といった行為。
無為に過ごす、とでも言い換えられるような、いわゆる生産性のない時間。
誰かと会う約束が減り、自分の裁量で自由に過ごせる時間が多くなった。その中でとくに生産的な活動もせず、娯楽に身を浸し
こもったものの、ときほぐしかた
家にこもって仕事ばかりしていると、体の緊張も取れないでしょう。
ということで、最近は周囲の人もほぼみんな在宅勤務になったこともあり、オンラインで友達に頭のマッサージ方法を教えてもらった。
意識してさわってみると、案外と頭(頭皮?)も凝っていて、知らない間に力を入れてしまっていることがわかる。
最近の出来事や雑談を交えながら頭を揉んで、最後にはくしゃくしゃになった髪の毛のまま会話を続けていたら、い
せいかつを再構成するとき
たぶん誰しもがそうだと思うけれど、家にいる時間がこれまでよりも長くなった。
今はどう時間を使っていくか、改めて考える内省の時期に充てよう。これから仕事をどうするか、生活をどうするか。考えるべきことはたくさんある。
では、どうやって、と思案するとき、ちょっと古めの本を読んでみる。
人それぞれ好みがあるだろうけれど、私は新刊よりも、何十年か前に書かれたような本の方が好きだ。
理由はいくつかあって、美
働くとは、なんだろう
仕事に意義を求めるからいけないのかもしれない。
日々淡々と仕事をこなして、それなりのお給料をもらって、大きなやりがいは特に感じないけれど、でも仕事を離れたところで趣味の時間をもって。
そういう生活ができれば、生活はきっとうまくいく、気がする。親も「やっと落ち着いてくれた!」と喜ぶだろうし、生活の基盤を作る、という意味でも、いろんなことがやりやすくなるだろう。
仕事とは生活と地続きで、変化や冒険を