#みんなとつながりたい
ショートショート SF 『コロナゴノセカイ』
世界は完全にオフラインに支配されていた。
もう私たち、いや私はどこともつながることはできない。世界は悲しいまでに沈黙を強いられるようになってしまったのである。
私は、いつものように湖面に面した小さな山小屋風の建物で、朝日をまぶたに感じることで目を覚ました。
「アレクサ」
私はかすれる声で言った。可動式のアマゾンエコー第48世代、アレクサは、静かに私の方にやってきた。太陽電池で動くアレク
ショートショート『待つ人』
この話は、ある夜の夢をもとに、それを補正して書いたものです。なので、つじつまが合わなかったり、支離滅裂な点はあるかもしれませんが、とにかく夢の中で感じた感覚を形にしたくて書いてみました。
意味不明な内容の中に、何かを感じていただければうれしいです。
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小さな駅で、私は駅員をしていた。小学生のころから鉄道模型にはまり続け、その趣味が高じて鉄道員になったのだ。本当は運転手に