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疲労

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#腰痛

やりくり上手

やりくり上手

病気やケガが形になって現れる「症状」というもの。いろいろあります。

風邪の症状なら、発熱、鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、咳、関節痛。

骨折の症状なら、腫れ、痛み、諸々の日常生活ができない等々。

不快なものばかりです。風邪を引いて気持ちがいいとか、骨折をして心がハッピーになるとか、特別なケースを除いてそういうことはありません。ふつうは症状があるときは何もしたくないものです。それもそのはず、神様がそ

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疲れていると自然治癒力が働かない

疲れていると自然治癒力が働かない

「あたしは冷え症、指先が冷たいの」といっても、指先だけが冷え症なわけではありません。

指先が冷たいのは事実ですが、体全体の冷え症の症状として指先が冷たい、ということです。

ですから、指先を揉む、指先を温めるなどのことは対症療法として有効です。しかし、やはりそれは対症療法であり、それ以上でもそれ以下でもありません。

本来であれば、人は、生活に支障がない程度に体調を維持する力をもっています。肩こ

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疲労故の腰痛

疲労故の腰痛

痛みを脳へ伝えるのは神経です。神経が興奮しなければ痛みは起きません。

例えば腰痛。

筋々膜性の腰痛であっても、椎間関節性の腰痛であっても、腰部の脊髄神経後枝の興奮によって引き起こされます。

筋々筋膜性腰痛であれば筋や筋膜の疲労や損傷、椎間関節性腰痛なら椎間関節の不適合からくる炎症によって、その近くの神経が興奮します。

ちなみに坐骨神経痛なら、坐骨神経(仙骨神経叢からの前枝が収束されたもの)

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正しい姿勢によって防げる腰痛がある

正しい姿勢によって防げる腰痛がある

運動器由来の腰痛には、筋筋膜性腰痛・椎間関節性腰痛、ともに急性および慢性のものがあります。そのベースに脊椎すべり症、脊椎分離症、椎体圧迫骨折、変形性脊椎症、不良姿勢などがあります。

これらベースにあるものは、不良姿勢以外は治す(もとに戻す)ことができません)。しかし、脊椎すべり症、脊椎分離症、椎体圧迫骨折、変形性脊椎症があったからといって、必ずしも痛みがでるわけでもありません。また、不良姿勢があ

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腰下肢痛治療の流れとセルフケア

腰下肢痛治療の流れとセルフケア

単に腰が痛いものを腰痛と呼ぶのに対して、下肢症状(脚のしびれや脚に力が入らないなど)が伴うものを「腰下肢痛」と呼びます。

下肢症状がデルマトーム(神経の走行)に一致している場合は、神経根が圧迫されている(神経根症)ことをまずは疑います。神経根症には椎間板ヘルニア(若者に多い)によるもの、変形性脊椎症(年配者に多い)によるものがあり、もっとも障害されやすいのがL5(腰椎の一番下から出ている神経)で

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