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疲労

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やりくり上手

やりくり上手

病気やケガが形になって現れる「症状」というもの。いろいろあります。

風邪の症状なら、発熱、鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、咳、関節痛。

骨折の症状なら、腫れ、痛み、諸々の日常生活ができない等々。

不快なものばかりです。風邪を引いて気持ちがいいとか、骨折をして心がハッピーになるとか、特別なケースを除いてそういうことはありません。ふつうは症状があるときは何もしたくないものです。それもそのはず、神様がそ

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トンネルは両側から掘る

トンネルは両側から掘る

同じ睡眠時間が少ないのでも、ベッドに入ったが寝つけないのと、睡眠時間が確保できないのとでは違います。

寝つけないことで次の日の昼間に強い眠気を催してしまうというのであれば、それは手を打たなければなりませんが、そうでないのなら、眠れない(寝つけない)のをそんなに気にする必要はない。

しかし、体は睡眠を欲しがっているのに、その欲求を無視してがんばり続けてはいけません。

がんばり続けた結果、腹部大

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獣医の自殺

獣医の自殺

自殺率2位の職業は獣医。これは人間相手の医師の5倍だそうです。ちなみに1位は精神科医。

人間を相手にする医師が、必ずしも人間が好きで医師という職業を選ぶわけではないのと違って、獣医になろうという人は動物が好きだから獣医になったのだと思います。

にも関わらず、病気やケガで苦しむ動物や、動物の死に多く直面する。それに耐えられないのであれば、獣医という職業を辞めなければなりません。動物の苦しみや、悲

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効果を最大限に引き出す

効果を最大限に引き出す

本物の薬を飲んだ100人のグループAと、
偽薬を飲んだ100人のグループBとを比較し、
偽薬を飲んだ人は、100人のうち50人にしか効果が無く、
本物の薬を飲んだ人は、100人のうち60人に効果が有れば、
その薬は、プラシーボ以外の効果が認められた、ということになります。

グループAの効いた60人の効果が純粋に薬効によるものなのか、
これは本当のところはわかりません。グループAでは、本物の薬を飲

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気を通す、すなわち病気を治し、痛みから逃れるために必要な「2つ+3つ」のこと

気を通す、すなわち病気を治し、痛みから逃れるために必要な「2つ+3つ」のこと

「不通即痛、通即不痛」とは、

通らなければ痛み、通れば痛くない、という意味。

ここで通るものとは「気」です。

気は体中の経脈絡脈をめぐり、四肢五臓を滋養し、暑さ寒さ、ウィルスなどから身を守っています。

痛みとは体で起きている異常が表面化したものですから、痛みをなくすためには、痛みの大本をよくしなければなりません。

頭痛、腰痛、生理痛、胃痛、急性痛に慢性痛と様々な痛みがあります。どのような

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鍼灸がスポーツ選手に対してできること

鍼灸がスポーツ選手に対してできること

 日本の、スポーツの世界で活躍するアスレティックトレーナーの多く(たぶんほとんど)は、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師の資格を有しています。

※鍼灸学校時代の同期のクラスメイトの一人は日本ハムファイターズで、一人は阪神タイガースでトレーナーをしています。

アスレティックトレーナーの仕事は、鍼や灸やマッサージをするだけでなく、テーピング、ケガの応急処置、ケガをした選手を病院に連れて行く、その他雑務

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東洋医学は思ったより単純 2

東洋医学は思ったより単純 2

 東洋医学がやることは、「体内で崩れてしまったバランスを元に戻す」、これだけです。別の言い方をすれば、「本来もっている自然治癒力を発揮させる」です。

これは、西洋医学的な病名が何であっても、です。

ガンでも、風邪でも、不眠でも、不妊でも、冷え症でも、自律神経失調症でも、過敏性腸症候群でも、更年期障害でも、うつ病でも、腰痛でも、肩こりでも。

つまり、体内のバランスが崩れれば、どんな病気にでもな

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頭痛解消

頭痛解消

頭痛は、緊張型頭痛と拡張型頭痛とに大別されます。

緊張型頭痛で緊張するのは筋肉。だから「筋緊張型頭痛」とも呼ばれます。また、筋肉が緊張することで血管が収縮するため、血管収縮型頭痛とも呼ばれ、肩こり・首コリを伴うことが多い。

解決法として、ストレッチなどで肩や首周辺の筋肉の緊張をゆるめ、それによって血流を促進させることが推奨されますが、ストレッチだけでは、なかなか痛みが解消しないのは、多くの人が

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お参り

お参り

いつ治るか、どれくらいで治療が終了するか、が比較的はっきりしているものとそうでないものがあります。

例えば歯の治療は、治療開始前におおよそのことがわかります。運動器の外傷も、個人差はあれど、これまでのデータからある程度のことは推測できます。大腿骨の骨折ならこれくらい、上腕骨ならこれくらい(で治る)、と。また、感冒(ふつうの風邪)は、悪寒、発熱、喉の痛み、鼻水(鼻づまり)、を経て、症状が治まるのに

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らしく

らしく

だいたい「らしい」ものです。猫は猫らしいし、犬は犬らしい。

猫は自ら「猫らしくあろう」としているのではないだろうけど、でも猫は猫らしい。猫にも個性はありますが、どんな猫でも猫らしい。ときに仕草や立ち居振る舞いが「なんか人間みたい」と言われる猫であっても、それこそが猫らしかったりします。

戦国時代、武術は殿様を守るためのものとして存在しました。つまりボディガードです。ディフェンスあってこそのオフ

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「とりあえあず」の重要性

「とりあえあず」の重要性

「とりあえずビール」というのは、ビールを飲んでからじゃないと他のことは考えられない、まずはビールに対する欲求を解消して、それから次に取り掛かろう、と大げさにいえば、そういうことですね。

漫画「じゃりン子チエ」のチエ、竹本チエちゃんのおばあちゃん曰く、不幸は「ひもじい、寒い、もう死にたい、の順番でやってくる」そうです。だから悩みがあるならまずは空腹を満たし、温かくする。悩むのはそれから。

食べて

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気持ちいい

気持ちいい

猫を撫でると気持ちがいい。犬を撫でるのも気持ちいい。撫でられる方も気持ちよさそうです。東洋医学では、さわられて気持ちいいことを「喜按」といいます。喜按は治癒へ繋がっています。

こちらの手が直接触れるのは、猫や犬の体毛ですが、体毛を通して皮膚や筋肉の感触が伝わってきます、温かい。体毛を通して、皮膚や筋肉、さらには、内臓や血管などのエネルギーを感じるから、気持ちがいいんだと思います。気持ちよさそうな

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疲れが取れない人

疲れが取れない人

「疲れ」のサインは様々あります。全身の疲労感、倦怠感だけでなく、局所の疲れ、腕が疲れる、足が疲れる、目が疲れる、朝起きられない、イライラする、持病が悪化する、その他にも、肩が凝る、腰が重い、腰が痛い、考えたくない(思考拒否)、胃が痛い、下痢をする、めまい、耳鳴り、動悸、息切れなどなど。数え上げれば切りがないといっていいほどです。

疲れの原因は様々。ハッキリとわかるものもあれば、よくわからないもの

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日光ライフ

日光ライフ

太陽光照射時間とお肌のお話。

ビタミンDの不足からくる骨粗しょう症を予防するには、体内においてビタミンDの生成を促す紫外線が必要です。それだけでなく、免疫、ホルモン、自律神経が本来もっている力を正常かつ活発に発揮するためには、紫外線を含む太陽光が不可欠です。日照時間の短い国の自殺率が高いのは有名な話。ガンや認知症との関係も指摘されています。私たち人間が健康に生きていくために太陽光線は無くてはなら

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