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ニガテを話す仲良し夫婦

「いい子ぶる」という言葉があります。
これは文字通り良い人っぽく振る舞うこと

いい子ぶったことはありますか?
私はめっちゃあります。

特に幼少期。
親の言いつけを絶対に守ったし
悪いことしたら泣いて謝ったし
成績優秀、運動抜群、品行方正と
全力でいい子ぶっていたのを覚えています。
親戚が集まった時は優等生アピールですよ。
だって、いい子でいたら親が褒めてくれるから。

…「いい子ぶる」ことに何の疑問もなかった
幼少期は良かったんです。
だってそのころの私は親の笑顔こそが全て。

そのころに身に着けた能力があります。
コミュニティの力関係を把握する能力。

たとえば学校のクラスだったら
・学力が一定以上あること
・運動である程度活躍できること
・「いじめる側」「いじめられる側」の見極め

このあたりを押さえておくことで
先生達が好意的に接してくれるし
同級生との関係性も悪くならない。
いい子ぶりやすくなるんですよね。

いい子ぶるってのは処世術。

コミュニティに合わせて自分を変化。
カメレオンのように周りと上手く合わせて
余計な攻撃を受けないために生きていく知恵。

さて、一見優秀な「いい子ぶる」ですけど
長年いい子ぶっているとどうなるのか?

いい子の仮面が外せなくなってしまいます

今回はそれが強く夫婦関係に影響するって話。

・・・

パートナーの前で仮面を外せますか?
仮面というのは「いい子の仮面」です。
つまりいい子ぶっていませんか?ってこと。

・共働きだけど洗濯全般は私がやってあげる
・食料の買い出し、料理片付けもやってあげる
・旦那の実家で有能な妻として振る舞ってあげる

令和になった今でも「家事は妻の仕事」と
認識している人達はまだまだ多いのが現実。
特に親世代なんて「そんなの当然」レベル。

なので、まだまだ日本では
率先して家事を引き受ける妻は良い妻!
みたいな風潮があります。

女性はその辺の空気を読む能力が高いので
つい、家事等を引き受けてしまう傾向にあります。
だってそうするとみんな丸く収まる気がするから。
もちろん、全ての親世代がそうではないです。
そういった傾向がいまだに強いという話です。

・・・

そんなこんなで「いい子」を続けていると
妻は一体どうなってしまうのでしょうか。

先ほども述べましたけど
いい子の仮面が外せなくなってしまいます。
これが結構、厄介なこと。

どうして厄介なのかというと
いい子でいると、それなりの見返りがある。
「いいね!」と言ってくれる人がいるんです。

もし、いい子の仮面を外してしまったら
「いいね!」の声は消えてしまうどころか
「なんで外したの!?」と非難されかねない。

時間が経てば経つほど、仮面が外しづらくなる。
これは夫婦にとって幸せなことなのでしょうか。

少なくとも私は不幸だと思います。
夫婦というのは一緒に幸せであって
はじめて幸せな存在だと思うからです。

「いい子」でいればいるほど周囲からは
期待されて、求められてしまいます。
やがて一人でできるキャパを超えるでしょう。
もしかしてとっくに超えているのかもしれない。

自分を抑えて、無理をして、がんばった先に
待っているのはなんでしょうか。
とても幸せな結末が待っているとは思えません。

だから、できるだけ早いうちに
「いい子ぶる」のはやめて
仮面を外してしまうのが望ましいと言えます。

とはいえ、和と調和を重んじる傾向がある
妻の一存で仮面を外すのはとても難しいこと。
それには夫のサポートが必要不可欠です。

具体的に何をするかというと、会話です。
お互いの苦手を話せる関係性の構築です。

自分の苦手を話すというのは、言うなれば
弱点をさらけ出すという行為に等しいので
いかに夫婦であろうと気軽に話せないもの。

それを成しえるには
時間をかけた会話、誠意、思いやりを示すこと。
人としてのコミュニケーションが欠かせません。

「私、実は料理の片付けがしんどくて…」

自分の苦手、不得意を口にできる環境というのは
夫婦が穏やかに過ごせる最低条件だと思います。
お互い補って支え合っていけるからこその夫婦。

だから、仲良し夫婦は互いに「苦手」を話す。
私はそう思います。

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