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【短歌】操車場にオレンジ色の孤独たち発車できるとまだ信じてる

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心のままに詠んでみました。ベクトルを定めないスタイルで綴ります。
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短歌 ベンゼン

短歌 ベンゼン

結局はイオンモールに行くきみとヴィレヴァンがない街に住んでる

名言を残そうとしてうわすべる下心ってベンゼンくさい

ハトサブレ血走った目で睨んでも好きだから割る美味いから食う

連休だ! 瑣末なことはもう気にしない😑あれこれに忖度するセンスもないし、そんな筋合いも義務もないし、なにより脳のメモリや思考のリソースにそんな余裕はないし。限られた時間はもっと楽しいことに割きたい! と、帰りの電車で吊

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短歌 しんかした!

短歌 しんかした!

「ゲームだよ」殺人犯の声色でぷちぷち全部手にかけるきみ

これは杖しかも魔法が使えるの下世話な奴はちゃんと燃やすよ

おめでとう!サルはニンゲンにしんかした!やってることは大差ないけど

連休中なので通勤電車がいつもより空いている気もしたのですが、新宿に着く頃には全然混んでいたので、ああ、みんな頑張ってるよな(もちろん自分を含めて)、と、ささくれだった気持ちを宥めつつ、今日も今日とてお仕事でした。

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短歌 ほらあの人も

短歌 ほらあの人も

不機嫌で人を動かすスタイルが流行りらしいねほらあの人も
 
平然と罵詈雑言を書き込んだ指で家族に触れられますか

姉さんがアンジェラ・アキに似てたのはメガネだけだと気づいた卯月

……すみませんでした。自分の馬鹿さ加減を自覚できないくらいには、じゅうぶん私は馬鹿のようです。

反省します、ごめんなさい。

短歌 たぶん犬

短歌 たぶん犬

空腹に炊き立ての銀シャリをかっこむ幸せ以外知らなくていい 

たぶん犬じゃないかなそうじゃなかったらあの鳴き声は通報案件

あの人はいずれ教祖になるだろう履歴書にそう書いてあったし

自宅で使っている炊飯器の機能のなかに、「極うま炊き」というモードがあります。炊き上がりにとても時間がかかるため、普段はめったに使えないのです。しかし今日事情があって仕事を早退したため、そのぶん早く帰宅できたことから、

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短歌 踏むアスファルト

短歌 踏むアスファルト

誰か見てきたんだろうか恐竜に水玉描けば修正される

定刻にわたし以外の声が沸く 喝采、喝采、(とされる悲鳴)

ひんやりと踏むアスファルト人が人にしか傷かないこともう知っている

今日は珍しくまるっと予定のない日だったので、本を数冊かばんに詰めて、散歩に出かけました。時々やっているのが、「一駅さんぽ」です。季節が暑くもなく寒くもなく、風も心地よかったので決行しようとしました。

一駅間といっても、

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短歌 バニラ

短歌 バニラ

バニラってとても正しい気がしてて選べずにいる春の駅前

ウブゴエカラ灰トナリテマデ焦りが消えないハードモードライフ

「わかりやすいのは猿山と病院よ偉そうなのほど上にいるわね」

少し前の休日、一人でブックカフェに訪問しました。ソイラテで読書を楽しんだのち、テイクアウトで、夕飯のためにサンドイッチを選んでいたら、見知らぬ女性に声をかけられました。

どうやら、ブックカフェ併設の地下ギャラリーで「五

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短歌 うめおむすび

短歌 うめおむすび

発狂のボタンがあったわけじゃないそっとほつれて繰られただけだ

春ひなた返却期限の迫る本うめおむすびの美味さに気づく

全自動タマゴ割り機で好きなだけ卵を割って暮らすのが夢

気がつけば4月も半分を過ぎました。この時期になると、新緑が街に溢れてくるので、通常なら「爽やか」とか「いい季節」とか、そういう感想が出てくるのだとは思います。

ですが、この季節に私が思い出すのは、通院していたクリニックの主

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短歌 ミスターX

短歌 ミスターX

チロルチョコ23円。青春がそろそろ歴史の本に載る頃

「変ですよ、それ」と言い出せなかったし誤解のほうがたぶん平和だ

世の中はいつになったら慣れるんだミスターX(旧Twitter)倦む

地元の商店でものすごく久しぶりに、チロルチョコを見かけました。あ、と思って値段を見ると「23円」。ただし税抜きです。

更新をサボっている私の感覚だと、チロルチョコは一個10円のイメージだったので、少し驚きまし

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短歌 降る三連符

短歌 降る三連符

六弦が切れたからって真夜中に笑い出す 降る 降る 三連符

舞い落ちて踏みにじられて側溝に吹き溜まってもさくらはさくら

広辞苑に「癒し」が載らないことでさえきっとそのうち美談にされる

昨日の大荒れの天候で、案の定おおかたの桜は散ってしまいました。鋪道を歩いていると、側溝の穴を埋めんばかりに、桜の花びらが詰まっていました。

咲いているときならまだしも、側溝に吹き溜まる花びらをスマホで撮影する人

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短歌 刻んであげる

短歌 刻んであげる

名は体を表すなんて赤い嘘。真っ直ぐ笑う奴はみな敵

つらいよね「万能」ねぎなんて呼ばれてでも好きだから刻んであげる

赤い鳥 血まみれの羽 そういえば女であると気づく 葉桜

朝からとんでもない暴風雨に見舞われ、気圧もたぶんひっちゃかめっちゃかで、どうがんばっても寝床から起き上がれずに、どうしよう……とテンパっていたら、職場の同僚からLINEが届きました。

「無理せず在宅で⭐︎」

ありがたい�

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短歌 もう散るね

短歌 もう散るね

もう散るね とっても嬉しそうなきみ終わりってそう、救いだからさ

ピカピカの一年生かおめでとう今が一番輝いてるよ

すべりだい滑り落ちてく楽しさを大人になっても忘れていない

夫の強い勧めで、燃え殻の「夢に迷ってタクシーを呼んだ」を通勤のお供に読んでいる。夫はとにかく本を読むけれど、人に勧めることは滅多にないから、よほど私に読ませたいのだろうな、くらいの気持ちで借りた。

燃え殻の著書は、「ボクた

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短歌 とことん

短歌 とことん

読まれずにほこりをかぶる美味しんぼ7巻だけがない町中華

自販機に参鶏湯ありシチューあり明大前に多様性あり

痛みより痒みがつらいときがある傷つけるならとことん頼む

日曜日でした。桜は満開だったそうです。気候も穏やかで、絶好のお花見日和だったようです。

😭

10時〜17時でガッツリ会議でした。。もらすとしずむの「らいぶとらいふ」にも参戦できず、当然ながら「TAMAコミ」に顔を出すことも叶わ

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短歌 いろんなこと

短歌 いろんなこと

立ち止まるために理由が要りますか進化を拒否し生き延びている

「遺影にはどうか加工をしないでね」いろんなことに気づいてしまう

ネクタイがあなたを絞める日は近い出来得る限り遠くへ逃げて

おかしいことを「おかしい」と思うこと、ましてやそれを発信することに対して、ますます息苦しさを覚えているのは、果たして私だけなんでしょうか。。

主張を押し付けあったり、相手の至らない点を突いたりして鼻の穴を膨らま

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短歌 そうでもないか

短歌 そうでもないか

ついでって押しつけられたたい焼きの消費期限をまっさきに見る

会いたいね そうでもないかサブスクでとりま細川たかしを探す

メントスとコーラで祝う誕生日あの子にもあったはずの誕生日

新年度、もろもろが矢のごとく過ぎていきます。今日はあまり天候が安定しないなか、外回りに出ていた同僚が「ついで」とぶっきらぼうに、事務所にいた人数分のたい焼きを買ってきてくれました。

たい焼きには「天然」と「養殖」が

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