見出し画像

冬の朝



うっすらと白く

霜がかかった

刈りたての芝の上


生温く湿った草土の感触

黒糖ミルクコーヒーを片手に

白い息を眺める



上空には白鷺が流れゆき

背後からは電車の過ぎる音がする



わたしは近くの石段に

コーヒーカップと腰をおろす



前方に見える歩道橋

急ぎ足のチャイルドシート付き電動自転車

木々の合間を飛び交う

小鳥のさえずり



横切る犬とじゃりが擦れた靴音

繰り返す電車の轟音

滴る水の囁きに

コーヒーの最後の一口をすする



ひんやりと薫る鼻口腔

霜解けの芝の芳香に包まれて

馴れた末端の痛みさえ愛らしい



景色がわたしを通り過ぎてゆく

冬の朝







今週は、娘の小学校の登校班の朝当番なので、見送りのあと、散歩に。

朝、ほんのわずかでも、子どもたちと会話する瞬間は楽しくて刺激的。

ひとりになってもしばらく余韻が残っていて、自然の中を歩いているうちに消えています。

静かにゆっくりと自然と触れあっていると、わたしの中がじょじょに満たされていくのがわかる。

鳥たちを見て思わず笑みがこぼれ、たまたま居合わせた人たちとカワセミショーを観る。水の囁きに潤い癒され、少しずつ柔らかく顔を出す太陽の光を浴びて、気が付いたらあっという間の2時間。

久しぶりに飲んだ、カフェインレスの黒糖ミルクコーヒーも美味しくて、移ろう景色の中、贅沢な時空間でした💚





最後までお読みいただきありがとうございます✨



ご覧いただきありがとうございます✨ 読んでくださったあなたに 心地よい風景が広がりますように💚