19歳。今ここにある感覚と味。

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じゃがりこ革命

 新学期ブルーだというのに、じゃがりこってほんとうにジャガイモなんだね なんて呑気な話をした。今までじゃがりこはじゃがりこでしかないと思っていたけれど、久々に口…

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あの日のエーミール  忘れないようにしたい。すべてのものはいつだって善にも悪にもなる可能性を帯びていること。  渡した言葉が、その人にとっては浦島太郎の玉手箱の…

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ここは端くれ

じぶんにとっての真ん中が 隅に追いやられることってある。 じぶんが大切にしてきたものは 誰かにとっては ただの端くれなのかもしれない。 でも、それでも 真ん中だか…

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凪より時化を

最近になって あまねく事象を調整している自分がいる。 追われるように何かをするとか 時を忘れるほど夢中になるとか 怒涛の修羅場をくぐりぬけるとか ない。 人の目の…

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春愁

2024.03.01 はなびらの季節になった。 今日は花の咲いた制服がたくさん歩いていた。 卒業証書が誇らしく握りしめられていた。 制服って、強いなって思った。 キラキラして…

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6秒前に生きる

“あたたかい”の化け物  あたたかい声かけ、やさしい言葉が、そのときの誰かにとっては刃になりうること。負担になりうること。  あたたかさにもTPOと対象者を考慮す…

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おかえり

一人暮らしをはじめて間もない頃 ふと考えたことがある。 そっか、もう、 家族と暮らせる18年は終わったのか。 あと何回会えるか 自分がいま想定している数より 実際は、…

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衝動

遠く遠く焦がれる 行きたい場所、見たい景色、会いたい人。 立ちたい舞台、まだ見えない世界の輪郭。 迸る一瞬に遠慮はいらない わざわざとどまる必要はない

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雑記

▼ 余分な肉なのか、はたまたそれは本当に余分なのか  先日の「初心」の記事を書いた後から、度々、「公と私」について考えていた。公にする文章は、まるで外に出るとき…

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小さな幸せ通心

その人からの通知に 心もピコンと高鳴る。 曇っていた顔も、パッと晴れる。 わたしたちは 小さな幸せ通心をしている。 ルールはこうだ。 「 ほんのちょっとした幸せを、…

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5か月前
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初心

noteを書こうとすると、時々 溺れているような苦しさを感じることがある。 書きたいことはたくさんあるはず が、書けない。 自分用のメモや日記はいくらでも書けるのに。 …

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人生には季節があって

培ってきたことが形になる季節。 点と点が線になる季節。 実を結ぶ季節。 出会うべき時に出会うべき人が出会う。 伝わるべき時に伝わるべき人に伝わる。 なるべくしてな…

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理解者

しいたけ占いのしいたけさんが 以前こんなことを書いてくれていた。 深く考えるのがどんなに日常的でも 感性をもって味わうのがどんなに得意でも それが 社会でわかりやす…

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憧れ

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聲
6か月前
108
じゃがりこ革命

じゃがりこ革命

 新学期ブルーだというのに、じゃがりこってほんとうにジャガイモなんだね なんて呑気な話をした。今までじゃがりこはじゃがりこでしかないと思っていたけれど、久々に口にしたじゃがりこは まぎれもなくジャガイモだった。わたしが思っていたより ずっとずっとジャガイモだった。(なに言ってるんだろう)

 ここ数日でわたしの味覚がザラザラに粗く変わってしまったのか、むしろ鋭敏になったのか、それともじゃがりこがミ

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N

N

あの日のエーミール

 忘れないようにしたい。すべてのものはいつだって善にも悪にもなる可能性を帯びていること。
 渡した言葉が、その人にとっては浦島太郎の玉手箱のようになるかもしれないこと。

緩急人間

 巷でよく言われている「日常を大切に 毎日を大切に」に出くわすと「そうは言ったってね」と少しもやもやすることがある。

 勿論それができるに越したことはないと思っているけれど、人はそんなに、平等

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ここは端くれ

ここは端くれ

じぶんにとっての真ん中が
隅に追いやられることってある。

じぶんが大切にしてきたものは
誰かにとっては ただの端くれなのかもしれない。

でも、それでも

真ん中だから。わたしにとっては真ん中。

誰も意識しないであろう ‘朝の終わり’ も
そこらじゅうの ‘はしりがき’ も
あなたのリリックも 酸いも甘いも

全部ぜんぶ、真ん中なんだよ。
知らなかったろ。

だから

うたっていいよ これか

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凪より時化を

凪より時化を

最近になって
あまねく事象を調整している自分がいる。

追われるように何かをするとか
時を忘れるほど夢中になるとか
怒涛の修羅場をくぐりぬけるとか

ない。

人の目の調整。生活の調整。
余ってる体力に対しての調整。
捨てるものと得るものの調整。
心の調整。未来の調整。

波風は立たないが 味気ない安全圏

我慢と体裁と諦念と 上手な生き方をおぼえて
人間の匂いがしなくなってゆく。

それは許せな

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0102

0102

知ってる の境界線って何処だろう.
まだ私は何も知っちゃいないのに.

01.

02.

環

 そのときの匂い、声までもが蘇る写真。そのひとの瞳をとおして まだ見ぬ世界を覗けるような写真。心を奪われる 奪ってくれるのは 心地良い。

 けれど

 なんでも写真に残せるこの時代に、あえて 写真から遠ざかりたいと思う気持ちもある。

 少し堅く書いているこれを写しているのもまた、写真ではあるが。(矛盾矛盾 ..

 写真を撮って、あるいは見て、満足したくないという想いもある。他者が撮った写真を

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春愁

春愁

2024.03.01

はなびらの季節になった。
今日は花の咲いた制服がたくさん歩いていた。
卒業証書が誇らしく握りしめられていた。
制服って、強いなって思った。
キラキラしてる。
綺麗なキラキラというより
混沌も苦味も澄んだ青も一瞬の春も
全部抱きしめたキラキラ。

・・・

1年前のページをめくってみた。

これからは、
「会ったら声かけて」じゃなく
「会いに行く」んだよ。

卒業の日に、
1

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6秒前に生きる

6秒前に生きる

“あたたかい”の化け物

 あたたかい声かけ、やさしい言葉が、そのときの誰かにとっては刃になりうること。負担になりうること。

 あたたかさにもTPOと対象者を考慮する余地は必要で、それを心得ていなかった当時の自分は、もう何人もの人をあたたかさで傷つけてしまったと思う。

 自分が善だと信じているそれは、時に崩れてしまう。一見あたたかく見える言葉をかけて、自分が満足していただけなのかもしれない。自

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おかえり

おかえり

一人暮らしをはじめて間もない頃
ふと考えたことがある。

そっか、もう、
家族と暮らせる18年は終わったのか。

あと何回会えるか
自分がいま想定している数より
実際は、ずっとずっと少ないのでは。

・・・

実家と表現するのは
まだ慣れなくてくすぐったいけれど

実家に帰ると、いつも
全身の細胞と五感が喜んで息を吹き返す。

木の匂い、家族の声、体温、足音。
過ぎ去った18年間を想う。

あのと

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衝動

衝動

遠く遠く焦がれる
行きたい場所、見たい景色、会いたい人。
立ちたい舞台、まだ見えない世界の輪郭。

迸る一瞬に遠慮はいらない
わざわざとどまる必要はない

雑記

雑記

▼ 余分な肉なのか、はたまたそれは本当に余分なのか

 先日の「初心」の記事を書いた後から、度々、「公と私」について考えていた。公にする文章は、まるで外に出るときの自分みたいだ。一回軸を整えてちょっと鎧を着てちょっと戦闘モード(ある種の自己防衛)になってみないと出られない。勿論、鎧を身につけていても、内側から自然に溢れた言葉と文章であることは保証する。しかし、鎧を脱いで部屋着のスウェットで外に出る

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小さな幸せ通心

小さな幸せ通心

その人からの通知に
心もピコンと高鳴る。
曇っていた顔も、パッと晴れる。

わたしたちは
小さな幸せ通心をしている。

ルールはこうだ。
「 ほんのちょっとした幸せを、いつでも、
 写真か動画で。返信はリアクションだけで。」

ピュレグミ食べてたら星形が出てきた!
パシャ。送る。
あの雲、母クジラと子クジラみたい!
パシャ。届け。

昨日の雨で元気になっている道端の花。
見つけた、あたたかい言葉。

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初心

初心

noteを書こうとすると、時々
溺れているような苦しさを感じることがある。

書きたいことはたくさんあるはず
が、書けない。
自分用のメモや日記はいくらでも書けるのに。

あれ、私は何のためにここに書いていて
なぜnoteに縛られているのだろう。
止まっても誰にも咎められやしないのに
なぜ負荷をかけて走っているのだろう。

呼吸は浅い。

・・・

昨日まで大学の試験期間だった。
そのためにnot

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人生には季節があって

人生には季節があって

培ってきたことが形になる季節。
点と点が線になる季節。
実を結ぶ季節。

出会うべき時に出会うべき人が出会う。
伝わるべき時に伝わるべき人に伝わる。

なるべくしてなる。

天海祐希さんの
" 分相応、年相応 ” にも通ずるところがある。

時は美しい。

上手くいかないとき
今がその季節じゃないだけかもしれない。
土を耕してばかりいるときは
そろそろ実践の季節なのかもしれない。
燻っているとき

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理解者

理解者

しいたけ占いのしいたけさんが
以前こんなことを書いてくれていた。

深く考えるのがどんなに日常的でも
感性をもって味わうのがどんなに得意でも
それが
社会でわかりやすく評価されるわけじゃない。

そこに苦しんでいたけれど
しいたけさんの言葉で自由になった。

書かずにはいられない。
動かずにはいられない。
味わうことなしでは生きられない。

中学生の頃から、しいたけさんに
思考や感覚のきっかけをも

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憧れ

憧れ

作品を見た後は
いつも無意識に、自分に問う。

同じ立場、同じ局面で、
彼らの台詞を
私は同じように言えるだろうか。
こう動けるだろうか。

そうやって
「〇〇ならどうするか」を軸に
自分の身体で体現していく。

憧れは、超えるもの。
けれど超えられない的もある。

永遠の憧れは母。
とてもとても、真似できない。

いつかあなたのようになろう。
いつか誰かの憧れになろう。