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Photo by
nemuiasa
春愁
2024.03.01
はなびらの季節になった。
今日は花の咲いた制服がたくさん歩いていた。
卒業証書が誇らしく握りしめられていた。
制服って、強いなって思った。
キラキラしてる。
綺麗なキラキラというより
混沌も苦味も澄んだ青も一瞬の春も
全部抱きしめたキラキラ。
・・・
1年前のページをめくってみた。
これからは、
「会ったら声かけて」じゃなく
「会いに行く」んだよ。
卒業の日に、
1人5分間のスピーチを全員が終えたあと
先生はそう言った。
![](https://assets.st-note.com/img/1717512319832-BECkAI2LZT.jpg?width=1200)
いま思えば
大変でしょう、と
他人からそう言われていた時期が
いちばん楽しかった。
狂うように、追われるように
駆けるような、寝転ぶような
そんな濃い毎日が
いつまでも続くと本気で思っていたときが
いちばん楽しかった。
自分にはいつでも寄り添えるけど、
他のひとにはそのときしか寄り添えないなんて
はやくおしえてほしかった。
気づけてよかった。
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