いとう

「はたらく」を、ゆるく、たのしく、おもしろく。ワークデザイナー。社会保険労務士。Wor…

いとう

「はたらく」を、ゆるく、たのしく、おもしろく。ワークデザイナー。社会保険労務士。Work Design Camp主催。「あの人の”はたらく”ができるまで」執筆。小中高専門学校にて「働くって何だろう?」という授業を8年間継続中。早稲田大学大学院法学研究科中退。

最近の記事

#7「マンガ家を目指すところから始まった旅。ユニバーサルスクールをつくる」。すぎやまさんの「はたらく」ができるまで。

今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は、すぎやまゆうこさん。 すぎやまさんは「マンガ家」だ。と言っても、「マンガ」だけでなく、映像表現、写真展、自主映画等、様々な活動をされてきた。 はじめにみなさんは「ストーンスープ」という民話をご存知だろうか? 私は、杉山さんから教えてもらい初めて知ったのだが、次のようなあらすじの物語だ。 杉山さんはこの物語を映像にした。主人公はネコ。 このネコが意志を放つところから物語は始まる。 「ネコ。」「旅。」「スープ。」 物語と現実

    • #6「在りたい自分と、社会をつなぎ、創ってゆく。」服部さんの「はたらく」ができるまで。

      はじめに今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は、服部秀子さん。 いつもなら、その人オリジナルの「はたらく」が形づくられるまでの「詳細な流れ」も書かせて頂くことが多いのだが、今回は、それは書かないでおこうと思う。 なぜなら、服部さんご自身が書き綴ったnote、著書があるから。 私が言葉にすればするほど、服部さんの「言葉」がもつ「温度」と離れていってしまうような気がして、今回はそのアプローチをとらないことにした。 その代わり、ぜひ、服部さんのnote、著書を読んでみ

      • #5ホラーエンタテイメントYouTube番組「ゾゾゾ」。落合さんの「はたらく」ができるまで。

        今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は、落合陽平さん。 ホラーエンタテイメントYouTube番組「ゾゾゾ」にて、メインパーソナリティーを務める落合さん。 今でこそ、数々の企業とコラボし、YouTubeの総再生回数は1億3000千万回を超え、チャンネル登録者数88万人の人気者。 そのような落合さんの「はたらく」はどのようにして創られてきたのだろうか。 もんじゃ焼きを食べながら話を聞いた。 しかし、今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は異例回です(笑) い

        • #4「"いつもの環境"の外に出てみる」。稲田さんの「はたらく」ができるまで。

          今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は、稲田裕さん。 稲田さんのキャリア展開は興味深い。 いきなり「カポエイラ」を習い出したかと思えば、それがキッカケでブラジルへ行く。 そうこうしているうちに、1年間のワーキングホリデーでカナダに行く。 先の展開が見えないながらも、その時、目の前にあることに一意専心する。 そして、気付けばしっかりと、縁のある土地に根差した生活を営んでいる。 お話を聞かせて頂いた中で、稲田さんの「はたらく」を紐解く要素は3つだと感じた。「越境

        #7「マンガ家を目指すところから始まった旅。ユニバーサルスクールをつくる」。すぎやまさんの「はたらく」ができるまで。

        • #6「在りたい自分と、社会をつなぎ、創ってゆく。」服部さんの「はたらく」ができるまで。

        • #5ホラーエンタテイメントYouTube番組「ゾゾゾ」。落合さんの「はたらく」ができるまで。

        • #4「"いつもの環境"の外に出てみる」。稲田さんの「はたらく」ができるまで。

          #3「営業は友達づくり」。「飛び込んでみると道がひらける」。内村さんの「はたらく」ができるまで。

          今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は、内村広樹さん。 内村さんは、「行動」の人だ。お話を聞いている中で、何度も挫折しては「行動」し、活路を見出している印象を受けた。 また、インタビューさせて頂いた中で、内村さんの「はたらく」を紐解く要素は3つ。 「障壁」「行動」「友達」だと感じた。 人生の転機とも呼べそうな「障壁」が現れてはそれを「行動」によって切り拓いてゆく。 そして、その行動が生まれる源泉を探ってゆくと、その行動の根底には、「人との繋がり」があるように感じ

          #3「営業は友達づくり」。「飛び込んでみると道がひらける」。内村さんの「はたらく」ができるまで。

          #2「あそぶようにはたらく」。イセさんの「はたらく」ができるまで。

          今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は、イセオサムさん。 イセさんは、非常に「感度」の優れた人だ。フットワークが軽く、柔軟性があり、そしてロジカル。 インタビューを通し、そのような印象を受けた。 お話を聞かせて頂く中で感じた点として、イセさんの「はたらく」を紐解く要素は大きく2つ。 それは、イセさんが何度も口にした「実験」と「あそぶようにはたらく」という言葉。この2つがキーワードだと感じた。 数々の「実験」を経て辿り着いた、現在のイセさんの「あそぶようには

          #2「あそぶようにはたらく」。イセさんの「はたらく」ができるまで。

          #1「子育て」と「仕事」のバランスをとる。そして自分の「働き方」にも納得する。柳澤さんの「はたらく」ができるまで。

          今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は、柳澤拓道さん。 柳澤さんは、「バランス感覚」に優れた人だ。 お話をうかがい、そう感じた。 子育てが始まったことを起点に、「働く」上での僅かな違和感と向き合い、リスクをとりながらも、行動を起こす。 当時は「転職」も考えていそうたが、結果として「移住」という手段を選び、ご自身が納得する「はたらく」を体現している。 子育てに柔軟に対応できる時間を確保しながらも、「自分」を主語に、「働くこと」に対する納得度も諦めない。 そのよう

          #1「子育て」と「仕事」のバランスをとる。そして自分の「働き方」にも納得する。柳澤さんの「はたらく」ができるまで。

          私の「はたらく」ができるまで。自己紹介のようなもの含む。

          はじめに。 まずは自分のことを書いておく必要がある、と思ったので書きます。 頭ボサボサの写真を添えて(笑)。 「書こう!」と思ったのは、今やっていることに加え、ある取組みを増やす為です。 その取組みとは、次のようなものを構想しています。 これだけだと「なんのこっちゃ」だと思いますが(笑) 端的に言えば、「イイ感じのはたらく」を構築している人に、そこへ至るまでの思考過程、当時の状況、(あるのであれば)転換点となる出来事、出来事への解釈、意思決定、行動、現在までのストー

          私の「はたらく」ができるまで。自己紹介のようなもの含む。

          「地域複業」という選択肢

          「地域複業」という言葉をご存知でしょうか? 今回は、「はたらく」1つの選択肢として、地域複業を取り上げたいと思います。 「地域複業」とは? まず、「地域複業」とは何でしょうか?用語の説明から始めましょう。 「地域複業」とは、 です。 また、「地域企業」とは、所在地が地方にある企業のことです。 そのような地域企業は、地域複業に参加する理由として下記課題感(一例)をもっています。 ・多様な人材の採用が困難 ・都市部の人材がもつスキルを自社人材は持っていない ・事業再構築

          「地域複業」という選択肢

          「パラレルワーク」する?しない?それとも?

          パラレルワークを行う「メリット」「デメリット」って何だろう?という話になったので、一旦まとめておきたいと思います。 パラレルワークのメリット まず、パラレルワークのメリットを考えてみると、以下一は例として挙げられそうです。 それぞれ少し細かくみていきましょう。 →転職などとは異なり、純粋に「やってみたい」という動機だけで始めることができる場合もあるでしょう。 「やってみて、しっくりこなかったらすぐやめる」というスタンスで始めることができる活動も含まれる点は、メリットと

          「パラレルワーク」する?しない?それとも?

          キャリアにおける「越境」

          キャリア文脈で「越境」という言葉を聞く機会があります。 様々な角度から「越境」という言葉が用いられていますが、今回は、「越境とは具体的に何か?」や「キャリアにおける越境の本質」について考えていきたいと思います。 「越境」の具体例 まず、「越境」という言葉を初めて聞いた方向けに、簡単に、用語の説明をしておきましょう。 キャリア文脈における「越境」とは、端的に言えば、「日常的に所属する組織を“越えて”、他組織や諸活動に携わることにより、新たな機会、価値観等に触れること」と言

          キャリアにおける「越境」

          「キャリア」って?

          いきなりですが、「キャリア」という言葉をどのように捉えていますか? 「職業」でしょうか? それとも「経歴」でしょうか? はたまた…? パラレルキャリア?パラレルワーク? 最近だと「パラレルキャリア」という言葉もありますよね。 似た言葉で「パラレルワーク」なんてのもあります。 「パラレルワーク」に関しては、日本語で「複業」と同義として使われることがありますが、似たような用語が多くて困っちゃいますね。 では、「パラレルキャリア」という言葉はどこから生まれたのでしょうか

          「キャリア」って?

          「会社員」と「フリーランス」(社会保険編)

          前回、前々回にわたり、 ・「会社員」と「フリーランス」(労災保険編) ・「会社員」と「フリーランス」(雇用保険編) という記事を書きました。 今回は、保険関係編の最終回、「社会保険」について理解を深めたいと思います。 用語の整理 まず、最初に出てくる用語を簡単に整理しておきましょう。 では、次に、「前提が雇用か」「前提が雇用でないか」という、前回同様の切り口を用いて、考えてみたいと思います。 働き方と保険適用の一覧表まず、次の表をご覧ください。 <表1> 前回同様

          「会社員」と「フリーランス」(社会保険編)

          「会社員」と「フリーランス」(雇用保険編)

          前回、「会社員」と「フリーランス」(労災保険編)」 という記事を書きました。 今回は、その続きで、「雇用保険」について理解を深めたいと思います。 労働保険とは、「労災保険」と「雇用保険」を合わせた呼称でしたね。 では、早速、「前提が雇用か」「前提が雇用でないか」という切り口を用いて、考えてみましょう。 働き方と保険適用の一覧表 まずは、次の表をご覧ください。 <表1> 上記は前回も用いた表です。 前回同様、理解しておくと良い点は以下2点です。 1,その保険の主な

          「会社員」と「フリーランス」(雇用保険編)

          「会社員」と「フリーランス」(労災保険編)

          以前、「フリーランスと会社員」という記事を書きました。 上記の記事では、フリーランス、会社員、それぞれの間にどんな違いがあるのかを大枠として捉え、書きました。 そこで、今回は、「フリーランス」と「会社員」において、「保険関係」という切り口から考えてみたいと思います。 働き方によって、どんな公的保険が適用されるのか、という意味ですね。 なお、保険関係とは、「雇用保険」や「健康保険」のことです。 より正確に言えば、 のことであり、 のことです。 働き方と保険適用ま

          「会社員」と「フリーランス」(労災保険編)

          「移住」と「働くこと」を両立させる

          「豊かさ」や「住む場所」から「はたらく」をデザインする通常は、「働く」という「形」が先にあって、「勤務場所の近く」とか、「会社への通勤時間を考慮して自宅はこの辺り」とか、そういったアプローチで「住まい」が付随的に設定されることが多いと思います。 しかし、今回は、「住む場所」から「はたらく」をデザインしてみる、という話です。 従来のアプローチとは対照的な話になりますが、実例も後述します。 当然、「置かれた場所で力を発揮すること」も重要ですが、「自分の力が自然と湧く場所を

          「移住」と「働くこと」を両立させる