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#5ホラーエンタテイメントYouTube番組「ゾゾゾ」。落合さんの「はたらく」ができるまで。

今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は、落合陽平さん。


左:落合さん。右:わたし(伊藤)。
※落合さんの表情は「ゾゾゾ」を表現しています。多分。


ホラーエンタテイメントYouTube番組「ゾゾゾ」にて、メインパーソナリティーを務める落合さん。

今でこそ、数々の企業とコラボし、YouTubeの総再生回数は1億3000千万回を超え、チャンネル登録者数88万人の人気者。

そのような落合さんの「はたらく」はどのようにして創られてきたのだろうか。

もんじゃ焼きを食べながら話を聞いた。

※ホラーエンタテイメントYouTube番組「ゾゾゾ」とは、心霊スポット、廃墟等を訪れ、レポートつつ、食べログのようなホラーポータルサイトを作ることを目標を掲げた、明るく楽しいホラーエンタテイメント番組です。



もんじゃ焼き。



しかし、今回の「あの人の“はたらく”ができるまで」は異例回です(笑)

いつもなら、現在の「はたらく」ができるまでの流れや、転機となる出来事、思考過程を聞いたりするのですが、「謎に包まれた落合さん」という、いわば「妖精のおじさん」状態を維持すべく、謎は謎のままにしておこうと思った為、このような体裁となりました。
 
 

【プロフィール】
落合陽平さん
高校卒業後、海外に留学。帰国し、IT業界へ就職。その後、金融会社、保険代理店へ転職し、マーケティング業務等へ従事。26歳で起業。
30歳を超えた頃のある日、社内で暇そうにしていたところを、当時同じ会社にいた皆口氏(現在のホラーエンタテイメントYouTube番組「ゾゾゾ」の総合演出家)から声を掛けられ、YouTube活動を開始。
東京タワーとのコラボイベントをはじめ、オリジナルグッズの販売、書籍出版等、数々の実績がある。

 

「恵比寿、白シャツ事件」


 
―もんじゃ焼きをつつきながら色々とお話を聞いてきましたが、教えて頂けますか?これまで「働いていた時」に「ゾゾゾ」というホラー体験があれば。

落合さん お話しましょう (笑)

ーぜひっ!

落合さん あれは、恵比寿で会社をやっていた頃のことです。たまたま、その日は私ともう1人しか社内にいなかったんです。

―何か気になる始まり方ですね。

落合さん 完全なる「とばっちり」なのですが。

―とばっちり?

落合さん ええ。私は100%悪くない、完全なる「とばっちり」なのですが。

ーほう。

落合さん その時の会社は、エレベーターを降りるとすぐに社内、という作りだったんです。

―エレベーターを降りてもドアがなく、そのまま社内に直結した作りだったんですね。

落合さん ええ。そして、ある時、エレベーターが開いたんです。

―ほほう…幽霊でも(笑)?

落合さん いえ、そこには、シャツの第4ボタンくらいまで全開の方がいました。

ーん?

落合さん 上下真っ白なスーツを着て。

―ん?明らかに日常の1コマではないですね。

落合さん そうなんです。第4ボタンくらいまで全開の方。そして、隣にはもう御一方いました。  

ー計お二人が、エレベーターから降りてきた、と?

落合さん ええ。

―落合さんのお知り合いで?

落合さん まさか(笑)そこからです。降りてくるなり、ものすごい剣幕で「〇〇だせー」と叫ぶんです。それはもう、ものすごい剣幕、声量で。もはや怒号ですね。

―明らかに常軌を逸している状態ですね、、それでどうされたんですか?

落合さん 困りました。「〇〇だせー」という〇〇さんは知らないし、かといってなかなか帰らないし。でも、よくよく話を聞くと、〇〇さんという方は、我々が借りた事務所の前の借主だったようで。

―なるほど。それが分かって、説明して、すぐ帰ってくれたんですか?

落合さん いや、ソファに座り、「喉が渇いたなー」と仰り、全然帰ってくれない(笑)

―あらら

落合さん でも、これはチャンスだと思ったんです。

―チャンス(笑)?

落合さん ええ。「喉が渇いたなー」と仰る。なるほど、と。

―どういうことでしょう(笑)?

落合さん 「喉が渇いたなー」→「飲み物が必要」→「もう1人の社員に外出を依頼する」→「その社員が警察を呼んできてくれる」です。

―なるほど!確かにチャンスですね。

落合さん ええ。なので、すぐにその社員に「急いで何か飲み物を買ってくるように」と言いました。

―良い方向へ展開していきそうですね!

落合さん はい。その2分後くらいでしょうか。その社員がダッシュでジュースだけ買ってきたのは。「買ってきましたー!!」と言っていました。

―えええ!?(笑)まさかのジュースだけ(笑)?

落合さん ええ。文字通り、ダッシュでジュースを買ってきてくれました。少し息をきらしながら。

―その従業員さん、とっても好きです(笑)

落合さん 私はさすがに小声で「違うでしょ?」と言いました。「もっと他にあるでしょ?」と。

-(笑)働いている時にも「ゾゾゾ」は身近にあるんですね(笑)本日は、貴重なお話をありがとうございましたー!!!



今回、一見すると「はたらく」という文脈から、大きくかけ離れたような気がしないでもない。

しかし、「そんなことはない」と言いたい。

なぜなら、「はたらく」とは「いきる」ことであり、その意味から言えば、その時の落合さんはとても懸命に“生きていた”であろう。こんな感じでまとまるだろうか。

それにしても、落合さんとの会話は楽しかった。その中で、「はたらく」に関連する1つ言葉が心に残っている。

それは、「好き」という言葉だ。

「少なくとも、好きなら続けられる。」

落合さんはそのように言った。

それは、YouTube活動を支える原動力になっているのかもしれない。


「好きなら続けた方が良い。」

「好きなことを続けると嫌いになってしまう。」

「本当にそれ、好きなの?」

「好き」と「はたらく」の関係性。それは、様々な視点から眺めることができるだろう。

実際、「好き」を「仕事」にしている人は、どのような「バランス」だと心地良いのだろうか?

「解」は人それぞれだろうが、そのような「問い」をもらった気がした。


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