Coco

日本で16年育ち、NZに思春期後半から20代半ばまで住み、現在は台湾で生活しています。…

Coco

日本で16年育ち、NZに思春期後半から20代半ばまで住み、現在は台湾で生活しています。台湾ブロガーとしても活動中。Rugby World Cup2019にてサモアチームの帯同通訳をつとめました。

マガジン

  • 鬱との付き合い方

    経験した人、身近に鬱の人がいる人にしか理解しにくいやっかいなメンタルコンディション【鬱】について、私が思うことなどを書いていきます。

  • 鬱持ち元不登校児がラグビーワールドカップで働いた話

    中学生で鬱になり、ほぼ1年間不登校。その後鬱はずっと消えず、低い自己肯定を抱えながら、忘れた頃に襲ってくる鬱に苦しみながら生きてきました。そんな私が世界規模のイベントで働けるまでに回復したメンタルジャーニーを綴ります。できたら最初から順番に読んでね🙏

最近の記事

今さらの気づき

このnoteを書き始めたきっかけは、鬱が治ったと思ったからだったけど、実際は鬱はまだ私の中にしっかり居座ってることに今さらながら気づいた。 とあるきっかけで久々に鬱の波が襲ってきて、この数日間なかなか大変だった。 こう言う時は私はケアしてくれる人を突き飛ばしてしまうので、1人でくらーいトンネルに閉じこもる。 今回は飲めないお酒をわざと飲んで吐きまくったり、なかなかハードモードなやつだった。 ちょっとこのままではまずいと思い、同じように10代の頃から鬱を抱えて生きてる友達と

    • 自ら死を選ぶということ

      昨年2020年は芸能人の自殺が話題になった年で、SNS上でも多くの人が悲しんでるコメントを見た。 その中でも多かったコメントは 「周りに相談できなかったのか」 「何かしてあげられる人はいなかったのか」 「誰か気づいてあげられなかったのか」 など。 芸能人でなくても、一般人が自殺した場合でもよく聞く言葉だと思う。 自ら死を選んでしまう人の理由には、中には投資に失敗したり借金で怖い人に追いかけられてるなどの、お金が理由の場合もあるだろう。 私は鬱が悪化しての自殺願望しか持っ

      • 中1の担任の予言

        一つ前のnoteで登場した中1の時の担任。 教師歴が長かったからか、本当に生徒一人ひとりのことをよく見ていて、みんなの性格や個性を理解してくれていた。 そんな先生が、保護者との二者面談で私の母に言った言葉がある。 「あいつ(私の事)は日本に収まりませんわ。海外出したってください。」 ちなみに私はこれを大人になってから母より伝えられたので、高校生でNZへ留学するというのを決めたのにはこの言葉は影響していないのだが… 英語に触れたばっかりで言語能力があるなんて自分でも知ら

        • 私立の女子校という新しい環境

          小学校6年生の時に、原動力の「地元の中学に行きたくない」という気持ちを最大限に使って、必死で勉強した甲斐があって、無事に合格した私立の中高一貫の女子校。 そこはエリア内では一応”お嬢様校”の位置づけで、付属の小学校も存在する。各学年3クラスしかない規模小さめの学校。付属の小学校が2クラスあり、中学受験組をもう1クラス分取るというシステムになっていた。そしてそのまま受験なしで同じキャンパス内の高校に進学し、同じ系列の大学が東京にある。 小学校から上がってくる子達は、それはもう

        今さらの気づき

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        • 鬱との付き合い方
          4本
        • 鬱持ち元不登校児がラグビーワールドカップで働いた話
          11本

        記事

          自己肯定を高く持ち、それを表に出す事は悪なのか

          中学生編に行く前に、私が思う日本社会においての自己肯定について書いてみようと思う。 と言っても私が実際に日本で暮らしたのは16歳、2003年までなので、2021年の今は少し変わっているかもしれないが、私が子供〜思春期までの日本社会は自己肯定を低く持つことが良いこととされる社会だったように思う。 少し乱暴な言い方になっているけど、いわゆる昔ながらの日本のトラディションは謙虚であること。 身内を下げ、自分自身を下げ、相手をたてることがマナーとされている社会。 それは悪いことじ

          自己肯定を高く持ち、それを表に出す事は悪なのか

          鬱を人に見せないタイプ

          鬱病、と言っても一括りにできなくて、様々なタイプが存在する。 引きこもりになってしまい社会生活ができない人、躁鬱でアップとダウンが激しい人、自傷する人、カウンセリングを受ける人、薬を飲んで生活する人、などなど。 私が今までに見たことがないタイプもきっとあるだろう。 私は16歳で日本を離れ、異国の地で33歳の今まで生活している。 鬱はあるものの、家族が身近にいない生活をずっと続けているのでかなり独立している。 20歳前後からその国に滞在するビザを切らしてはいけない、というプ

          鬱を人に見せないタイプ

          人に会いたくない時

          私には今一人、身近な友達で鬱の真っ只中にいる子がいる。 彼には今年海外に留学に行くプランがあったのに、コロナのせいで行けなくなってしまった。 海外へ行く予定が実行できなくなった人は彼に限った話ではないのだけれど、彼にとってそれは台湾での日常からのエスケープになるはずだった。 それがなくなってしまい、全てのことにやる気がなくなってしまったらしい。 私には前から少し話してくれていて、抗うつ剤を飲んでいて、その薬に慣れるまで少し大変だったことも知っていた。 私も過去に何度か薬を

          人に会いたくない時

          自分から人と距離を置きだした小学6年生

          小学6年生になった時に、またクラス替えがあり、最悪すぎたクラスが解散した。 学校側でもその前の年の出来事から問題児をある程度把握できていたので、その子たちは4クラスに渡ってバラバラになり、ベテランの先生のクラスに入れられたりしていた。 6年生のクラスではまたあまり知らない子が多かったように思うけど、リーダー格の女子と違うクラスになったので、私はとりあえずホッとした。 中学受験組にとって、6年生はラストスパートの1年になる。 私が通っていた塾では、受験組用の特別クラスなどもあ

          自分から人と距離を置きだした小学6年生

          最悪の小学5年生

          小学2年生の時に、大阪のど真ん中から兵庫県の田舎に引っ越した。 田舎といえども神戸の街から遠くなく、当時は大阪や神戸で働く人がこぞってマイホームを買っていたような郊外の街。 山に囲まれ、田んぼや蛍が見えるきれいな川があり、若めの夫婦が子供を育てるのに最適な環境のようなところで小学校に通っていた。 私が通った小学校では毎年クラス替えがあった。 小学5年生の時になった新しいクラスでは、なぜか親しい子が少なく、更に後になって分かったが、いわゆる騒がしい子たちが集まっていた。

          最悪の小学5年生

          「デブス」に厳しい日本の小学校

          私の身長は168cmある。 日本人女性としてはかなり背が高い方で、今住んでいる台湾でもよく「日本人にしては背が高いね!」と言われる。 私はこの体が嫌いで嫌いで仕方がなかった。 日本人女性の平均身長は158cmだそう。 私は小学校6年生、12歳の時点で162cmも身長があった。 大人になった今考えると、私は単に他人より成長が早かっただけで、実際にその後今に至るまで6cmしか伸びていない。 でも、小学生で162cmあると、もちろん背の順は一番最後。 時には先生よりも背が高くな

          「デブス」に厳しい日本の小学校

          幼少期

          私はおしゃべりで明るい子供だったと父は言う。 大阪市内の下町に住んでいた幼少期。 言語の専門家の父の教育もあってか、同世代の子供たちよりも口達者で、好奇心旺盛な子供だったらしい。 小学校に上がると、正義感が強くなり次第にリーダーシップを取れるようになっていった。 自分の主張をハッキリする。そして勉強もできる方だったため、クラスでも目立つ存在になっていった。 両親は2人とも教育者なので、家では特集な育てられ方をしたように思う。 テレビは基本NHK。晩御飯の時の会話は親が

          幼少期

          自己肯定が低すぎると起こること

          でもさ、アンタいろんなところでいっぱい褒められてるやん? みんながみんな面と向かってディスってくるわけじゃないでしょ? 卑屈すぎじゃない? ここまで読んでくれた人はそう思ったかもしれない。 確かにそうだ。 友達からの優しい言葉、仕事でうまくいった時に投げかけてもらえるありがたい言葉。 小さな事で言えば、語学学校で中国語を勉強していた時に、うまく文章を作れたり、以前はできなかった発音ができるようになれば、老師(先生)にもたくさん褒めてもらえた。 大人になってからは、感情をひた

          自己肯定が低すぎると起こること

          鬱持ち不登校児のまま大人になってしまった

          世の中には大きく分けて、二種類の人間がいると思う。 未来への希望を持って生きている人と、持っていない人。 私は長い期間、後者だった。 後者の人間は、孤独と戦って生きることになる。 それに耐えられなくなると、自分で人生を終える方法を選びそうになる。 誰も味方になってくれない、誰も助けてくれない。 私は何もうまくできないし、やりたい事もない。 自分で選んだ訳でもないのにこの世に生まれてしまったから、自分で死ぬのには痛みや苦しみを伴うから、人生を終えられる時が来るのをひたす

          鬱持ち不登校児のまま大人になってしまった

          他人から見た私

          2019年12月現在、台湾に住んで7年と少し。 ここ数年は「台湾ブロガーCoco」としても活躍している。 ブログを始めて一年足らずで、幸運なことに日本のテレビ番組に出演させてもらい、知名度が一気に上がった。 そこからTwitterなどのフォロワー数も増え、ブログのイメージをキープするために明るい調子でSNSに投稿している。 鬱な時でもSNSはビジネスツールと割り切っているので、暗いジメジメした部分は出さないでいられる。 実際の生活でも、私は一見プライベートも充実している。

          他人から見た私

          ラグビーワールドカップ

          2019年9月15日〜10月14日。 私はラグビーワールドカップという世界的規模のスポーツイベントでチーム帯同通訳として働いた。 事の始まりは2018年5月頃。 ひょんな事からワールドカップ帯同リエゾンの面接を受けさせてもらえる事になった。 2011年のニュージーランド大会の時、私はニュージーランドに住んでいた。 その年は8年間暮らしたクライストチャーチが大地震で多大な被害が出た年で、私も被災した一人だった。 街の中心部で被災し、働いていたビルに数十分閉じ込められ、瓦礫を

          ラグビーワールドカップ