鬱持ち不登校児のまま大人になってしまった

世の中には大きく分けて、二種類の人間がいると思う。

未来への希望を持って生きている人と、持っていない人。

私は長い期間、後者だった。


後者の人間は、孤独と戦って生きることになる。
それに耐えられなくなると、自分で人生を終える方法を選びそうになる。

誰も味方になってくれない、誰も助けてくれない。
私は何もうまくできないし、やりたい事もない。
自分で選んだ訳でもないのにこの世に生まれてしまったから、自分で死ぬのには痛みや苦しみを伴うから、人生を終えられる時が来るのをひたすら待っている。
毎日の生活はそれまでの単なる暇つぶし。

誰も私の事なんて心から好きじゃないし、少し会わなければ多分忘れてしまうだろう。
友達のフリしてるけど、実は影で悪口を言われているかもしれない。
だって私は価値のない人間だから。

だから悲しい時や辛い時は、誰にも頼ったらいけない。
だって私が電話すると、友達の貴重な時間を無駄にさせてしまうし、めんどくさいと思われる。
自分の中にかかえて、必要であればお酒を飲んだり睡眠導入剤を飲んで寝る。
そうすればまた朝になって、普通の顔をして生活していれば、誰にも心の闇を気づかれることなんてない。

ずっとずっと続けてきた「女優」ぶりを発揮して、みんなが見たい私を演じる。
そして誰のことも心から信用したり何かを期待なければ、傷つくこともなく平凡な生活ができる。

そんなスタンスで生活していた。

そこから得られるものは、果てしない孤独感と絶望感。
”Happy Coco”でいられる時は問題なく生活できるけれど、突然襲ってくる鬱の波。
それに飲み込まれないように、自分を殺してしまわないように、必死で明るい方へ戻ろうとするけど、完全には消えない闇。


思春期に心がズタズタに傷ついたまま大人になり、ずっとずっと戦い続けてきた。

誰かに認められるということ。

それが私が何よりも一番欲しいものだった。

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