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【PR成功術式】あなたの風邪は、喉から?鼻から?熱から?PR・広報活動の処方箋を考えてみた!(風邪薬みたいに整理してみました)

はじめに

みなさん、こんにちは。
前回やった「メディア掲載がうまくいっていない人を動物に例えてみた!」がまあまあいい反応をいただけたので、今回も変わった切り口整理で挑んでみます!
※前回の記事はこちらです。

PR施策や広報活動を多角的に拝見していると、みなさまの課題の「型」が見えてきました。課題の型に合わせて処方箋も用意いたしましたので、最後まで温かい目でお付き合いくださいませ。

なお。PRの深堀考察は頭に入れておいた方が理解が早いと思いますので、こちらもぜひご参照ください。※こちらも大変多くの方にご拝読いただけております。ありがとうございます!

◆この記事が必要な方はこんな方

ー 広報活動やPR活動が”なんとなく”うまくいってない気がする
ー 広報活動やPR活動をもう少しレベルアップしたい
ー 広報活動やPR活動の課題を見つけたい
といった方におすすめな記事です。

あなたの風邪はどこから?

さて本題です。
広報活動やPR活動における、あなたの風邪(課題)はどこからでしょうか?
いろんな方とPRや広報活動のお話を聞いていると、以下3つの課題感にわけられる、と気づきました。それが、あなたの風邪は、喉から?鼻から?熱から?の3つです。
なお、今回の記事で出てくるPRは、いわゆる学術的なパブリックリレーションズの意味でお話ししていますが、PResentation(≒広報)という視点でも、PRomotion(販促施策)という視点でも、似たように分けられると思います。

喉の風邪、鼻の風邪、熱の風邪はつまり、こんな課題です。

喉:話し方や伝え方、アウトプット物の課題
鼻:世論、情報の嗅覚の課題
熱:情報が散乱している課題

もっとわかりやすくすると、

  1.  喉の風邪は、素材の魅力の伝え方や表現方法を工夫すれば、共感してくれる人がいるはずだ!というパターン

  2.  鼻の風邪は、世の中で今必要とされている情報だったり流行、悩みなどに耳を傾けて寄り添えば、共感してくれる人がいるはずだ!というパターン

  3.  熱の風邪は、頭(社内)の外に出ずに熱を持って滞留しているが、その情報を外に出せたら、共感してくれる人がいるはずだ!というパターン

です。
これでもちょっとわけわからないと思いますので、処方箋を用意し、一つ一つ解説してまいります。

喉の風邪の処方箋

改めて喉風邪症状は、素材の魅力の伝え方や表現方法を工夫すれば、共感してくれる人がいるはずだ!というパターンです。つまり、表現方法の見直しが必要です。声のように発信する内容の工夫が必要だから、という意味で、喉風邪といたしました。
喉風邪で最も多い症状は以下です。

  • 自慢症状

  • 無根拠症状

特にリリースで多いかなと思いますが、自慢ばかりで根拠がないパターンです。これはそもそもの話ではあるのですが、まず、人に自分の商品を紹介するのに、自慢はいいとして、根拠ないと信頼してもらえませんよね?推したい特徴があるのであれば、数字の根拠出すのが鉄則です。「歯科医の9割が推奨した歯磨き粉」とかわかりやすい例ですね。いい歯磨き粉です!じゃ伝わらないのです。

あとは、表現方法をぜひ磨いてほしいです。化粧品でも日用品でもいろいろありますが、たとえば、「塗るボトックス」「加工アプリファンデ」「着るこたつ」「生感コンタクトレンズ」「食べる日焼け止め」などなど。PR界隈ではよく、つまりそれ何?を一言で表現することが重要視されます。秀逸な一言が生み出せたら、一気に共感度が増すと思いますよ!

処方箋

★ そんなあなたへの処方箋は…根拠を付ける+一言を磨く練習をぜひやってみてください。これは練習あるのみです!

鼻の風邪の処方箋

鼻の風邪は、世の中で今必要とされている情報だったり流行、悩みなどに耳を傾けて寄り添えば、共感してくれる人がいるはずだ!というパターンです。前にも書いたのですが、実は情報で大事なのは時期です。

難しく書くと、情報許容性ということなのですが、つまり、情報を受け取る体制がないと、人は情報を受け取らないんですよね。
例えば、みなさんがとあるPR会社から営業電話をもらっとしますよね。「貴社のリリースをメディアに届けます!」云々。特に今新しい情報もないし、特に予算もない状態だったら普通に断りますよね?ですが、ちょうど新商品のPRを考えているときだったらどうでしょうか?いったん話だけでも聞いておこうかな、と思いますよね?トークは全く変わらないのに、情報許容度が上がっていると、情報が受け取られるのです。
PR施策や広報活動も同じです。今の世論、流行、課題、季節などにフィットしていないと、情報は右から左で受け流されてしまいます。ですので、「なぜ、今なのか」の情報は必須だとお考え下さい。このように、時期に鼻をきかせられていない状態なので、鼻風邪と表現いたしました。

処方箋

★ど定番ですが、今の世論や流行を理解するのは、日経がピッタリです。ですので、鼻風邪の処方箋は…日経新聞と、日経MJを読むことです。あとは常に流行しているものを試してみる、体験してみるなど、好き嫌いしないでいろいろ試して挑戦してみる気持ちも大事ですね!

熱の風邪の処方箋

熱の風邪は、頭(社内)の外に出ずに熱を持って滞留しているが、その情報を外に出せたら、共感してくれる人がいるはずだ!というパターンです。つまり、情報が一カ所に集まっていない状況です。いろんなところに、いろんないい情報があるのに、広報担当や、PR施策の担当者がまったく把握できていないケースです。このような状況に頭を悩ませる状態が、熱が出ている状況と似ているので、熱風邪といたしました。
これたまにびっくりするのですが、私が商品について質問しても「私担当じゃないからわかりません」と言われることがあるんです。だいぶ末期症状です。広報、PRの担当者になった以上、さすがにそれはまずいです。
そこまでいかずとしても、情報の原石を拾いきれていない場合が結構あります。例えば社長の頭の中にしか情熱がないとか、研究者のエピソードが全然理解されてないとか。会社とはいろいろな人、いろいろな役割で構成されています。さらに言えば会社の外にも関係者がいます。その情報を集約することを、専門用語で「広聴」というのですが、これができていない人が結構多いです。とにかくまずは、社内のいろんな人に話を聞く習慣を持ちましょう。

処方箋

そんな熱風邪の処方箋は…社内報を作る、です。社内報を作る名目でいろんな人に話を聞きに行くと、ほんとにいろいろな情報が収集できます。しかも社内報は「社員のモチベーションを上げるため」とか「社内理解を促進するため」という、結構大事な任務をまとうので、決裁者が率先して取り掛かるようになるためです。決裁者が「社内報がんばるぞー!」と言えば、社員に協力してもらいやすいですからね。ぜひ話し合ってみてください。

処方箋がわかれば後は実行!

どの部分を工夫できたら良いかがわかれば、あとは実行あるのみです。肌感覚で行くと、喉と鼻の症状が多いでしょうか。持っている情報を、いつ、どんな風に表現すると興味を持ってもらえるか?に悩みましたら、お気軽に相談してくださいね。


私のプロフィール

リクルート関連会社で求人広告の企画営業、カフェプロモーションの企画制作会社でのシニアアカウントエグゼクティブを経て、ブランドプロデュースカンパニー株式会社マテリアル入社。化粧品/日用品メーカーの新商品販促企画、PRディレクションを経験。クリエイティブやプロモーションと連動したPRコンストラクチャーを得意とし、PRに紐づくクリエイティブディレクションも行う。現在新規事業を推進するため、株式会社CONNECTED MATERIALに出向し、広報とメディアとのマッチングプラットフォーム「CLOUD PRESS ROOM」のカスタマーサクセス責任者、広報アドバイザー、PRプランナーという複数の顔つきで従事。

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