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【PR・広報】あなたはどれ?メディア掲載がうまくいっていない人を動物に例えてみた!

◆この記事が必要な方はこんな方

ー メディアに記事を書いてもらいたい人
ー うまくいっていない理由がわからない人
といった、広報やPR活動において、重要視される「メディア掲載」についてお悩みの方にピッタリな記事です。

なぜメディアに掲載されないのか


メディアに掲載されない理由はかなり明確です。

  • 制作者に届いてない

  • 紹介するもの自体がよくない

  • 紹介内容がよくない

  • 時期ではない

このうち最も工夫ができない要素は「紹介するもの自体がよくない」かなと思います。広報やPR担当がしっかり開発段階で入っている環境であれば工夫ができますが、多くの場合は「もうすぐ発売するからリリース作って」という類ではないでしょうか。「もっと早く教えてくれれば…」そんな声が聞こえてきますが、もう時間は巻き戻せません。何とかしなくてはなりません。
時期もまあまあ難しいですよね。ちょうどよく記念日や、時節的なものがあるとよいですが、ないことも多いです。
逆に「制作者に届いていない」ですが、実際のところ、届いてはいます。お問合せフォームやメール、FAXなどで届いてはいるはずです。見られているかの問題です。ここは工夫の仕方がありますが、別途でお答えするとして…ということで、工夫できる「紹介内容」についてお話ししようと思います。

リリースはほとんどが読まれていない

半分は読まれていないとか、8割はタイトルで落とされているとか、いろいろな調査がありますが、結論ほとんどのリリースが読まれずに終わっているということがわかります。私もリリース添削依頼を結構受けますが、リリースにはそれぞれ傾向があるなと思っています。自分の傾向を知る、ということは非常に大事だなと思い、今回はわかりやすく、動物に例えてみようと思いつきました。

ケース1:ヒツジ型

最初に断っておきますが、ダメ出しをするつもりはありません。あと、動物は私の勝手なイメージなので、本当は違うかもしれません…!面白コンテンツの一つと思って、寛容にうけとっていただけますと幸いです。
ヒツジ型の特徴は、リリースに意図がない、というところです。サイトに書いてあること、社長が言ったこと、パンフレットに書いてあることのコピペがずらっと並んでいるパターンです。
ヒツジは群れで生活し、協調性がありますが逆を言えば自分の意見がありません。残念ながら、それだとリリースとしては全く機能いたしません。広報業界では「リリース(羊)の皮をかぶったチラシ(狼)が届いた」なんて言われ方をされます。
サイトやパンフレットに書かれているものは、ぶっちゃけ調べれば出てきますので、全然必要ないのです。むしろそれを補完するような情報、書いていない情報をリリースに盛り込む必要がありますし、わかりにくいいいまわしをわかりやすくするものがリリースの役割です。

ケース2:オオカミ型

これは羊の皮すらかぶっていないリリースです。めちゃくちゃ堂々と宣伝しているリリースがかなりあります。笑っちゃうくらいチラシです。意気込みは伝わりますが、メディアさんってそうゆうの一番嫌います…。
これ結構あるあるなのですが、あまり知らない人にとってパブリシティ枠は、無料で情報を掲載してくれる枠、だと思っていることが多いですよね。違います違います!宣伝は広告枠(有料)でやってください。
読むメディアさんにも売り込まなければ!!という気持ちはわかります。すごくわかりますが…そんなことで売り込まれていたら、編集者・記者なんてやってません。売り込みをする気持ちはいったん置いて、わかりやすい、正確な情報提供を心がけましょう。

ケース3:イルカ型

とっても知能レベルの高いイルカ。人間よりも高いのでは?なんて言われてもいますよね。お察しの通りですが、知能レベルが高すぎるがあまり、「何言ってるのかわからない」というリリースが完成することがあります。おそらく知能指数が高い人同士だったらすぐにわかるのかもしれませんが…。
そもそもの話リリースをじっくり読み込む、みたいなことほとんどしません。難しい言葉、難しい言い回しで「?」となった時点で、諦めます。そのようなリリースは「読ませる気がない」と思われています。横文字満載のものとかよく見ますが、あまりよくありません。
言われてみれば当たり前なのですが、リリースは編集者や記者が読み、そのあと読者に回ります。読者に読ませる気がないリリースは、そもそもメディアも好みませんよね。
「中学生でもわかるような文章で」とよくアドバイスをします。調べたり考えたりしなくても、読むだけでわかるリリースこそが正解です。

ケース4:クジャク型

大きく荘厳な羽を広げて、求愛・威嚇をするのがクジャクですが、まさにそんなリリースが届くことがあります。「私たちの商品はこんなにすごいんです!」と言わんばかりの文章が並びます。最高級素材を使って…使用素材を厳選し…高品質な味わいを…などなど。もちろんそれが事実であればよいのですが、事実であれば必要なのは数字です。何かと比較してどう、という表現とっても多いのですが、メディアさんには通用しません。
表現するならば、記載の通り、誰にでも判断ができる数字や事象で語るようにしましょう。通常商品の2倍量を含有した…アンケートにより7割の方がリピートすると回答した…2秒に1本売れた…**アワードで金賞を受賞した…などなど。
クジャクの羽は本物ですが、あなたのリリースの羽は本物ですか?今一度チェックしましょう。

ケース5:キツネ型

童話のイメージですっかり定着してしまっている”嘘つき”な印象のキツネ。(実際はそんなことないとは思ってます!あくまでも童話のイメージとして、です)そんなリリースないでしょ?!と思うともいますが、実はあるんです。人をだまそうとするリリース。日本初とか業界初とかを調べもせずに書いてあるということは言語道断ですが、意外と多いのは、嘘はついてない、書いていないだけ、みたいなリリースです。発売前にたくさん試作したかのように思わせておいてそんなことがない、みたいなものです。残念ながらそのようなリリースって書かれてなくてもわかってしまうんですよね…。
嘘は書くのやめましょう。それ一番まずいです。リリースは会社からの公式文書ですから、その自覚を持った方が良いです。「あの会社のリリースは嘘書いてあるよ」という噂はすぐに回ります。

ケース6:クジラ型

クジラは、長距離を泳ぐことができる海洋哺乳類の代表的な種類の1つです。何が言いたいかというと…リリースが長い…全然終わらない…!というものです。意味があればいいのですが、あれもこれもそれも!という感じで情報てんこ盛りなリリースが良くあります。文章が長いのは非常に倦厭されますので、長いのでしたら、動画や写真、図解などを挟みながら読みやすい工夫をしてみましょう。

ケース7:ハイエナ型

事実はどうも違うようですが、ハイエナは獲物をどこまでもしつこく追いかけているイメージがあるのではないでしょうか。この、しつこい、というところをピックアップしてハイエナ型とさせていただいたのですが…特にタイトルに多く現れます。
同じ単語のオンパレード!本文も結局同じこと言っていて長いだけ!みたいなリリースはよくあります。タイトルで言うと例えば…
ゴルフ用品全国シェアNo.1 の「ゴルフビズ」が、ゴルフスイングを分析できるアプリ『ゴルフスイング GO 』 を 新発売!
みたいな。(架空の団体・商品です)
意外とありますよ。何回も同じこと言っているリリース。気を付けましょう。読まれない、ということではないのですが、同じ単語たくさん出てくると、読む気がなくなってきちゃうのと、そんなに多く使わざるを得ないくらい情報薄いのかな…なんて曲解されちゃう可能性もあります。

皆さんのご意見、募集中!

いかがだったでしょうか?「あぁ私これだった…」なんてことありましたでしょうか?まだまだあると思いますので、思いついた動物を教えてくださいね。まずは自分のリリースに気づくことが第一段階!ここからは上がるだけ!一緒に頑張りましょうね。


私のプロフィール

リクルート関連会社で求人広告の企画営業、カフェプロモーションの企画制作会社でのシニアアカウントエグゼクティブを経て、ブランドプロデュースカンパニー株式会社マテリアル入社。化粧品/日用品メーカーの新商品販促企画、PRディレクションを経験。クリエイティブやプロモーションと連動したPRコンストラクチャーを得意とし、PRに紐づくクリエイティブディレクションも行う。現在新規事業を推進するため、株式会社CONNECTED MATERIALに出向し、広報とメディアとのマッチングプラットフォーム「CLOUD PRESS ROOM」のカスタマーサクセス責任者、広報アドバイザー、PRプランナーという複数の顔つきで従事。

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