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プレスリリースに重要なのは、タイトルではない!最も重要なアレの話。

◆この記事が必要な方はこんな方

ー プレスリリースで1件でも多くメディア掲載を獲得したい方
ー プレスリリースがなかなか掲載につながらないと悩んでいる方
といった、プレスリリースをどうにか工夫したいと考えている方向けの記事です。


タイトルより前に絶対に考えるべきこと

こんにちは。
広報アドバイザー&PRプランナーの宮越です。
みなさん日々プレスリリースを書く際に重要視しているところはどこですか?
いろいろな教本にも「タイトルはとっても大事ですよ!」「5W1Hに基づいて書きましょうね!」と記載があると思います。間違ってはいません。非常に大事な内容です。
が、タイトルや書き方よりも、もっともっと大事なことが1つ存在します。
ちなみに、chatGPTにも質問してみましたが、以下の回答となりました。

以下に、メディア掲載につながるプレスリリースで重要視するポイントを挙げます。
1.タイトル
プレスリリースのタイトルは、興味を引くものでなければなりません。短くわかりやすく、読者がその後の文章を読みたいと思うようなタイトルが重要です。
2.内容の要約
プレスリリースの冒頭には、記事全体の内容を簡潔にまとめた要約が必要です。この要約は、記者がプレスリリースを読む前に、記事がどのような内容かを知るために利用されます。要約は、説明的であると同時に簡潔であることが重要です。
3.ニュース価値
プレスリリースの内容は、メディアが報道価値があると判断するものでなければなりません。つまり、ニュース性があること、時事問題に関連していること、あるいは独自性があることが求められます。
4.詳細な情報
プレスリリースは、興味を持っている読者に対して、詳細な情報を提供することが求められます。プレスリリースには、商品やサービスの詳細、イベントの日時や場所、会社や団体の詳細な紹介などが含まれます。
5.引用
プレスリリースには、重要な人物や専門家の引用が含まれることがあります。引用は、記事の信頼性を高めるために利用されます。
6.連絡先情報
プレスリリースの最後には、連絡先情報が含まれる必要があります。これにより、記事を報道するメディアからの問い合わせに迅速に対応できます。

chat GPTに「広報担当者として、メディア掲載につながるプレスリリースで重要視するポイントを挙げて下さい。」と質問した回答を引用

これはこれで重要なのでぜひ参考にしてください。

プレスリリースの最重要要素

前置きが長くなりましたが、結論をお伝えします。結局プレスリリースで掲載を獲得するために最も重要な要素は「時期」です。何百通とリリースを作りメディアにお送りしている経験則から言うと、結局内容よりも絶対的に時期が大事です。中身がまあまあだとしても、時期が良ければ掲載が獲得できますが、時期がいまいちだと、掲載獲得が難しくなってきます。
メディアの目に留まる要素としては以下のようなものが良く使われてますので、参考にしてみていただきたいのですが、時期に関してで言うと、このうちの「季節性」「流行性」「公共性」の部分のカバーとなります。なぜかは後ほど説明いたします。

なぜ時期が最重要なのか

花粉症はつらいですが、今必要でしょうか?

これは、みなさんが読者・視聴者になったと仮定すればわかりやすいと思います。例えば花粉症関連の話。2月~4月の花粉症に悩まされている状況だと、人は情報に敏感になります。つまり、「困っている今助けてくれるものなら聞いてみたい・見てみたい」わけです。じゃあ今はどうでしょうか?そろそろ花粉(スギやヒノキ)が落ち着いた今、花粉症の情報に興味がわきますか?重要度は下がってきますよね。
今はむしろ「ゴールデンウィークどこにいこうかなぁ?」「そろそろ夏物も出しておかないとな」「日差しが本格的になってきたから日焼け止め買っておこうかな」のようなムードなはずです。
いくらタイトルや写真が秀逸でも「花粉の時期終わってるよな」で読んでもくれない可能性が高い、つまりメディア掲載の難易度が上がってしまう、ということです。
なお、「新発売」は企業にとっての時期であり、メディアや視聴者にとって重要かどうかは関係ないことも追記しておきます。新商品、新サービスだからといって、それだけで記事が掲載できるという時代は終わりました。結局そこにも、時期が関与してくるのです。

時期には、短・中・長がある

時期が合わないリリースの多くは掲載獲得ができません。ですが、特に時期がないような製品やサービスや、時には全然関係ない時に発表されることもあるでしょう。そこで、時期を考えるうえで大事な「短・中・長」を押さえておきましょう。これはつまり、短期・中期・長期的なムードのことを指します。

① 短期的ムード

瞬間風速的に流行っているものを指します。PR周りではよく活用される「**の日」のようなものや、SNSを中心に流行しているもの、季節に関するものが該当すると思っていいでしょう。現状(2023/4/28)ですと例えば、先ほど述べた、ゴールデンウィークという季節的なものや、ビジネス分野でいうと生成AIに関すること(chatGPTなど)、「フリーランス保護法」が成立したこと、地方選が終了し、獲得政党が出そろったことなどが該当するでしょう。

② 中期的ムード

半年~1年単位で語られるムードを指します。例えば今年はこども家庭庁が発足されたため、こどものウェルネスが注目されることや、コロナウイルスが5類に下がることでの世の中の変化などが該当するでしょう。生成AIが次々誕生することにより、より人対人のコミュニケーションの価値や、チームの在り方なども議論されていくでしょう。オフィスも新たな価値を見出す必要があるでしょうし、メタバース、NFTという分野が盛んな状況でもあり、そのあたりの感度は皆様高い状態でしょう。飲食店での、来店客のいたずらなどにより、より清潔感が増していくなど、業界の中で注目されていることもあるでしょう。特に普段生活していてはわからない業界トレンドなどはメディアにとってありがたい情報なので、まとめておくとよいでしょう。

③ 長期的ムード

こちらは年単位で変化しているムードを指します。つまり②をもっと大きくとらえたら?ということです。人とAIはどのように共存していくのか、メタバースの世界観が広がることによる、リアルの価値が上がることなどが上がるでしょう。新しい職業が生まれるかもしれないですし、新しい問題が起きるかもしれません。AIが本格的に台頭している現在、「10年後には全く別の状況なんだろうな」とおぼろげに感じることがあると思います。これがまさに長期的なムードと言えるでしょう。

もしなければアンケート調査もあり

とはいえ、探しても探してもない!だけど新商品はリリースするから出さなければならない…そんなこともあるかと思います。そんな時はアンケート調査をしてみてもいいかもしれません。本来は時期が重要にはなりますが、たとえばアンケート調査によりこんな新しい課題がわかりました、なのでその課題を解決するための商品を販売いたします、のような流れでもいいでしょう。ただこれもただアンケートをやればいい、ということではなく、今の時流を加味したものを取るように心がけましょう。
アンケート調査や調査PRのやり方は話すとまた長くなってしまうので、別のブログにてお話しすることといたします。

とにかく「なぜ今」にこだわる!

結論、結局「なんで今なの?」「今掲載する意味はどこにあるの?」を明確にすることが大切です。タイトルよりも、写真よりも、まずこれが大事です。今書いているそのリリース、ほんとにその日にリリースしていいものですか?何となく出していませんか?ちょっと待てばいい記念日や語れる時節はありませんか?時期には最もシビアになりましょう。そのためにもやはり経営層や事業の責任者と常にコミュニケーションを取っておくことが重要です。そもそも発売日自体から考えるべきですから。そこまでできれば素晴らしいですね。ぜひ頑張ってください。

それではまた次回お楽しみに。

私のプロフィール

リクルート関連会社で求人広告の企画営業、カフェプロモーションの企画制作会社でのシニアアカウントエグゼクティブを経て、ブランドプロデュースカンパニー株式会社マテリアル入社。化粧品/日用品メーカーの新商品販促企画、PRディレクションを経験。クリエイティブやプロモーションと連動したPRコンストラクチャーを得意とし、PRに紐づくクリエイティブディレクションも行う。現在新規事業を推進するため、株式会社CONNECTED MATERIALに出向し、広報とメディアとのマッチングプラットフォーム「CLOUD PRESS ROOM」のカスタマーサクセス責任者、広報アドバイザー、PRプランナーという顔つきで従事。

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