老子を10年読んできた私に、老子の魅力を語らせてください。
はじめまして、そして、いつも来てくださって、ありがとうございます!
今日は、中国の古典である
『老子』について書いてみようと思います。
『老子』の魅力をひとことでいうなら、
毎日の暮らしのなかで、いつのまにか溜まってしまった
「よけいなもの」を心の中から出してくれるということです。
「出世しないといけない」
「恋愛しないといけない」
「結婚しないといけない」
「明るい性格でなくてはいけない」
「お金がたくさんないといけない」
人はさまざまな「~しないといけない」にしばられています。
けれど、本当にそれは「しないといけないこと」なのでしょうか。
しなければ、本当に幸せになれないのでしょうか。
『老子』の言葉は、私たちの心をそんな思い込みから解放してくれます。
うまくいかないときというのは、
何らかの思い込みにとらわれすぎる結果、
目の前が見えなくなっているということも多いもの。
そんなとき『老子』の言葉を読むと、
心がパーッと晴れてきます。
情けなくっても、だらしなくても、
ずるくっても、それがいまの自分。
「そのままの自分」を認めることから、
幸せは動き出すといえるでしょう。
「生きる」ということについて、
「人とつきあう」ということについて、
「仕事をする」ということについて、
「学ぶ」ということについて、
『老子』は実に詩的な言葉で
私たちに語りかけてくれます。
そんな老子の魅力に惹かれて10年前に企画したのが、
この本、「心がスーッとなる老子の言葉」です。
当時在籍していた出版社から独立して最初に企画した本で、
作家の守屋淳先生にご監修いただいて、
執筆まですべてやりました。
それ以来、『老子』は
私の愛読書になりました。
もしさいわいにも『老子』に興味をもった方がいらっしゃったら、
ぜひ『老子』の現代語訳を読んでみることをお勧めします。
できれば声に出して読まれると、さらにベスト。
韻を踏んでいる言葉が多いので、
口にするだけで気持ちがいいのです。
お勧めなのは、この2冊。
解説がわかりやすく、現代語訳もこなれていて、私はこの本から老子に入りました。
はじめに現代語訳がきていて、そのあとに書き下ろし文、白文ときているので読みやすいです。
老子の解説書としては、少し古い本になりますが、守屋淳先生のこちらがお勧めです。
コロナ禍で経済がダメージを受け、先行きが心配される世の中です。そのなかで不安やストレスも膨らんでいますが、そんなときこそ老子の言葉は私たちの心の不安を和らげ、明日を生きる力を与えてくれます。
2010年9月11日のアメーバブログに加筆修正した再録記事です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
よい一日を!
ただいま4刷 構成を担当した書籍が発売中です!
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