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厳しい時代を生き延びるために必要なこと

雑誌『VOGUE』『ELLE』の8月号は、それぞれこんな特集をしていました。

『VOGUE』
セルフ・コンパッション
『ELLE』
ボディポジティブ

どちらもざっくりいってしまうと「自分を大切にしようよ」という提唱。

ここ1年弱の間に「自己肯定感」とか、それに関連するワードをどれだけみてきたことでしょう。何度いっても、何回特集しても、現状はまだまだ意識が追いつかないのだと推測します。


VOGUEの「セルフ・コンパッション」とは

「セルフ・コンパッション」とは自己共感という意味のことばで、自分をいつくしむことを指します。がんばっている自分自身を励ましたり、失敗をしてもそんな日だってあるよね、だから次はこうしようとプラス思考でいたりするマインド。

【セルフ・コンパッション3つの要素】
①自分をいつくしみ、やさしく扱い、あまり厳しくしたり批判したりしない
②人間なんだから不完全なのがあたりまえ
③問題を過大視したり、否定したりしないでありのままを受けとめる

根底には、自分にやさしくできないひとは、他人にもやさしくできないという考えかたがあるよう。「ひとにやさしく、自分に厳しく」は、今の時代においてはもう非常識なのかもしれませんね。


ELLEの「ボディポジティブ」とは

「ボディポジティブ」とは、他人と比べず今の自分の個性や特性を受けいれる考えかた。”常識”と植えつけられた「美の定義」を払拭し、いろんなうつくしさや価値観があっていいと認める流れがきています。

【ボディポジティブになるための10のこと】
①生活習慣を整える
②自分の体について知る
③自分と他人の境界線を知る
④暗闇でボディタッチをする
⑤今までの”好き”を疑う
⑥個性を発揮しているロールモデルを探す
⑦定期的にボディメンテナンスを受ける
⑧体にいいと思うことをする
⑨瞑想をする
⑩自分らしいファッションを探す

それぞれの解説は本誌をご覧ください。

このなかで特に大事だなと思ったのは③です。他人にあって自分にないものを欲しがるのは健全ではないから、「自分は他人にはなれないし、他人も自分にはなれない。誰もが唯一無二の存在である」と認識しておくといいのだそう。

ことばでいうのは簡単だし頭のなかでは理解できていても、ついついないものねだりしてしまいますからね。



『VOGUE』と『ELLE』をとおして、わたしなりの解釈がひとつあります。

それは、この厳しい時代を生き延びていくためには「自分を信じるちから」が必要なのだということ。

結局のところ信じてくれるのは自分しかいないし、確固たる信念さえあれば、たとえ困難にぶつかったとしてもそれを克服する道を見いだせるであろうから。

まわりに流されない「ブレないわたし」でいるためにも自分を信じて生きていきたい。2021年下半期の課題ができました。

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