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映画じゃなくて映画館が好き


「1人映画よく行きます。」
そう言うと
「映画好きなの?どの作品が好き?」
「どんなジャンル?」

と聞かれるが、映画 が好きな訳じゃない。
映画館で映画を観ること が好きなのだ。

映画をNetflixなどで家で観るのと、映画館で観るのでは全く違う。
映画館の空間が好き。携帯を触れないという環境も非常に良い。日常において、携帯から離れるということは難しい。どこにいても、意識してなくとも連絡が来たら見てしまうし、時間が空けばすぐに携帯を触ってしまう。
それからも遮断することができる映画館は、いわば現実逃避なのかもしれない。

私が好きなのは、映画でも映画館でもなく、現実を忘れることができる場所
なのかもしれない。

たまたま映画館がそういう場所であっただけで、現実逃避ができる場所ならどこでもいいのかもしれない。


今私が置かれている状況から、一旦離れて、作品の中に没頭できる。
1人で。
そこに横に知っている人がいると、それはまた違う楽しみ方になる。
知人と映画に行く場合は、現実逃避の映画館ではなく遊ぶスポットとしての映画館になる。
意味が、変わる。


現実が苦しい訳ではない。
周りの人には恵まれてるし、今ある現状に不満は無い。なのにどうして現実逃避したくなるんだろう。私は何者にもなりたくないのかもしれない。映画館で映画を観ている2時間は、私が私であることを忘れさせてくれる。
映画館にいる人で、私のことを知っている人は誰もいないし、作品に没頭している私はただの消費者でしかない。それが心地よい。

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