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サッカーが繋ぐ物語~8・24後日談と8・31観戦記~

前回の記事に大きな反響をいただきました。
お読みいただいた皆さん、大変ありがとうございました。

ありがとうございました!

今回は、その後に起きたこと感じたことを後日談とし
アウェイ相模原戦の観戦記と合わせて書いてみました。
前回よりも長い文章となっていますが
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。




私がnoteの記事を公開したのが8月27日。
その日の夕方、ドメサカもこの話題を取り上げ
多くのJサポが知るところとなった。
8月24日の出来事はJリーグ界隈でそこそこ大きなトピックとなっていた。

そんなことも功を奏したのだろうか。
大宮サポさん達を中心としたパルセイロのクラウドファンディングへの協力に拍車がかかって行った。

!!!!!

クラファンのページを覗くたびに金額が増えている。
先週の段階では目標達成は厳しいと思わせるような状況だったのに。
大宮サポさんの力、サッカーファミリーの力に
驚きと感謝の念は増すばかりだった。
ついには、募集の締切まで2日を残し目標金額を達成してしまった!

達成しちゃったよ…。

この話題は地元紙にも取り上げられ
それがYahooニュースにもなった。

ネット上では「オレンジの絆」という言葉が散見されるようになっていた。
大宮さんと長野の間には新しい絆が生まれたのは確かだ。
しかし私はこの数日の出来事を見て
サッカーファミリーの力を感じていた。
ここに至り、オレンジのチーム同士に生まれた絆は
サッカーファミリー全体へと波及していた。
これは
オレンジに留まらない
サッカーファミリーの絆だと思うようになっていた。
そして
大宮さんとの間に生まれた絆は
一過性の美談で終わらせてはいけない
とも思っていた。
大宮さんとのホームゲームは、まだ決着がついていない。
再試合が決まったら悔いなくやり切りたい。
願わくは
来年もその先も
大宮アルディージャという遥か格上のクラブを相手に
真剣勝負が出来るように
気持ちいい殴り合いが出来るように
強く逞しくなって行かなきゃいけない。
そう決意を新たにしていた。

それにはまず、目の前の試合だ!



8月31日のアウェイ相模原戦は
アリーナさんのバスツアーでの遠征だ。
移動の負荷なく会場まで連れて行ってもらえ、大勢のパルサポさんと御一緒出来る。
その上、特典もついて来る。
というわけで、日帰りの遠征ではよく利用させてもらっている。
そして今回は何より

滝澤さんを抱きしめてあげる!

という大事な約束を果たすことが出来る。
ウキウキと楽しみにしていたのだが、一つだけ問題があった。

台風10号である。

西日本各地に大きな被害をもたらしながら東へと進んでいたが
その動きは呆れるほど遅く迷走気味で、週末の天気予報も見るたびに変わっていた。
台風の動向によっては、試合やツアーの中止も考えられたし県外へ出かけられるかも予測がつかない状況だった。
ヤキモキとした気分のまま
試合前日を迎えた。

8月30日。
長野県内はハッキリとしない空模様だった。
台風は更にスピードを落とし、いまだ西日本各地で猛威をふるっていた。

被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。

天気予報を見ると、東海から関東にかけて広い範囲で大雨となるようだ。
週末のプロスポーツやイベントは中止となる所も多数出て来たが、相模原は予定通りに開催すると公式がリリースしていた。
アリーナさんからもメールが届いた。

行くんですね。

相模原はやると言っている。
アリーナも行くと言っている。
天気もなんとか大丈夫かもしれない。

よし!行くか!

やる気は出て来たものの
台風の影響を受ける天候というのはコロコロ変わる。
天気に関しては不安を拭えないままだった。

帰宅後、明日のための準備を整える。
雨は降るやら降らぬやら。
いずれにせよ雨具は必須だ。
今回はバスツアーでのアウェイ遠征。
着替えも無しに濡れ鼠というわけにはいかない。
ましてや、会場の相模原ギオンスタジアムはメインスタンドにしか屋根はなくゴール裏は芝生席だ。
雨具、タオル、着替えをバッグに詰め込み
天候の落ち着きを願いつつ就寝することにした。

一夜明け、試合当日。
長野はスッキリしない空模様。
相模原の天気はどうだろう?
昨日の予報は曇りだったな。
変わっていないことを願いつつ
天気予報を見てみる。

えぇ…。

マジかよ…。
二週連続の滝行ですか…?
少し弱気になったが
こりゃもう覚悟決めて行くしかない!
雨に負けてるようでは試合にも勝てない!
そう気持ちを奮い立たせた。

アリーナ本社に向けて出発する頃になって雨が降って来た。
今日はもう雨と共に過ごす一日だ。
そう思いながら車を走らせ、予定通りにアリーナ本社に到着した。
降りしきる雨の中、続々とパルセイロサポーターが集まって来る。
自然と胸は高鳴る。

滝澤さんは添乗員として同行する。
バスに乗り込む時、滝澤さんに確認する。
「滝澤さん。いつやる?」
「横川のSAでやりますか!」
おっさんがおっさんを抱きしめるという謎の儀式は
横川のSAで執り行われることが決まった。

午後12時。
雨に打たれながら
ツアーバスは相模原へ向けて出発した。

いざ!相模原へ!

車中で滝澤さんの挨拶が始まる。
いつもよりお客さんの拍手が大きい。
そりゃそうだ。
先週の出来事は、みんな知っている。
そして
なんと今日のバスの運転手さんは
先週のあの時、選手バスを運転していた方だというではないか。
更に大きな拍手が沸き起こる。
先週のヒーロー二人が同行してるんだ。
今日は負ける気がしない!

滝澤さんの裏話タイムが終わり、特典の一つである弁当が配られる。
これがバスツアーのお楽しみ。
パルセイロサポーター御用達の町中華
橙宴さんの特製弁当!

マジ美味い!

そして、もう一つのお楽しみが配られる。
バスツアー限定の特製缶バッジ!

カッチョイイ!

弁当に舌鼓を打ち、快適にバスに揺られていると
休憩場所の横川SAが近づいて来た。

ちょっと、ドキドキしている…。

横川SAに到着。
トイレを済ませ喫煙所に向かう。
一服していると、滝澤さんもやって来た。

いよいよだな…。

「滝澤さん、ここでやっちゃいますか?」
「やりますか!」

喫煙所の入口で
おっさんに抱きしめられるのを
直立不動で待つおっさん。
ちょっとドキドキしながら
直立不動で待ち構えるおっさんを
力強く抱きしめるおっさん。

ミッション達成!

知らない人が見たら
完全に不審者だ。
知ってる人が見ても
不審者かもしれない。

こんなシュールな写真を撮らされている女房殿は
さぞかし困惑しているであろうと思い目をやると

楽しそうに笑っていた。

そうだった。
この人は
そういう人だった。

謎の儀式も無事終えて
再びバスに乗り込む。
いつからか空は曇り空となっていた。
覚悟は決めて来たとはいえ
ならば雨は降らない方がいい。
期待と不安を乗せ
バスは相模原へと向かった。

相模原ギオンスタジアムには、ほぼ予定通り到着した。
空は雲っていたが、雲の隙間から青空が見えた。
どうかこのままでいてください。
天に祈った。
先週も同じことを祈ってた気がする…。

バスを降りてスタジアムに向かっていると
御一緒しているサポさんから声をかけられた。
「徳武さんですよね?」
「はい、そうです。」
「徳武さんて、小川村だよね?」
「はい、そうです。」
「高校は○○高校だよね?」
「はい、そうです。」
えっ?
「やっぱり。俺、徳武さんのこと知ってるわ。」
えっ?誰?
まじまじと顔を見る。
「俺も○○高校でさ。徳武さんの一個上でサッカー部のキャプテンやってた。」
!!!
「○○先輩?」
「そう。」
なんと!御一緒したパルサポさんが高校の先輩!
「Xとか見ててさぁ。絶対そうだよなぁと思ってた。この間のnoteも見たよ。」
「あ、あ、ありがとうございます。」
まさか、こんなところで三十数年ぶりの再会が訪れるとは。
しかもXのフォロワーさんだった。
いやはやビックリ!
しばらく懐かしさに浸って会話を楽しんだ。

これも
サッカーが繋ぐ物語だろうか。

じゃあまた後ほどゴール裏で。
待機列に並ぶ先輩にしばしの別れを告げ、私達は当日券を買いに向かった。

チケットの購入を済ませ、スタジアム周辺をぶらぶらする。
外周にキッチンカーが並び
緑のユニフォームとオレンジのユニフォームが行き交う。
いつ、どこのスタジアムに行っても
まだピリピリとした空気の薄いこの時間は
とても気分がいい。

戦いの舞台となるスタジアムを眺めながら
しばし旅人気分を味わっていた。

立派な外観
よろしくお願いします!
こういうのいいよね。
泣ける…。

スタジアム周辺をグルっと一周し終えたので中に入ることにした。
足取り軽くゴール裏へと向かう。
馴染みの角度を探し、荷物を置いて陣取る。

ここよりもうちょいゴール寄りに陣取りました。

少し腹ごしらえをしておこうと思いスタジアムの外へ出る。
焼きそばを買い、ベンチに腰かける。
焼きそばの写真撮っておこうかとスマホを取りだそうとした時、雨がパラついて来た。
試合開始は18時、その頃の空模様はどうだろうか?
雨雲レーダーで確認してみる。

二週連続の滝行が決定しました…。

おぉ…ジーザス…。

のんびり写真なんか撮ってる場合じゃない!
雨に備えなければ!
急いで焼きそばを掻き込んだ。

あっ
焼きそば、大変美味しかったです!

ゴール裏に戻り、準備開始。
雨足は強まり、周りでもポンチョや合羽を着込む人が増えて来た。
私は
バッグから最強アイテムを取り出した。

パララパッパパー!

小川村消防団雨合羽~!


説明しよう。
これは小川村消防団員にのみ支給されている雨天時の最強アイテムである。
高い撥水性と通気性に優れ
どんな豪雨からも団員の身を守るのだ!

これさえ着込めば、もう安心。
滝行もなんのその。
さぁ!やっぞ!

強まる雨の中ピッチ内練習が始まった。
我が家の人間は濡れると変なスイッチが入る属性だ。
ハイテンションで声を張り上げる。

AC長野!AC長野!

時折、雷の音が聞こえる。
雨は豪雨となって行く。

な~に!最強アイテムを着込んだ俺に死角はない!
もっと降ってみやがれ!

風が強くなり、大きな雨粒が顔面に吹き付ける。

いや…
ちょっと待って…
さすがにこれは…。
コールリーダーちょっと笑っちゃってるじゃん…。
煽ってごめん!
もう少し手加減してください!

何とか選手チャントだけは歌いきった…。
天に向かって挑発なんかするもんじゃない…。

しばし雨をしのぐため
コンコースへと退散した。
ビニール合羽を着込んだ滝澤さんと運転手さんの姿もあった。
仕事として同行するだけでなく
試合中はサポーターとして一緒に応援する。
ここがアリーナさんの素晴らしいところだ。

談笑していると、ビニール合羽姿の男性がこちらに近づいて来る。
顔見知りの東京在住サポのYさんだ。
声をかける。
「お疲れです。お久しぶりで。」
「お久しぶりです。スゴい雨ですね。」
「二週連続の滝行ですよ(笑)」
「あっその合羽、Xにあげてたやつ。」
「そう、これ優れものなんだよ。」

本当に優れものだった。
あれだけ雨に打たれたのに、ユニやパンツが濡れている感触がない。
よし!90分しっかり戦えるぞ!

小川村消防団雨合羽の優秀さを世界に発信!

試合開始時間が迫って来た。
間もなく選手入場だ。
先週のゲリラ豪雨ほどではないものの
大粒の雨は降り続いている。

行きますか!

合羽姿の橙魂宿りし者達は
再び、戦場へ向かった。

選手の入場が始まる。
頭上に掲げるタオマフは、雨を吸い込みズシリと重たい。

おおおーおおおー
おおおーおおおー
はしれーたたかえー
ちからーのかぎりー

俺たちのアンセム、SKY。
これを歌うと、どんな時でも身体が熱くなる。

勝利を掴み取ろう!
長野パルセイロ!


音を立てて降りしきる雨の中、試合が始まる。
相模原を指揮するのは
去年の夏まで長野の監督だったシュタルフ悠紀。
多くのパルサポにとって特別な存在だ。
だが、試合中はそんなこと関係ない。
勝って帰るだけだ。

さぁ!いざ勝負!

試合は立ち上がりから重たいゲームとなった。
前節のような躍動感は見られない。
いつも見ている人なら誰でもわかる。
良くない時のパルセイロだ。
全体の運動量が少なく、効果的な縦パスが入らない。
時折前進を試みるも外に追いやられ、なかなかシュートまで至らない。
押され気味の展開の中、13分に先制を許す。
こちらのゴール裏からでは何が起こったのかよくわからなかった。
ビジョンに映るリプレイを見ると、GKキムミノのミスのようだ。
仕方ない。
こういうことはいつだって起こりうる。
ミノ君にはこれまで何度も助けられている。
大丈夫だ。
試合時間はまだたっぷりある。

弱まったり強まったり、呼吸するように降り続く雨の中展開が変わらないまま時間だけが過ぎて行く。
一点をリードされたまま、前半を終えた。

ハーフタイムには雨もだいぶ落ち着いていた。
前半を振り返る。
早い時間帯の安い失点。
ボールは持てるが加速出来ない。
正直、負けパターンだと思った。
それでも、まだ45分ある。
逆転を信じて、最後まで戦うのみだ。

後半開始。
相変わらず、なかなか反撃の糸口はつかめない。
何とか局面を打開しようという姿勢は見えるが
点が線になっていかない。
相模原にあわやの場面を作られる回数も増えて来た。
ミノ君のビッグセーブにも助けられ、何とか凌いでいたが状況が好転する気配はなかった。
そんな中、ベンチが動く。
68分に忽那と加藤を投入。
前線が少しづつ活性化して行く。
83分には、安藤、藤森、進、の三人を投入。
全てのカードを切り、ゴールを目指した。

試合時間も残りわずか。
90分になろうかという時、ビッグチャンスが訪れる。
左サイドで上手く相手の裏を取った安藤がスペースへ飛び出す。
その動きに呼応するように、杉井から絶妙なパスが。
行ける!そう思った瞬間、安藤が倒された。
主審の笛が鳴る。
FK獲得。
相模原の選手達が主審に何かをアピールしているが、遠すぎてよくわからない。
ピッチサイドで主審と副審がなにやら話し合っている。
騒然とした時間が流れる。
ピッチに戻って来た主審が反則を犯した選手にカードを提示した。
レッドカード。
納得のいかない相模原は抗議するが判定は変わらない。
相模原ベンチ前では
誰よりも熱い男が誰よりも怒りを露にしていた。

シュタルフ監督にイエローカードが提示された。

変わってねぇなぁ。
全パルサポがそう思ったに違いない。

試合が再開される。
絶好の位置からのFK。
ボールを蹴るのはチームNo.1のプレースキッカー
忽那喬司
今日一番の得点の匂いがした。

忽那の右足から放たれたボールはファーサイドへ
誰かが飛び込むのが見えた瞬間
ゴールネットが揺れた。
(後に進のゴールと判明)

同点!

両手を突き上げ声にならない声で叫ぶ。
ゴール裏は狂喜乱舞。
Yさんと、滝澤さんと、先輩と、知らないおばちゃんと
ハイタッチ!グータッチ!抱擁!
この瞬間の喜びと興奮は何ものにも代えがたい。

よし!追いついた!
アディショナルタイムは?
6分ある!
行けるぞ!

千尋の谷の大合唱が始まる。
このチャントは感極まってしまって、まともに歌えたことがないのだが
興奮状態のせいか大声で歌うことが出来た。

攻め込む長野と凌ぐ相模原。
ここに来て攻守の勢いは逆転した。

左サイドでCKを得る。
おそらくこれがラストチャンスだ。
キッカーは忽那だ。
何かが起こる、いや起こせ!

コーナースポットから飛び出したボールは
ニアサイドでクリアされた。
ここで主審の長い笛。
試合終了。
雨中の戦いは、引き分けに終わった。


雨に濡れた選手達が挨拶にやって来る。
皆一様に悔しそうな表情だ。
大丈夫。
よく追いついた。
次はホームだ。
一緒に勝とう。
そんな思いを込めて、拍手した。

並んで応援していたYさんに挨拶をし
荷物をまとめてバスに向かった。

雨はまだ、しとしとと降り続いている。
バスの横で合羽を脱ぎビニール袋に放り込む。

おっ?やっぱりユニが全く濡れていない。
本当に優秀な合羽だ。
着替えいらずでバスに乗り込んだ。

消防団雨合羽の優秀さを再び世界に発信!

帰りの車内は、ほぼ静寂に包まれていた。
私も半分うとうとしながらバスに揺られていた。

日付を跨ぐことなく、バスはアリーナ本社に到着した。
滝澤さんに見送られ、先輩とUスタでの再会を約束し
愛車に乗り込み帰路についた。

帰宅した時には日付が変わっていた。
そういえば、クラファンの募集が締め切られたはずだ。
最終的にどうなったんだろう?
先週と同じようにカップラーメンを啜りながらスマホを見つめる。

ワーオ!

400万円越え!
目標金額を達成した後も、大宮サポさんやサッカーファミリーの支援がこんなにあったのか。
はぁ~スゲ~。
思わず感嘆のため息が漏れた。

先週のあの日から今日まで
なんと濃密な一週間を過ごしたのだろう。
まるで一年を振り返るような気分で、いろんなことを思い出していた。

こりゃあ後日談と今日の観戦記も書かなきゃだな。
元来私は筆無精だ。
でも今は
この記憶を記録しておきたいという衝動にかられている。
それほどに、この数日間での経験は貴重なものだと感じていた。



ホーム大宮戦から始まった物語。
この物語は
その遥か以前から繋がっていた物語。
そして
更にこの先へと繋がって行く。

サッカーが繋ぐ物語は
終わりのない物語なのだ。





と、ここで終わる予定だったのだが
記事を書いている最中に情報が飛び込んで来た。

大宮戦の再試合が決定した。

9月11日水曜日
長野Uスタジアム
19時
中断した79分からのリスタートとなる。

どんな試合になるのか?
どんな結末になるのか?
どんな物語が生まれるのか?
全く予想がつかない。

一つだけ確かなことは
その日その時間
Uスタのゴール裏に
少しおかしな夫婦の姿がある
ということ。


きっと、この試合の記憶も記録したくなるんだろうな。

ほらね
この物語は終わらないんだよ。
















































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