能美ヨーコ

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最近の記事

『おみおくりの作法』

<シネマでTOLK&本deコミュニケーション⑳> 一昨日の金曜日、イギリス・イタリア合作映画『おみおくりの作法』(原題『STYLE LIFE』)をWOWOWで観た(2013年公開)。 地味な映画で楽しい気分にはならないが、何だかホッコリして良い映画だった。 「あれ? この物語は最近阿部サダオ(役者名の別のオの字が出ない。買い替える前のパソコンでは使っていた字なのに)さんの邦画で観たよ」(wowow)と思って調べてみたら、『アイ・アムまきもと』という邦画が2022年に劇場

    • 訳あって地方へ移住、本棚がない暮らしになったが……

      69歳の誕生日を迎えた翌月、事情あって51年住み続けた大阪府内の街から田舎へ移住した。 引っ越しの日、URの高層建物の前に大きなトラックが止まっているから、他所宅も今日引っ越すんだと思ったら、その大きなトラックは我が家の引っ越し用だった。 家具がそろっている身内宅への移転だったので、お気に入りのテーブルと椅子、小さな引き出し家具やまだ新しいテレビや買ったばかりのエアコンなどは運ぶが、箪笥や書棚やベッドなど嵩高い大きな家具はすべて廃棄した。 なのに4tトラックがやって来たのは

      • 震災時の動物家族は……

        <シネマでTOLK&本deコミュニケーション⑲> 昨日(3月10日)、BS番組の『とんがり頭のごん太2つの名前を生きた福島被災犬の物語』という映画を観た。 映画を観ながら、思いだした。 震災後の新聞に、痩せて汚れた犬が道をさ迷い歩いている姿が写っていた。可哀想だった。 私は人間より、犬や猫や牛や馬や豚など動物の可哀想な姿に、涙がこぼれそうになる。 飼い主と離れてさ迷っている痩せた犬の写真を思いだしたら、また目の中に涙が溜まる。能登地震においても、動物たちはどうしたのだろ

        • 昔ながらの健康食に徹する健やかばあちゃん

          <シネマでTOLK&本deコミュニケーション⑱> 20代のころからジンマシンに悩まされている。 移住した石川県で専門医から言われたが、ジンマシンは原因がわからないらしい。大阪でアチコチの医院へ行ったが、どの医師からも原因や根本治療について聞いたことがない。ひたすら薬を渡され飲んだりぬったりするだけ。 私の場合なにを食べたら必ずジンマシンが出るというわけでもないので、避ける食材がわからなくて何でも食べている(肉を食べない話は前回書いた)。 能登から加賀地方へ再移転した201

        『おみおくりの作法』

          モノへの想いと出合い

          私は「買いもの」が速い。タッタッタッタと足速に歩いているとき(昔は歩くのが速かった)視界の端に入ったモノに、「ん!」と立ち止まる。そして店に入って店員にマネキンが着ている服を指さし「これください」。 店員さんは「お色違いもございますよ」「試着なさっては?」。 「この色でいいです。サイズもこれでいいです」 友達が店内に入って買いものをしているが私は買いものしないので、商品を見ない。友が買いものを終えるのを待っている。彼女がなかなかレジへ行かない間に、ふと欲しい商品が目に入った

          モノへの想いと出合い

          わたしが肉を食べないわけ

          <シネマでTOLK&本deコミュニケーション⑰> 数年前に或る本を読んで以来、私は肉を食べないことにした。 「肉を食べない」は、正しくない。年にひと月だけ解禁月を設けたが、その解禁月が2か月になり3か月に増え、昨年は4か月も肉食したのでベジタリアンとは言えないし当然ヴィーガンではない。 昨年12月に図書館前で待ち合わせをしたとき、早く着きすぎたので図書館に入り古本コーナーで数冊買った(1冊20円)という話をしたが、そのとき『ぼくが肉を食べないわけ』という本も購入した。(ピ

          わたしが肉を食べないわけ

          かづきれいこさんのメイク術

          <シネマでTOLK&本deコミュニケーション⑯> 女性は、かづきれいこさん(フェイシャルセラピスト)をご存じですよね。 今週、入力中に、パソコン画面に商品広告が表れ、私は迷うことなく即注文した。 書店で販売されている本ではないのだが、この注文した商品に付いてきた冊子が『かづきメイク術』。 ・メイクは自分のため。鏡のなかの顔を好きになることで自分もまわりも幸  せになります。 ・生き方の美しい人は、何才になっても輝いています。 ・「この人、年齢より若い」と感じさせるのは顔の

          かづきれいこさんのメイク術

          陽焼けしたくない

          私が20代のころ、陽焼け予防より「陽焼け」が流行っていた。陽焼け止めより陽焼け剤がよく売れていた。男の子がガールフレンドの背中にぬるのは、サンスクリーン剤ではなくコンガリ焼くためのオイルだった。 若いころ私が陽焼けオイルをぬったのはコンガリ焼くためではなく、同じ色黒になるのならきれいな色黒になりたかったから。とにかく私はいつも色黒だった。 高校生のときは「色の黒い子」として校内で有名だった。マレーシアに1週間滞在したら、本人が日本人だと言っているのに、「ノー、あなたはマレー

          陽焼けしたくない

          生真面目なOLから自由気儘なフリーライターに転職

          高卒後OLに、恵まれた就職。 高卒後、明治生命保険相互会社の大阪総局総務課テレタイプ・テレックス室という部署で働いた。高卒なのに高収入、残業は一切なし、終業は確か5時ではなく4時半だった。毎日まっすぐ帰るという生活だったので、お金は貯まる一方だった。 働くまで知らなかったが、テレタイプのキーを打つという職種が私の性に合い、毎日の仕事は楽しかった。 なのに、青春時代の私の日々は充実しているとは言えなかった。なぜか満足できないOL生活だった。何かが足りない……虚ろな毎日だった。

          生真面目なOLから自由気儘なフリーライターに転職

          「ドキュメント日記」シリーズ

          <シネマでTOLK&本deコミュニケーション ⑮> 『交通誘導員ヨレヨレ日記』とか『派遣添乗員ヘトヘト日記』とかのドキュメントシリーズ本って、ご存じ? 前から興味あって読みたいと思いながら何となく買わなかったが、初めて『ケアマネジャーはらはら日記』を読んだ。 70歳を過ぎてからは高齢者のエッセイとか老後情報とか晩年生活の参考になる本を購入することが多くなり、せっせと読んでいる。 「オロオロ」「ヨボヨボ」などの職業ドキュメントシリーズも、70代の私はケアマネジャー(※)に興

          「ドキュメント日記」シリーズ

          「湯」話

          <シネマでTOLK&本deコミュニケーション⑭> WOWOWで『湯道』という邦画を観た。面白かった。 (小山薫堂企画・脚本、鈴木雅之監督、主演の生田斗真・濱田岳のほか大勢の有名俳優がワンサカ出演している) (母親の事情で)小学3年生~卒業まで過ごした伯母の家にはお風呂がなかったので、電車に乗って銭湯へ出かけた。銭湯の帰りに買ってもらえる焼き 芋が嬉しかった。 中学生になったら母の家に帰ったが、家風呂はなかった。母は庭に浴室を建てた。すごく嬉しかった。 家族の事情で、その大

          後期高齢者も、綺麗になりたい

          <シネマでTOLK&本deコミュニケーション⑬> 楽天から届いた『何歳からでも美肌になれる!』という本を、一気読みした。 著者の天野佳代子さんは、若々しすぎ、肌がきれいすぎるので「奇跡の62歳」と呼ばれたらしい(2019年時点)。写真を見たら、まるで40代。30代と言われても頷く。 確かに「ちょっと若々しい」ではない。「奇跡」の60代。 天野佳代子のプロフィール、思考・体験など………… ★1957年東京都生まれ。20代で美容ライターとして活動を始め、2001年、美容専門誌

          後期高齢者も、綺麗になりたい

          「都会」と「田舎」に住む

          #かなえたい夢 69年、大阪で生きた。51年、大阪府吹田市千里ニュータウンで暮らした。 新興住宅地で、もちろん戸建ても多いが、府営・市営団地やUR(元公団)・マンション・社宅など集合住宅の建物が林立。 そんなビルディングの町に建つ11階建てURの3階に、長年母と暮らした。 私が44歳のときに母は肺ガンで亡くなったが、一人暮らしになってからも高層団地に住み続けた。兵庫県西宮市から引っ越した新築のビルディングは50年が過ぎ、わが竹見台団地は建て替えることになった。 2017年

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          「ながらコーヒー」習慣

          『#いい時間とお酒』で、「外出したら帰宅するまでに必ず店に入って飲食したい……という私の習癖は、ほとんど病気かもしれない」と書いたが……「病気かもしれない」とまでは思わないが、私の珈琲習癖も、ちょっと変わっている。 ちょっと休憩しよう、コーヒーを淹れよう、ひと息ついてコーヒーを飲もう……ではなく、デスクワークするとき、パソコンに向かうときは、必ず傍にコーヒーが欲しい。 つまり私のCoffeeTimeは、休憩ではなく「ながら珈琲」なのである。 デスクワークするときコーヒーが

          「ながらコーヒー」習慣

          小津安二郎の『お早よう』

          <シネマでTOLK&本deコミュニケーション⑫> 火曜日は午後1時~「体育館で筋トレ」の予定になっているので、身支度して出かけようとした。が、ふと今日の1時~BSのNHKは何かな?…と思い番組を調べたら、小津安二郎監督の『お早よう』。観たい。「小津安二郎」は何作か観たが、これは知らない。 (小津監督はロンドン映画祭サザーランド賞・紫綬褒章・日本芸術院賞などを受賞。映画界の重鎮。当作品は50作目。2本目のカラー) ジャケットを脱いで、またコタツに入った。 私がその名をよく

          小津安二郎の『お早よう』

          アルコール付き外食の習癖が長い。そして2020年~は家食も超ハッピー!

          #いい時間とお酒  外出したら帰宅するまでに必ず店に入って食事したい……という私の習癖は、ほとんど病気かもしれない。  そして食事をするときは、一人外食であっても昼食であっても、お酒付きというのは、飲まない人からは(飲む人からも?)顔をしかめられる非常識な習癖なのかも。  たとえ昼食の時間帯に外出していても、なぜ所用だけ済ませて真っすぐ帰り、自宅で飲食できないのか、自分でも不思議。  昔、毎晩飲んだくれて帰る新聞記者の先輩が私に言った。  「飲みたくて飲んでるんじゃない。

          アルコール付き外食の習癖が長い。そして2020年~は家食も超ハッピー!