降りる駅を間違えた……

<ヨーコお婆の喜怒哀楽③>


2024年5月25日(土)……
応募原稿の締め切りに追われ綴るのが1週間遅くなったが……この日、隣県の富山に住む従姉に会いに出かけた。
車に乗せて頂いて行ったことはあるが、一人で列車に乗って行くのは初めて。
石川県の加賀地方からまず金沢駅へ → 乗り換えて富山方面へ。乗り換えは富山駅でもよかったのだが、ヤフー電車時刻で調べると高岡駅で乗り換えになっているので、その通りにした。

車内で本を読んでいたら「次は、たかおか~たかおか~」というアナウンス。時計を見たら、高岡に着くころの時間。慌てて本を閉じてホームに降りた。
高岡駅ってもっと大きな駅だと思ったのに、素朴な小さな駅。駅員さんもいないしちょっと変だなと思って、駅名を見ると「高岡やぶなみ」。
その時点で私は、ひと駅手前の駅で降りてしまったことを悟った。

時刻表を見たら、次の列車まで30分ほど待たなければいけない。乗りたいのは「泊」行き。泊行きは1時間以上待たなければならない。
高岡駅または富山駅へ行っても、おそらく高岡やぶなみ駅から乗るのと同じ列車になるのではないかと思ったら、やはりそうだった。待っている駅をちょっと寂しい小さな駅から、ちょっと大きな駅に移ったというだけ。
結果、あいの風とやま鉄道の滑川駅に到着したのは最初の予定時刻より50分遅れ。

富山駅で乗り換えていたらこんな結果にならなかった。高岡やぶなみという駅を全く知らなかったから、アナウンスで「たかおか~」と聞いたとたん、降りる駅だと思い込んでしまった。

大阪だと一つ後の電車に乗ったらいいだけ。連絡して待ち合わせ時間を少し遅らせたらいいだけ。こういうとき「地方」というのは不便。1時間以上待たなければいけないと思ったとき…従姉と過ごす4時間の予定時間が1時間減ると思ったとき……私はちょっと蒼褪めた。

従姉とのランチ時間はアッという間に過ぎ去り、慌ただしかった。

従姉が言った。「こういうミスがあるのも年とったからよ」
確かに、バスが苦手な私は目的の停留所に到着しなかったという経験はあるが、列車で降りる駅を間違えたのは初めての経験。
今後、こういう経験は増えていくのかも……。

でも晴天の週末、愉しいプチ旅だった。😊
数年ぶりであった従姉に私は機関銃のように喋った。相手の話もちゃんと聞いただろうか……と、帰宅してから気になった。

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