巨大地震

<シネマでTOLK&本deコミュニケーション 24>


先週のいつだったかWOWOWで『カリフォルニア・ダウン』というアメリカのパニック映画を観た。パニック映画はよく観る。
1970年代の大昔は『ポセイドン・アドベンチャー』や『タワーリング・インフェルノ』が印象的。近年は「地球に危機が……」というパニック映画を何本か観た。

戦争映画は好きではないし刃物や血を見なければいけない暴力映画も嫌い。フィクションだと思っても恐いのである。
戦争や暴力は実際に起こった。現在も起こっている。
それに比べたら、超高層ビル内で怖ろしいことが起こる。大型客船で恐いことが発生する。エイリアンが現れる。ゾンビがいっぱい。地球が滅亡しかける……という物語のほうが、架空の出来事、映画の世界、自分の身には起こらないと思える。

でも「地震」はリアル。昔も今も大地震は発生している。世界中のどこでも起こるし特に日本は地震大国。他所事ではない、他人事ではない。
今年、大地震をニュースで視聴した。石川県加賀地方に住む私は、視聴しただけではなく実体験した。
この先も大地震は怖い。震源地である能登地方のように震度6や7をこの先体験するかもしれない。

だから、巨大地震を想定した『カリフォルニア・ダウン』は怖ろしい映画だった。
カリフォルニア州で観測史上最大の巨大地震(M9強の設定)が発生するというアメリカのパニック映画で、2015年に劇場公開された。
レスキュー隊パイロット(ドウェイン・ジョンソン主演)が家族や被災者の救助に奮闘するのだが、超高層ビルが次々破壊する。大津波にも襲われる。道路が割れていくシーンは実に怖ろしい。

あれほどまでの巨大地震って、実際起こるのだろうか……。
いつもパニック映画を観ながら、「映画だから大袈裟にする」「映画だから観客を恐がらせる」「実際はこんなことは起こらない」って思いながらスクリーンやテレビ画面を観ているわけだが、地震のシーンは顔が引き攣った。
やはり大袈裟だと思うし、実際はこんなことは起こらないと思いたいが、宇宙人が攻めてくるのとは違って、「起こるかもしれない」という未来への恐怖心が……。

その恐怖は、遠い未来ではないかもしれない。私が生きている間に起こるかもしれない。もしかしたら来年かもしれない。今年もう一度ということも充分考えられる。


この映画を観ると、震度6も大したことはない。でも今年の元日、震度5強の体験でも、海が近いのに車を運転しない私は避難も危険・困難なので、自宅で家族のネコを抱いて「死」も半分覚悟した。
映画のように頑丈なビルディングも次々壊れていく地球史上初めての超巨大地震が発生したら、死ぬしかない。

そのとき、あなたは、どうします?

監督はブラッド・ペイトン。映画の評価はアメリカで賛否両論だそうです。特殊効果はすばらしいと高評価。
観た方、あなたの評価は?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?