〔連載小説〕 うさぴょん ・その153
その 1 へ
先生に呼ばれて連れてこられたのは、学校本館の応接室だった。そこには知らない人がいて警察官と紹介されて驚いたし、どういうことなんだろう、どうして自分が呼ばれるのだろうと不安になった。
刑事さんの前に座らされ、私は女の刑事さんから色々と尋ねられた。そして学校の横の河川敷で「不審な人を見かけたりしたことはありませんか?」と聞かれたとき、そういうことか、とひとつ疑問が解けた。応接室に入る時、廊下に宇佐美君や飯田君がいたけれど、そういうことだったのか、と。
「不審な