タカサキ カオリ

jambonmaison代表取締役 女性だけでシャルキュトリーを作っています。 not…

タカサキ カオリ

jambonmaison代表取締役 女性だけでシャルキュトリーを作っています。 noteバナーの「ストア」から商品が購入できます。 宮城県大崎市岩出山出身 1971年生まれ

マガジン

  • 出会い

    ジャンボン・メゾンは小さな会社ゆえ、社外パートナーの存在が大きい。 それは奇跡のような「出会い」から始まっています。 自分一人ではけして成し遂げられなかった仕事を 仲間と共にどのようにカタチにしていったをまとめています。

  • ジャンボン・メゾンの3つのブランド

    ジャンボン・メゾンの創業者が立ち上げた「岩出山家庭ハム」ブランド。 続く二代目が自社トップブランドとして立ち上げた「和ハム®」ブランド。 "旅するハム屋"をコンセプトにSDGsを意識した活動を担う「アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン」ブランドがいかにして出来ていったか、また現在進行形のリアルをまとめています。

  • サブスクリプションのこと

    2023年から始まりました「サブスクリプションサービス」 どんな思いで始めようとしたか。きっかけは何だったのか。 また、商品を作るための生産計画や在庫管理の観点から考え出した仕組つくりの あれこれを経営者目線でまとめています。

ストア

  • 商品の画像

    2024年 月末のオーベルジュ(12か月届くコース)

    2024年 月末のオーベルジュ(12か月届くコース) 2023年から始まった、毎月テーマに沿ったシャルキュトリーのご馳走が届くサブスクリプションサービスです。 オーベルジュとは、宿泊可能なレストランのことを指します。 月の真ん中から月末にかけて、このサブスクサービスでシャルキュトリーをお届けします。 ご自宅をオーベルジュのように過ごす時間にしていただきたいと考えたサービスです。 限定50セットになります。 ・内容は2023年と同じ内容ですが、気候変動により、原材料の確保が難しい場合は内容が変更する場合がございます。ご了承をお願いします。 ・1年を通して、ジャンボン・メゾンの商品が全て届きます。 ・1か月ごとにテーマがあり、そのテーマに沿った商品が届きます。 ・ジャンボン・メゾンからサブスク会員様に月ごとに「お手紙が届きます」 ・ジャンボン・メゾン2代目高崎かおりが、月のテーマに内容を連動させて綴った「ジャンボン・メゾン物語」をNoteアカウントで公開します。 「お届け内容」※原材料入荷の都合で内容が変わることがあります。 3月 時代を追わない作品。ジャンボン・メゾンの定番品。 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/204530 4月 日本のシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192007 5月 切りたてハムの芸術性の高さ https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/142607 6月 作品名は「素材の力」という無添加のシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/145021 7月 地元、愛 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/153633 8月 和ハム® https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/154142 9月 飲食店で人気になったメニュー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/175544 10月 炭火で焼いて食べるためだけに作られた作品 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/182815 11月 ソーセージ!モルタデッラ!ボロニアン! https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192544 12月 年の終わりに食べたい特別なシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192616 1月 教育から生れるもの https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192652 2月 年間人気商品ベスト5セット https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192729 各月の詳しい内容についてはこちらに掲載してありますので、ご参考になさってください。
    5,400円
    ジャンボン・メゾン
  • 商品の画像

    2024年 月末のオーベルジュ(petit3.000円コース)

    2024年 月末のオーベルジュ(petit3,000円コース) 2023年から始まった、毎月テーマに沿ったシャルキュトリーのご馳走が届くサブスクリプションサービスです。 オーベルジュとは、宿泊可能なレストランのことを指します。 月の真ん中から月末にかけて、このサブスクサービスでシャルキュトリーをお届けします。 ご自宅をオーベルジュのように過ごす時間にしていただきたいと考えたサービスです。 こちらは、内容を少なくしたpetitコースになります。 限定50セットになります。 ・内容は2023年と同じ内容ですが、気候変動により、原材料の確保が難しい場合は内容が変更する場合がございます。ご了承をお願いします。 ・1年を通して、ジャンボン・メゾンの商品が全て届きます。 ・1か月ごとにテーマがあり、そのテーマに沿った商品が届きます。 ・ジャンボン・メゾンからサブスク会員様に月ごとに「お手紙が届きます」 ・ジャンボン・メゾン2代目高崎かおりが、月のテーマに内容を連動させて綴った「ジャンボン・メゾン物語」をNoteアカウントで公開します。 「お届け内容」※原材料入荷の都合で内容が変わることがあります。
    3,240円
    ジャンボン・メゾン
  • 商品の画像

    2024年 月末のオーベルジュ(12か月届くコース)

    2024年 月末のオーベルジュ(12か月届くコース) 2023年から始まった、毎月テーマに沿ったシャルキュトリーのご馳走が届くサブスクリプションサービスです。 オーベルジュとは、宿泊可能なレストランのことを指します。 月の真ん中から月末にかけて、このサブスクサービスでシャルキュトリーをお届けします。 ご自宅をオーベルジュのように過ごす時間にしていただきたいと考えたサービスです。 限定50セットになります。 ・内容は2023年と同じ内容ですが、気候変動により、原材料の確保が難しい場合は内容が変更する場合がございます。ご了承をお願いします。 ・1年を通して、ジャンボン・メゾンの商品が全て届きます。 ・1か月ごとにテーマがあり、そのテーマに沿った商品が届きます。 ・ジャンボン・メゾンからサブスク会員様に月ごとに「お手紙が届きます」 ・ジャンボン・メゾン2代目高崎かおりが、月のテーマに内容を連動させて綴った「ジャンボン・メゾン物語」をNoteアカウントで公開します。 「お届け内容」※原材料入荷の都合で内容が変わることがあります。 3月 時代を追わない作品。ジャンボン・メゾンの定番品。 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/204530 4月 日本のシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192007 5月 切りたてハムの芸術性の高さ https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/142607 6月 作品名は「素材の力」という無添加のシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/145021 7月 地元、愛 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/153633 8月 和ハム® https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/154142 9月 飲食店で人気になったメニュー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/175544 10月 炭火で焼いて食べるためだけに作られた作品 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/182815 11月 ソーセージ!モルタデッラ!ボロニアン! https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192544 12月 年の終わりに食べたい特別なシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192616 1月 教育から生れるもの https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192652 2月 年間人気商品ベスト5セット https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192729 各月の詳しい内容についてはこちらに掲載してありますので、ご参考になさってください。
    5,400円
    ジャンボン・メゾン
  • 商品の画像

    2024年 月末のオーベルジュ(petit3.000円コース)

    2024年 月末のオーベルジュ(petit3,000円コース) 2023年から始まった、毎月テーマに沿ったシャルキュトリーのご馳走が届くサブスクリプションサービスです。 オーベルジュとは、宿泊可能なレストランのことを指します。 月の真ん中から月末にかけて、このサブスクサービスでシャルキュトリーをお届けします。 ご自宅をオーベルジュのように過ごす時間にしていただきたいと考えたサービスです。 こちらは、内容を少なくしたpetitコースになります。 限定50セットになります。 ・内容は2023年と同じ内容ですが、気候変動により、原材料の確保が難しい場合は内容が変更する場合がございます。ご了承をお願いします。 ・1年を通して、ジャンボン・メゾンの商品が全て届きます。 ・1か月ごとにテーマがあり、そのテーマに沿った商品が届きます。 ・ジャンボン・メゾンからサブスク会員様に月ごとに「お手紙が届きます」 ・ジャンボン・メゾン2代目高崎かおりが、月のテーマに内容を連動させて綴った「ジャンボン・メゾン物語」をNoteアカウントで公開します。 「お届け内容」※原材料入荷の都合で内容が変わることがあります。
    3,240円
    ジャンボン・メゾン
  • 商品の画像

    2024年 月末のオーベルジュ(3か月に1回届くコース)

    2024年 月末のオーベルジュ(3か月に1回届くコース) 2023年から始まった、毎月テーマに沿ったシャルキュトリーのご馳走が届くサブスクリプションサービスです。 オーベルジュとは、宿泊可能なレストランのことを指します。 月の真ん中から月末にかけて、このサブスクサービスでシャルキュトリーをお届けします。 ご自宅をオーベルジュのように過ごす時間にしていただきたいと考えたサービスです。 限定50セットになります。 ・内容は2023年と同じ内容ですが、気候変動により、原材料の確保が難しい場合は内容が変更する場合がございます。ご了承をお願いします。 ・3か月に1回、届くコースです。(年3回の発送になります) ・お申込み頂いた月から始まります。 ・ジャンボン・メゾンからサブスク会員様に月ごとに「お手紙が届きます」 ・ジャンボン・メゾン2代目高崎かおりが、月のテーマに内容を連動させて綴った「ジャンボン・メゾン物語」をNoteアカウントで公開します。 「お届け内容」※原材料入荷の都合で内容が変わることがあります。 3月 時代を追わない作品。ジャンボン・メゾンの定番品。 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/204530 4月 日本のシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192007 5月 切りたてハムの芸術性の高さ https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/142607 6月 作品名は「素材の力」という無添加のシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/145021 7月 地元、愛 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/153633 8月 和ハム® https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/154142 9月 飲食店で人気になったメニュー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/175544 10月 炭火で焼いて食べるためだけに作られた作品 https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/182815 11月 ソーセージ!モルタデッラ!ボロニアン! https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192544 12月 年の終わりに食べたい特別なシャルキュトリー https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192616 1月 教育から生れるもの https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192652 2月 年間人気商品ベスト5セット https://www.jambon-maison.shop/blog/2023/02/12/192729 各月の詳しい内容についてはこちらに掲載してありますので、ご参考になさってください。
    5,400円
    ジャンボン・メゾン
  • もっとみる

最近の記事

「ジャンボン・メゾンの移り変わり」

2024年度の始まり  ジャンボン・メゾンは、私の両親が立ち上げた会社である。当初、何がきっかけでどんな過程でハム屋になったのかなんか、私には全く関係ないことだと思っていたので聞きもしなかった。しかし、私が二代目代表取締役になる時、様々な手続き、あるいは助成金の申請などをし始めると、沿革を書く欄が出てくるようになった。  沿革とは、企業の歴史的な発展や変遷を記したものだ。  そんなこと、知らん、と当時は言いたかったが、社長という立場になるとそうもいかなくなった。また、テレビ

    • 「サブスクリプションへ乗せた思い」

      「だったらやりたいことやるわ」  2022年の12月6日に、先代である父があの世へ旅立った。  数年前から癌を患っていて、最終的に肺に転移。手術、化学治療を続けていたが、もう長くはないだろうと感じていた。2022年の私の日記には、5回ほど「お父さん、もうだめかも」と書いてあった。最終的に延命はしなかった。なるべく苦しくないように逝ってほしいと祈り、次の日に天に召された。  生前、会社をどうしていくかの話は一切したことはなかったし、父が自分の意思を話すことも一度もなかった。

      • なぜ今、ジャンボン・メゾンはサブスクなのか?

        「どのように売っていくか?」 ジャンボン・メゾンサブスク12回コースをご利用いただきました皆様、いよいよラスト2回のお届けになりました。この企画を考えるきっかけになった、そもそもの理由は、 「すべての商品を完全受注販売にするには、どんな仕組みにすれば良いか?」 という疑問でした。 先代の父は、シャルキュトリーを作るのが大好きな「職人=シャルキュティエ」でした。売ることは誰かに任せて自分は作ることに専念したい人でした。それは母親もそうでした。   私が美術関係、あるいは教

        • 宝石のようなシャルキュトリー

          「千夏さんとミートローフ」 アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾンの季節のミートローフは「ラ・ビジュウ」というシリーズものになっている。もともと定番のフロマージュがあり、これのアレンジ版を増やしていこうという計画だった。モルタデッラ、ウインナーと同じく「練り物」で、使う部位はウデ。 11月のnote「旅するハム屋」誕生は、”SDGs”そのもの。で書いた「ウデ」を使用した商品。ミートローフは、アトリエブランド立ち上げの時の重要なラインナップの一つだった。  ラ・ビジュウシリーズ

        「ジャンボン・メゾンの移り変わり」

        マガジン

        • 出会い
          4本
        • ジャンボン・メゾンの3つのブランド
          5本
        • サブスクリプションのこと
          3本
        • 量り売りマルシェのこと
          2本
        • ジャンボン・メゾンHISTORY
          2本

        記事

          「旅するハム屋」と「シャルキュティエ」と「量り売りマルシェ」

          「余る部位の肉を、何に加工するか」 豚の「ウデ」という部位は、ほとんどがひき肉として売られる。 ウデは体を支えている部位で、程よく筋肉が発達しアミノ酸も多く旨味があり美味しい。しかし、反対に老廃物、血管やリンパが集中していて、捨てる部分が多く、いわゆる「歩留まり」が悪い。成型にも時間がかかる。私たちは良いところも悪いところもひっくるめて、肉をキロ単位で購入している。なるべく捨てる部分を少なくし、無駄を最低限に抑えるのが職人の包丁さばきと技とみなされる。そして、捨てるにも

          「旅するハム屋」と「シャルキュティエ」と「量り売りマルシェ」

          「進化するイベントの姿カタチ」

          「イベントのプロ」 ジャンボン・メゾンのブランドの一つ「岩出山家庭ハム」は、先代の父が立ち上げたブランド。岩出山の地名を入れたのは故郷を少しでも知ってもらうためと願いを込めてそう命名した。テーマカラーは「緑」で、父が大好きだだった海外ドラマ「大草原の小さな家」をイメージしたという。 外のイベントが盛んにおこなわれるようになった時、ジャンボン・メゾンはいち早くアウトドアスタイルを取り入れ、本格的な炭火焼で提供するに至った。今から25年前の話である。 地元のサービスエリア、お祭

          「進化するイベントの姿カタチ」

          「誰と一緒に歩むか」

          「人生の転機となった出来事」飲食店にジャンボン・メゾンの商品が納品されるようになったのは、 「ぐるなび」の当時仙台担当だった、粕谷さんとの出会いからだった。 あれは忘れもしない、私の商談会デビューの日の出来事。 宮城県主催の商談会に出向き、販売先を獲得するという「普通」の商談会。でも、私にとっては初めての商談会。夢と希望を大きく膨らませ、商談が決まる=ビッグビジネス確立くらいの期待を持って臨んだ。 しかし、その期待は超現実を叩きつけられる過酷で悲惨でプライドを蹴落とされる結

          「誰と一緒に歩むか」

          社外パートナー「ブルーファーム」との出会い

          「ジャンボン・メゾンを象徴するブランド」 全国津々浦々、47都道府県に美味しいハムを作る企業が、各3企業あったとする。単純計算で141企業。その141企業の中にジャンボン・メゾンは入っているのだろうか?「宮城県で美味しいハムを作っている企業はどこですか?」の質問に、どれくらいの県民が「ジャンボン・メゾン」と答えるだろうか。 ジャンボン・メゾンは他のハム屋と何がどう違うのか?と問われたら「全アイテムに、和の天然出汁が入っている」と私は答える。note 4月「日本のシャルキュト

          社外パートナー「ブルーファーム」との出会い

          「岩出山という奇跡」

          宮城県大崎市岩出山。 面白い場所だと、今更ながら思う。 私はここで生まれ育った。18歳の時に進学のためこの土地を離れる時、二度と戻ることはないと決めていた。正確に言うと戻る必要がなかった。 なぜなら私は「次女」自由の身。昔ながらの家督制度が根強く残っていたので、当然「跡継ぎ」は姉だ。そんなお気楽な気持ちで、私はのびのび育っていった。 岩出山の中でも特に田舎で、集落の同年代は10人にも達しなかった。小学校の夏休みになると、近くの公民館に集まって毎朝ラジオ体操。たまに勉強会。学

          「岩出山という奇跡」

          ブランドの力~アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾンが生まれるまで~

          「なぜ添加物が必要か」  ジャンボン・メゾン入社前、私は仙台にある宅配専門の生活協同組合「あいコープみやぎ」で4年間理事をしていたことがある。担当は、石けんを切り口に環境問題を考える委員会の理事だった。あいコープみやぎは、添加物や農薬問題に厳しく、被害者にも加害者にもならず、生産者と一緒に安心で安全な食品を作ることに関しては、日本でもトップクラスで取り組んでいる生協である。  そんな厳しい目を持った環境で、添加物のことを学んだ。そして家業であるハム屋に入社して、一番初めに違

          ブランドの力~アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾンが生まれるまで~

          「tiny company」とても小さい会社の在り方として考えたこと。

          「なぜ、量り売りなのか」  私が量り売りマルシェでやりたかったことは「オーダーカットハム」だ。 会場にスライサーを持ち込み、お客様にオーダーを頂いてからカットするというもの。厚さ、枚数、グラム数などのオーダーができる。切りたてのハムの美味しさを、生産者だからこそ知っている故、この美味しさを世の中に知らせなかったら、何をもってハム屋なのか?と常々思っていた。流通するためにはパックが必要。だけどそのパックは、食べる瞬間「ゴミ」になる。どんなに美しいデザインであっても。その儚さを

          「tiny company」とても小さい会社の在り方として考えたこと。

          「和ハム®」誕生。

          父の時代 ジャンボン・メゾンには3つのブランドがある。 一つは父が立ち上げた「岩出山家庭ハム」で、創業から30年愛され続けている定番であり、ジャンボン・メゾンの味の基本になっているブランドだ。 日本には美味しいシャルキュトリー(豚の加工肉)を作っている方のお店が沢山あり、その規模やスタイルは様々で、たった一人で作っている人、六次化産業の一環の場合というのもあるし、中小企業の場合もある。ジャンボン・メゾンの最初の作り手は父と母の二人だったが、藤崎のギフトを手掛けることになって

          「和ハム®」誕生。

          「ねぇ、どっちに着いていく?」

          1992年.私が二十歳の時、父と母は会社を法人化して 本格的に手作りハムを製造販売し始めた。 その頃の私は美術大学の画学生。将来の夢は「画家」と断言し、家業のハム屋には全く興味を示さなかった。  私の生まれた宮城県大崎市(当時は玉造郡)岩出山は、小さな城下町だった。町中から離れた更に田舎に住んでいた私の周りで、一緒に遊べる人はいなく、おのずと姉妹で遊ぶことが多かったように思う。私はその3人姉妹の次女だった。年子の姉、3つ下の妹とは幼い頃から常に仲が良かった。 父が初

          「ねぇ、どっちに着いていく?」