見出し画像

睡眠サポート市場が急拡大


睡眠サポート市場が約1.5倍に

「睡眠をサポートする健康食品の市場が、2023年は前年比147.7%で768億円へと急拡大。」と富士経済が発表しました。
2025年には1,000億円へ到達目前となり、推計で982億円。
乳酸菌類、テアニン、GABAなどを主成分とし、睡眠の質の向上・改善などを訴求した商品を対象に調査。

睡眠サポート市場は、2015年の機能性表示食品制度の開始によって“睡眠の質向上”などの機能を表示できるようになったことで、商品投入が進み形成されました。
2022年は睡眠の質向上などを訴求する「Yakult1000」の大ヒットにより市場が急伸!!
コロナ禍では生活リズムの乱れなどにより睡眠の悩みを抱える生活者が増加したことから、睡眠への関心が高まり、加えて多くのメディアが睡眠対策情報を発信したことで需要が顕在化ししました。
各社からの新商品投入も相次ぎ、食品・飲料での睡眠対策は浸透しつつあります。
今後も消費者の意識が続くことから、市場は引き続き拡大する見込みです。

一方で、一般用医薬品からも睡眠対策を訴求した小瓶タイプの商品が展開されていることから、より強い機能を求めるユーザーは一般用医薬品へシフトする可能性があると見ているとか。

睡眠時間の実態

厚生労働省

2023年のResMed SleepSpotの調査によると、世界12ヶ国の平均睡眠時間は7.3時間で、最下位の日本は6.5時間でした。

日本で毎年実施されている国民健康・栄養調査によると、
1日平均6~8時間睡眠がとれている人の割合は、年代ごとに差はありますが総じて5~6割程度と少ないです。
特に40歳以上60歳未満の成人世代では、平成21年に比べて平成29年以降は減少しています。

睡眠で休養がとれている人の割合は、おおよそ8割程度です。
特に20歳以上の成人世代で7割程度と低く、年々減少傾向にあります。
つまり、睡眠時間だけでなく、質が問題になっています。

睡眠といえは、GABA

機能性表示食品の申請で、一番多い原料はGABAで1083件でています。(2021/2/15現在)
そのうち327件が、「睡眠の質向上」で、いろんな食品が発売または申請中です。

GABA(ギャバ)は、哺乳類の脳や脊髄に存在する神経伝達物質です。
正式名称は「ガンマ-アミノ酪酸」で、アミノ酸の一種です。

GABAは副交感神経の神経伝達物質として働き、心拍数や血圧を下げ、呼吸を深くゆっくりにします。
これにより体の興奮が落ち着き、リラックスした状態になります。また、外的ストレスに対して精神を守り、苦痛を和らげる効果もあります。

GABAは、野菜(トマトやケール、パプリカなど)や果物(メロンやブドウ、バナナなど)、乳酸菌発酵製品(漬物やヨーグルトなど)といった食品に多く含まれます。
また、発芽玄米やお茶などの食品にも天然由来のGABAが含まれています。

GABAは睡眠中に体内で合成されますが、睡眠時間が短かったり乱れていたりすると、体内で合成されるGABAが少なくなります。

効率的かつ手軽にGABAを摂取するには、ギャバが濃縮されたサプリメントやギャバ高配合の機能性食品がおすすめです。

他にも、
DAGE(ジアシルグリセリルエーテル)
L-テアニン
ラフマ由来ヒペロシド
ラフマ由来イソクエルシトリン
サフラン由来クロシン
サフラン由来サフラナールなどや、
ヤクルトに代表する乳酸菌が多く発売されていますね。


この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?