現代社会の風刺?映画『シニアイヤー』が面白くてぶっ飛んだ!
おはようございます!ものすごく良い天気ですね!
一時期はトップを独走していたNetflix離れが顕著になり、この3ヵ月で20万人が解約したとのニュースも流れています。実際に海外の方にインタビューした動画でもNetflixではなく、ディズニーチャンネルやアマゾンプライムビデオなど他のオンデマンドサービスを使用している人が多いようです。
ですが筆者は断然Netflix推しです!英語の勉強もできるし何しろNetflix作品を費用を惜しまず作成されているのを肌で感じることができるので好きですよ!
そこで、昨日Netflixで公開された『シニアイヤー』を視聴したのでコメントしたいと思います。
『シニアイヤー』ってどんな映画?
見た目は子供、頭脳は大人で有名な名探偵コナンの逆バージョンですね!(笑)
今回の主人公は見た目は37歳、頭脳は17歳なので蘭姉ちゃんもびっくりですよ(笑)
そんな20年間昏睡していた主人公が突然目覚めてまた17歳をやり直すっていうありがちなストーリーなのですが細かい設定や作り込みに筆者はやられました。
現代社会の風刺
作品としては20年間昏睡状態だったので、20年の変遷を主人公がもがく部分がベースとなるのですがプロムクイーンを選出するコンペティションがなくなっていたのが衝撃的でした。またチアリーディング部も全員がキャプテンという扱いがあったのが全員平等を物語っていました。そのためいじめなどもないのが良いと思いました。
実際に海外の友人などもコンペティションを嫌う方が多く「オリンピックで何故人は優劣を決めなければならない?」と言っている人も多く、個人の優劣を比較するよりも、個性を尊重することが重要視されている現代というのを再認識できました。
また性のマイノリティーについても多く描かれており現代的なモダンな作品だと感じました。
英語の設定が面白い
主人公はオーストラリア出身でアメリカに家族で越してきた設定になっています。
そのため当初は強めなオーストラリア英語にも関わらず高校デビューを果たすためにアメリカ英語に変わっているのも見どころだと思います。
筆者は言語学を大学で専攻し、卒業論文でも言語差別について論述したほどの自他ともに認める言語オタクです(笑)
映画やスポーツ実況に色濃く言語観の違いなどが出る為よく研究していたのですがNetflixが学生時代にあったらどれほど楽で面白かったのだろうかと考える毎日です、、、
実際に主人公も当初は「Rの発音をすることでアメリカっぽくなりたい!」と言っているのですがオーストラリアはnon-rhotic(非R発音)です。これはイギリス英語・オーストラリア英語共にみられる特徴です。
そもそもオーストラリア英語は容認発音と呼ばれるイギリスの標準であるRP (Received Pronunciation)が主流でした。(BBCの放送も必ず歴史ある系譜を踏んでいるためRPが使われています。)
このRPはイギリスの階級社会でも多く登場していて、、、って一生話せるので下記の記事を見てください(笑)
島国であるオーストラリアはヨーロッパの方々に発見され当初は流刑地としてシドニーが使われていました。その為RPがメインとなっていましたが⇒南西太平洋の強国としての台頭と相まってオーストラリア英語が確立⇒アメリカとの交流が増えアメリカ英語も混ざるといったように特徴的なんですよね。
なのでこの映画では言語の研究材料とするにはうってつけだと思います!
また国の違いもありますが、20年間の変遷という部分も見ものです!
前述した現代社会の風刺という面から差別的な用語に対して敏感になった現代。20年前の主人公は汚い言葉を使い倒しますが、友人から注意されるところも見ものです。
まとめ
ただのコメディーとしてみても面白いですがそれだけではもったいない作品だと思いました。
現代的・言語的な観点から視聴するともっと面白くなりますよ!!
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